色々鑑賞録
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時間ですよ ふたたび
森光子主演のホームドラマ。
人気シリーズの第五弾。
閉鎖騒動に揺れる銭湯を舞台に様々な人情喜劇が繰り広げられるというお話。
取り立てて大きな出来事が起きることもなく、
ちょっとした騒動が次々起きて、
最後はいい話で締められるというのが基本的な流れ。
やり取りが軽快で見ていて飽きさせない。
シリーズの顔である森光子をはじめ、美人女優の篠ひろ子、
ベテラン俳優の植木等、ケーシー高峰、
中堅俳優の地井武男、柄本明、
売り出し中のとんねるず、真璃子、河合美智子と多彩な顔触れが並ぶ。
今時のドラマのようなエキセントリックな盛り上げや理屈付けのない
のんびりした雰囲気が味わえる作品。

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テレビドラマデータベース
TBS CS 時間ですよ ふたたび

<番組データ>
脚本:松原敏春
演出:久世光彦
初回放送:1987年6月23日~1987年8月11日
放映:毎週火曜午後8時、TBS系列

<出演>
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宝田ウメ:森光子

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弥生:篠ひろ子

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徳さんの幽霊:植木等

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遠藤明:木梨憲武、近藤勝:石橋貴明(とんねるず)

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花房まり子:真璃子

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真柴りさ:河合美智子

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隣りの平沼幸三郎:地井武男

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りさの元恋人・昇:柄本明

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不動産屋・立花:ケーシー高峰

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絹代:増田恵子

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桂木夕子:中村久美

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昔の従業員
ケンちゃん:堺正章

<ストーリー>
東京下町に老舗の銭湯「梅の湯」があった。
この銭湯は女将・宝田ウメ(森光子)の元、
番頭・徳さん(植木等)と住込み従業員によって運営されていた。

ある朝、番頭・徳さんが急死してしまった。
ウメは、これを機に銭湯を廃業する腹を決めた。
予てから、不動産屋・立花(ケーシー高峰)を通じて、
銭湯を取り壊して土地を売却して欲しいと申し込みがあったのだ。

葬儀が執り行われた夜、ウメの枕元に徳さんの幽霊が現れた。
徳さんはウメに訴えた。
「女将さん、あっしが死んだ途端に銭湯を売却するなんてあんまりじゃありませんか。
せめて、四十九日は続けて下さいよ。
それさえ見届けりゃ、あっしは迷わず成仏します」

徳さんの意を汲んだウメは、不動産屋に売却延期を通達して「梅の湯」の営業を再開することにした。
「梅の湯」は、現在ウメの他に娘・弥生(篠ひろ子)と、
住込み従業員・まり子(真璃子)が手伝ってくれている。
女ばかりで男手が足りない。
そこで、急遽臨時の従業員を募集することにした。
応募してきたのは近藤勝(石橋貴明)と遠藤明(木梨憲武)の二人の青年だ。
この二人は、元気はいいが何かと衝突して喧嘩ばかりだ。
ウメは、何かと揉め事を起こす二人に振り回されながらも、
何とか「梅の湯」の営業再開に漕ぎ着けるのだった。

勝と明が住込み従業員に応募して来たのはそれぞれ訳があった。
勝は本当は不動産屋の従業員で、「梅の湯」を取り潰すための工作員だった。
また、明は恋人・真柴りさ(河合美智子)と駆け落ち中の身だった。
りさの前の恋人が、いつ取り返しに来るかと戦々恐々の毎日だ。

「梅の湯」が漸く落ち着きを取り戻した頃、
出戻り娘・弥生の姑が弁護士を伴って押し掛けて来た。
離婚届に判を突くよう弥生を説得に来たのだ。
弥生は、姑と衝突して家を飛び出したものの、
まだ何処か夫に未練を残していた。
姑の態度が癪に障ったこともあり、
弥生は差し出された離婚届を破いて姑たちを追い返してしまった。

