色々鑑賞録
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さすらい署長風間昭平3 えちご恋人岬殺人事件
北大路欣也主演の人気シリーズ第3弾。
予備校講師殺害事件とその教え子の自殺事件を発端に、
血の因縁が浮かび上がってくるというお話。
時に雪の吹き荒れる新潟、佐渡が舞台。
恒例の自転車での街巡りが、雪の降る中強行されているのがちょっと滑稽。
安定感のある作りで、話の流れはいつも通り。
後半にメインゲストの見せ場を作るためか、前半がやたら駆け足なのが残念なところ。

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日曜イベントアワー
2サスでドン
2時間テレビドラマ
テレビドラマデータベース


<番組データ>
脚本:中岡京平
初回放送:2005年5月1日
地上波放送:テレビ東京「水曜ミステリー9」

<出演>
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風間昭平:北大路欣也

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堀之内彰:西田健、亀山平次:六平直政

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本間貞三:磯部勉、江藤瑞希:渋谷亜希

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北沢由岐:高松あい

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武本敏子:村松恭子

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相川菊恵:森月未向

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伊達真弓:日下由美

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吉岡孝太郎:久保山知洋

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松平隆司:勝野洋

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吉岡春子:多岐川裕美

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雪の降る中ロケ強行中
「その土地を知るには自転車が一番」
いつものセリフが今回ばかりは物凄く不自然

<ストーリー>
全国各地の赴任地を渡り歩く警察署長・風間昭平(北大路欣也)が、新潟中署に着任した。
前任署長が急病に倒れたため、その代役として派遣されたのだ。
風間が着任して数日後、埠頭で変死体が発見されたという報せが入った。
被害者は、人気予備校講師の武本洋平(加納竜)という男だった。
死因は、腹を特殊な刃物で刺されたこと。
金品には手が付けられていなかった。
捜査官が他の所持品を調べていると、突如として武本の携帯が鳴った。
出てみると相手は何も言わずに電話を切った。
武本が死んだことを知らない誰かのようだ。

新潟中署は、捜査本部を設置して武本の周辺捜査を開始した。
武本は一体どんな人物なのだろう?
武本の妻・武本敏子(村松恭子)によると、
武本の元には教え子の父兄から度々抗議が寄せられていたという。
また、女遊びが激しいため夫婦仲も冷えきっていたようだ。
武本は仕事のトラブルに巻き込まれたのだろうか?
それとも、痴情の縺れで殺害されたのだろうか?
聞込みの結果、両方に合致する人物が浮上した。
伊達真弓(日下由美)という教え子の父兄だ。
真弓は武本と不倫関係だったらしい。
捜査官は手掛りを得るために真弓の張り込みを始めた。
しかし、真弓は尾行する捜査官を撒いて姿をくらましてしまうのだった。

翌日、真弓はマンションからの転落死体で発見された。
このマンションは武本の名義だ。
恐らく密会に使っていたのだろう。
状況からすると一見して自殺に見えた。
だが、携帯の記録を調べると武本の死後に電話を入れたのは真弓の携帯からだということが判った。
真弓が武本を殺して投身自殺を図ったとすると、この行動には疑問がある。
わざわざ、死んでいる武本に電話を掛ける理由が見当たらないのだ。
真弓もまた誰かに殺されたのではなかろうか?
真弓と武本の両方を殺す動機のある人物として、
真弓の夫・伊達敬一(篠塚勝)が捜査線上に浮上した。
捜査官は伊達を追求した。
伊達は、真弓との不仲は認めたが妻殺し、愛人殺し共に否認した。
真弓の携帯を使って武本に電話を掛け、妻に警察の疑いが向くよう仕組んでいただけなのだという。
アリバイの確認が取れたため、どうやら伊達は犯人ではなさそうだ。

捜査本部は、武本に恨みを持つ別の人物を捜査線上に乗せた。
吉岡孝太郎(久保山知洋)という予備校生だ。
孝太郎には恋人がいた。
北沢由岐(高松あい)という同級生で、数日前に身投げして自殺していた。
由岐が自殺に追い込まれたのは、通っていた予備校の講師に暴行されたのが原因らしい。
その暴行相手が、どうやら武本らしいのだ。
恋人を死に追いやった武本を孝太郎が殺害する。
その動機は十分にあるようだ。
風間は、孝太郎の自宅アパートを訪問してアリバイを訊いてみた。
孝太郎は、事件当