そんな弥生に熱い眼差しを送る男がいた。
銭湯の隣で貸衣装屋を営む平沼幸三郎(地井武男)だ。
平沼は幼馴染の弥生のことがずっと好きだった。
妻に先立たれて男やもめになった今も、その思いは変わらなかった。
平沼は機会を見つけては弥生に声を掛け、
思い切って自分の気持ちをぶつけてみた。
最初はつれない態度だった弥生も、
平沼の熱い思いを感じて次第に心を開くようになっていった。
もう夫との仲を修復することは不可能だ。
そんなことは判っているのに、離婚に踏切れずにいた。
出戻りの自分のことを、平沼は一途に思い続けてくれている。
踏ん切りをつけた弥生は、平沼の求婚を受け入れることにした。
そして、姑を呼び出して署名捺印した離婚届を提出するのだった。

一方、勝はあの手この手で銭湯の破壊工作を試みるがどれも敢無く失敗していた。
ウメをはじめ銭湯の人たちにも情が移ってしまっていた。
結局工作活動を諦めた勝は、不動産屋を辞めて銭湯の従業員になることを決断するのだった。

そんな中、妙な風体の男・梶原昇(柄本明)が銭湯に押し掛けて来た。
「りさたん、見~っけ」
この男は明の恋人・りさの元彼だ。
明はりさを奪い取る形で駆け落ちしたが、こうして昇は追い掛けて来たのだ。
昇は元ボクサーだ。
暴れだすと誰も手が付けられない。
昇はりさを返せと暴れに暴れた。
ひと通り大暴れした後、昇はばったり倒れてしまった。
ボクサー時代の後遺症で持病があったのだ。
昇は病院に担ぎ込まれた。

数日後、昇は病院から帰って来た。
憑き物が落ちたかのようにさっぱりしていた。
昇は、りさを諦めて一から出直すと言い残して旅に出るのだった。

そうこうしているうちに、徳さんの四十九日が迫ってきた。
徳さんは再びウメの枕元に現れた。
「もう、何も思い残すことはありません」
徳さんはウメに感謝して成仏していった。
こうしてウメは、徳さんとの義理を果たした。
しかし、「梅の湯」を取り壊す計画は白紙撤回することにした。
常連客も従業員もいる「梅の湯」は、これからも続けていこう。
ウメは不動産屋・立花に売却中止を連絡した。

いよいよやって来た徳さんの四十九日の日。
身なりのいい男がウメを訪ねてやってきた。
かつての「梅の湯」従業員・ケンちゃん(堺正章)だった。
今はロスで銭湯を開いて大成功しているという。
我が子のように可愛がっていたケンちゃんの大出世にウメは大喜びだ。
ところが、どうも様子がおかしい。
暫くすると今度は強面の男たちがケンちゃんを追って押し掛けて来た。
貸し付けた借金の取立てに来たのだ。
ロスで大成功した話は真っ赤なウソだった。
本当は借金返済に困ってウメに泣き付きに来たのだ。
事情を知ったウメは、預金を叩いて何とかケンちゃんに現金を用立てた。
喉から手が出るほど欲しい現金だった。
だが、ケンちゃんは金を受け取らずに「梅の湯」を跡にした。
ウメの心意気に打たれて一からやり直す決心を固めたのだ。

こうして一連の騒動が終わり、「梅の湯」はいつも通りの営業を始めた。
常連客が訪れ、従業員が走り回る当たり前の幸せをウメは噛み締めていた。

時間ですよ ふたたび [KBS京都] 2013年06月12日 19時00時00秒(水曜日)

時間ですよ:関連作品


幸福の予感2
2クール目以降は本来の主人公である渡辺梓が軸になって物語が進む。
初回から見ていると、前妻を死に追いやって後妻に収まった主人公には中々感情移入出来ないのが辛いところ。
そこを乗り越えると、脚本家が同じ家に嫁いだ二人の妻の姿を対比させようと狙っていたのが見えて来る。
一家の支配者である厄介な姑に主人公がどうやって立ち向かってゆくのかがここからの見せ場だ。
姑役は東宝特撮映画で多くのヒロインを務めた大女優・水野久美が貫禄たっぷりに熱演している。
母と妻の板挟みになる夫・冨家規政の煮え切れなさには、見ていて何ともヤキモキさせられる。
この嫁姑バトルが暫く続いた後、事態はとてつもない局面を迎えて唖然とさせられる。
本放送を予備知識無しで見ていた視聴者はさぞ驚いたことだろう。

※以下あらすじ紹介は最終回まで記してあるので御注意下さい。

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<出演>
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浜田久美子:渡辺梓

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浜田健一郎:冨家規政

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浜田清乃:水野久美

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関根則子:桐生ゆう子、関根悟:大原康裕

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寺田修:井田州彦

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栗田厚子:丘さとみ

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佐藤恵子:布施絵里

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向坂一郎:石丸謙二郎

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牧原部長:佐々木敏

<ストーリー>
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浜田健一郎(冨家規政)の妻・浜田秋子(北原佐和子)が亡くなった。
余りにも突然の交通事故死だった。
事故なのか自殺だったのか、秋子が死んだ今となっては判らない。
ただ、秋子は生前・姑である浜田清乃(水野久美)との関係に苦しみ、
夫・健一郎の愛人・木元久美子(渡辺梓)の存在に翻弄され続けていたのは確かだ。
健一郎は責任を感じていた。
秋子からは、何度も母と別居したいと言われていたのに健一郎は誤魔化し続けていた。
葬儀の席で、健一郎は秋子の両親・木村公平(塚本信夫)と木村幸代(絵沢萌子)に只管詫びた。
清乃も秋子には済まないと思っていた。
実は、清乃自身亡くなった夫の女遊びに苦しめられていた。
清乃は、女を捨てて母としてだけ生きることに徹してきた。
子供のことだけ考えて来た。
そのせいか、息子を奪った嫁の秋子がどうしても気に入らなかった。
溜まった鬱憤を秋子に全部ぶつけてしまっていた。
清乃はこの罪の意識から逃れるためか、やたら買い物を繰り返しては気を紛らすようになってしまった。

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それから1年が経過した。
久美子は、秋子の死を切掛に健一郎とは一時距離を置いていた。
その間、久美子は別の男性と交際し、結婚を申込まれていた。
しかし、久美子の心は今なお揺れていた。
秋子の死という衝撃的な出来事があったにも関わらず、
どうしても健一郎のことが忘れられないのだ。
結局、久美子は男性と破局して健一郎と縒りを戻した。
そして、秋子の一周忌を機に久美子は健一郎と入籍するのだった。
勿論義母・清乃とは同居生活を送ることになる。
これが大変なことは久美子にだって判っている。
それでも久美子には自信があった。
久美子は要領が良く、上手く切り返すことが出来た。
清乃もまた機転の効く久美子のことを気に入っている様子だった。
その筈だった。

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が、いざ同居生活が始まるとどうしてもぶつかることが多くなった。
浜田家は全てが清乃の管理下にあった。
夫婦の寝室内装から夫の身の回りの世話に至るまで、何から何までだ。
義母とはいえ、夫に別の女性の手が入ることにはどうしても抵抗があった。
また、現代的価値観を持つ久美子は、家事は夫と分担すべきだと考えていた。
古風な清乃にはそれが許せない。
夫に炊事洗濯を手伝わせるなんて言語道断だと譲らなかった。
久美子は黙って耐えたりはしない。
清乃の顔を立てつつも自分の主張は中々曲げなかった。
こうして何かと衝突してばかりの妻と母の姿に、夫の健一郎はウンザリさせられるのだった。

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そんな中、知合いから久美子に仕事を手伝ってくれないかという誘いが舞い込んだ。
久美子は結婚を機に専業主婦になっていた。
そのせいで一日の大半を清乃と共に過ごしており、これが互いの不満の引金になっていた。
角を突き合わせる時間を減らせば上手くいくのではないか。
そう考えた久美子は、夫と義母の了承を取って勤めに出ることにした。
久美子が入ったのは建築物の内装デザインをするオフィスだ。
元々久美子はインテリアデザインの仕事には憧れていた。
オフィスの人たちもみんな久美子を歓迎してくれた。
久美子はやり甲斐を感じるようになり、連日張り切ってオフィスに出勤して行った。
しかし、こうなるとどうしても家事が疎かになった。
清乃はそんな久美子に増々不満を募らせてゆくのだった。

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その頃、健一郎が勤めていた会社では大騒動が持ち上がっていた。
健一郎が独断で進めた取引が会社に大損害を与えてしまったのだ。
健一郎の上司・牧原部長(佐々木敏)は、この責任を問われて閑職に追いやられた。
牧原部長は、入社以来ずっと健一郎を可愛がってくれた恩師だ。
閑職に追いやられたのも、元はといえば健一郎を庇ってのことだ。
健一郎はこれが申し訳なくて仕方がなかった。
やがて、健一郎自身も責任を問われて別の部署への移動を命じられた。
健一郎は温室育ちで挫折にはとことん弱かった。
仕事には全く身が入らなくなり、
やる気のない態度を周囲に隠そうともしなくなった。
終業時刻になると誰よりも早く帰宅するので会社の人たちも呆れ顔だ。

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会社に出ても詰らない。
家に帰れば母と妻が喧嘩をする。
健一郎には何も楽しいことがなかった。
居所のない健一郎は、毎日のようにバーに繰り出すようになった。
中でもお気に入りはアリスというゲイバーだった。
女装した店長(浅見小四郎)や店員たちが健一郎を接客してくれた。
すると、不思議なことに気が紛れた。
何度か通っているうちに、健一郎にお気に入りの店員が出来た。
寺田修(井田州彦)という青年だ。
寺田は女装こそしていないが、自分が同性愛者だということを自覚し、周囲に公言していた。
小劇団で俳優修行を積みながら、夜はこうしてゲイバーのバイトをしているという。
健一郎と寺田は妙に馬が合った。
会話が弾み、一緒にいるだけで気が安らいだ。
やがて、健一郎は寺田のアパートに入り浸るようになっていった。

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健一郎は朝帰りを繰り返すようになり、次第に外泊することまで増えて来た。
ここに至って、久美子も漸く健一郎の異変に気が付いた。
仕事に追われてそれどころではなかったのだ。
いつの間にか、夫が久美子の見知らぬネクタイやシャツを身に着けていた。
それも、夫でもない姑でもない別の誰かの個性を感じさせるものだ。

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誰か女がいる。
久美子は直感した。
元はといえば、健一郎が久美子と愛人関係になったのも、
妻と母の対立に嫌気が差した健一郎が家に帰らなくなったのが原因だ。
今度は、久美子が逆に夫を寝取られる立場になってしまったのだ。
久美子は、まず浮気相手が誰なのか調べることにした。
元同僚・佐藤恵子(布施絵里)に頼んで夫の会社のデスクを調べて貰った。
行き付けのバーのライターが見つかったという。
久美子は、恵子と共にそのバーへ行ってみた。
何とそこはゲイバーだった。
浮気の痕跡を揉み消すためにこんな場所を隠れ蓑にしているのか。
久美子たちは妙なところで健一郎に感心させられた。

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仕方なく、久美子は私立探偵に頼んで浮気相手を突き止めることにした。
調査の結果、健一郎は寺田という青年のアパートに出入りしていることが判った。
久美子には覚えのない相手だ。
学生時代の旧友か何かだろうか。

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久美子は寺田のアパートに行ってみた。
丁度窓が開いており、外から中の様子を伺うことが出来た。
そこで久美子は衝撃的な光景を目にした。
夫の健一郎が男と抱き合ってキスしているのだ。
久美子は呆気に取られた。
相手は女じゃなかった。
男だ。
夫は同性愛者の愛人を作ったのだ。
久美子はその場にへたり込んでしまった。

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その日、帰宅した健一郎は挙動不審の久美子の姿に驚いた。
久美子が冷蔵庫の食べ物に片っ端から齧り付いているのだ。
健一郎が止めさせようとすると、久美子は健一郎を突き飛ばした。

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「触らないで、汚らわしい」
騒ぎを聞いて清乃が駆け付けて来た。
久美子は清乃に訴えた。
「聞いて下さい、お義母さん。
今日、あたし寺田って人のアパートに行ったんです。
そしたら、この人たちキスしてた。
信じられない。
男が男とキスするなんて。
関係持つなんて」

それを聞いた清乃はビックリ仰天だ。
清乃は健一郎に確かめてみた。
すると、健一郎は男と愛人関係であることをあっさり認めてしまうのだった。
清乃も腰を抜かすしかなかった。

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翌日、清乃と久美子、それに義姉である関根夫婦(桐生ゆう子、大原康裕)を交えて家族会議が開かれた。
と言っても、これといった解決策が見つかる筈もない。
久美子は、夫と別れて貰おうと寺田のアパートに乗り込んで直談判に及んだ。
寺田は自分の生き方に信念を持っていた。
男同士で愛し合うことに躊躇いはなかった。
「誰に何を言われてもそれを曲げるつもりはない。
俺と付き合うか別れるかは健一郎が自分で決めることだ」
寺田はそう言って久美子を追い返してしまった。

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後日、今度は清乃が寺田の元に現れた。
清乃は300万を包んだ風呂敷を寺田に差し出した。
「これを受け取って息子と別れて下さい」
清乃は寺田に通達した。
寺田は黙ってそれを受け取った。
にも関わらず、健一郎は寺田のアパートに通い詰める毎日を止めようとはしなかった。
清乃が渡した手切金には何の効果も無かったのだ。

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久美子は、オフィスを辞めてなるべく夫と一緒にいる時間を作ることにした。
仕事にかまけて夫の気持ちを汲んであげなかったのがいけなかったのか。
義母と仲直りすれば夫は帰って来てくれるのではないか。
そう考えた久美子は、清乃と示し合わせて健一郎の前で仲良し嫁姑を演じてみせた。
健一郎は、そんな二人を見て喜ぶどころか逆に怒り出した。
「見え透いた芝居するなよ!」
健一郎は増々妻と母に不信感を募らせてしまった。

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久美子たちがやること成すことは全て裏目だ。
万策尽きた久美子は、向坂一郎(石丸謙二郎)という心療内科医師を訪ねて相談してみた。
向坂医師は、御主人のありのままを受け入れてまず理解することだと久美子に諭した。

「御主人がどうしてその人に惹かれていったのかをよく考えて御覧なさい。
あなたの心に同性愛者を見下す気持ちがないか、差別していないか。
答えはあなた自身にあるんですよ」

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久美子は清乃にも説得して向坂医師の診察を受けさせた。
清乃もまた、向坂医師の言葉を受けて息子を追い込んだ原因が自分自身にあることを自覚していった。

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久美子は、まずは人となりを知ろうと寺田のアパートに通い詰めた。
喧嘩腰で別れるよう説得したり強要したりしては逆効果だ。
兎に角寺田と話をすること。
寺田がどんな青年で、どんな魅力を持った人物なのか。
健一郎は寺田のどんなところに惹かれたのか。
必ず答えがある筈だ。
久美子のそんな気持ちを察したのか、
やがて寺田は久美子をアパートに上げて話合いに応じてくれるようになった。
時には久美子と寺田、それに健一郎を加えた3人座談会になることもあった。
寺田と居ると確かに何か楽しかった。
久美子にも健一郎の気持ちが段々理解出来るようになっていった。

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こうした中、寺田は突如としてアパートを引き払って渡米した。
予てから希望していた米国での演劇修行の目処が立ったのだ。
こうと決めたら決断してやり遂げる。
寺田はそんな男だった。

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健一郎は浜田家に戻っては来たが、寺田を失って何やら虚脱感に襲われているようだ。
そんなある日、健一郎は元上司・牧原部長と再会した。
今は別会社に転じて頑張っているという。
牧原部長は健一郎のことを全然恨んでいなかった。
それどころか、健一郎のことを酷く心配してくれていた。
「男なら仕事のミスは仕事で取り返せ」
牧原部長はこう言って健一郎を叱咤激励した。

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続いて、健一郎は久美子から嬉しい報告を受けた。
久美子が妊娠していることが判ったのだ。
父のように慕っていた牧原部長の前向きな姿に感化されたことと、
子供が出来たという責任感が健一郎を奮い立たせた。
健一郎は漸くにしてやる気を取り戻した。
会社に願い出て、海外で困難なプロジェクトに応ることを希望した。
こうして、健一郎は海外出張に出てバリバリとプロジェクトをこなすようになった。
半年後、健一郎は帰国して待望の我が子と体面した。
これからは健一郎と久美子に清乃、それに我が子を加えた新しい生活が始まるのだ。
浜田家に漸く「幸福の予感」が訪れようとしていた。

ドラマコレクション 幸福の予感 [テレビ大阪] 2012年09月05日 11時30時00秒(水曜日)

水野久美:関連作品

テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

幸福の予感
嫁と姑の確執という古典的題材に、
愛人との三角関係を重層的に絡ませる濃密な切り口を織り交ぜた昼ドラの名作。
巧みな人物描写でグイグイ惹き込まれるので全65話があっという間に終ってしまう。
キャストもばっちり嵌り役。
予備知識無しで見ると、昼ドラならではの超展開の数々に度肝を抜かれる。
最初の1クールは北原佐和子演じる前妻の視点で物語が進み、
2クール目からは後妻となった渡辺梓の視点に切り替わる二段構えの構成になっている。

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テレビドラマデータベース

<番組データ>
脚本:小森名津、清水喜美子
初回放送:1996年
放映局:東海テレビ

<出演>
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木元久美子:渡辺梓

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浜田健一郎:冨家規政

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浜田清乃:水野久美

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浜田秋子:北原佐和子

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左から
関根則子:桐生ゆう子、関根悟:大原康裕

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左から
木村公平:塚本信夫、木村幸代:絵沢萌子

<ストーリー>
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週末を利用してテニスを楽しむ母と息子がいた。
恋人同士のような仲睦まじいその姿を周囲の人々は眉を顰めて見ていた。
息子は浜田健一郎(冨家規政)という商社に勤めるエリート会社員だ。
母・浜田清乃(水野久美)と妻・浜田秋子(北原佐和子)と3人暮しを送っていた。
浜田家は資産家だ。
不動産収入があり、母・清乃がそれを管理している。
管理しているのはそれだけではない。
浜田家の中は全て清乃が管理していた。
それは息子・健一郎の身の回りの世話から、
その妻・秋子の家事全般に至るまでありとあらゆることに及んでいた。
一家の隣には、清乃の娘夫婦・関根則子(桐生ゆう子)と関根悟(大原康裕)が居を構えていた。
この土地を用立てて家を建てたのも清乃だ。
清乃はこうして浜田家の絶対権者として君臨しているのだ。
清乃には誰もが頭が上がらない。

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浜田家の中でも特に肩身が狭いのは健一郎の妻・秋子だった。
嫁入りして5年になるのに子供が出来なかった。
清乃には何かと小言を言われた。
要領の悪い秋子は、反論したい気持ちをグッと堪えて耐え忍ぶ毎日を送っていた。

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そんな中、漸くにして秋子は子供を身籠った。
これでもう義母に気遣いしなくて済む。
産まれてくる子供は浜田家の跡取りなのだから。
秋子はワクワクしながら体調管理と子育ての準備を進めた。
ところが、周りの様子がどうも変だった。
義姉・則子が変な具合に秋子を冷やかすのだ。
ある日、秋子は朝帰りした健一郎を窘める清乃の会話を立ち聞きした。
「あなた、もう少し上手くやりなさいよ。木元さんと一緒だったんでしょ」
会話の内容からして、清乃は健一郎の朝帰りの理由が浮気であることを知りつつ黙認しているような口振りだ。
それも「木元さん」と、相手が誰かまで知っている。
秋子の心が凍り付いた。
思い当たる節がある。
義姉・則子が冷やかしていたのはこのことなのだ。

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秋子は健一郎に問い質した。
健一郎は知らぬ存ぜぬと惚け通した。
そこで、秋子は思い切って清乃に問い質した。
すると、清乃は悪びれることなく秋子に答えた。
「あたしはとっくに知ってましたよ。あなた判らなかったの?鈍いわねえ」
健一郎に愛人がいることは、清乃も義姉の関根夫婦もみんな知っていた。
知らなかったのは秋子だけだったのだ。
屈辱に震える秋子に、清乃は冷たく言い放った。
「兎に角、健一郎の子供だけはしっかり産んで貰いますよ。
そのお腹の子供は、浜田家の子供ですからね」
清乃が立ち去った後、秋子は悔し涙を流しながら呟いた。
「この子は、健一郎さんとあたしの子供です。
あたしは、子供を産む道具ではありません」

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秋子は健一郎が勤める商社に電話を掛けてみた。
そして、「木元」という人物を呼び出してみた。
相手は健一郎の部下・木元久美子(渡辺梓)だった。
秋子は、久美子と待合せして直接伝えることにした。
自分が妊娠していることを告げ、愛人関係ならすぐ別れて欲しいと訴えた。
それに対して、久美子は奥様の誤解ですと言い繕った。
別の方と縁談が進んでいて、あなたの御主人とそんな関係にはありません。
久美子は秋子にそう断言した。

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翌早朝、秋子は帰宅しなかった健一郎の携帯に電話を掛けた。
出たのは久美子だった。
久美子は慌てて電話を切ったが後の祭りだ。
間違いない。
二人は出来てる。
この日も健一郎は久美子の家に泊まった。
そこで忘れてきた携帯に久美子がうっかり出てしまったのだ。

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秋子は再び久美子を呼び出して問い詰めた。
流石に久美子もこれ以上惚け通すことは出来ず、健一郎との仲を認めざるを得なかった。
秋子は込上げる怒りを抑えて久美子に伝えた。
「あたし、あなたを許さない。
でも、主人と別れるとハッキリと約束して下さるのなら、あなたと主人のことは忘れます。
忘れるよう努力します」
久美子は返す言葉がなかった。
久美子は子供の頃に両親の離婚を経験していた。
家庭を壊すと子供がどんなに辛い思いをするか身に沁みて判っていた。

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一方、この一件がショックだったのか、秋子はこれ以降すっかり体調を崩すようになってしまった。
それでも清乃は容赦なかった。
秋子は頭がフラつきながら家事に追われた。
そして、とうとう転倒事故を起こしてしまうのだった。

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気が付くと、秋子は病院のベッドの上だった。
お腹の子供は流産していた。
それに加えて、この傷が元で子供が産めない体だと宣告された。
入院治療を遂えた秋子は離婚を決意した。
もうこの家にはいられない。

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秋子は夫に書置を残して浜田家を飛び出した。
そして、二度と戻ってくることはなかった。
秋子はその足で交通事故に遭って死亡してしまうのだった。

ドラマコレクション 幸福の予感 [テレビ大阪] 2012年06月04日 11時30時00秒(月曜日)

<北原佐和子:関連作品>

テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ



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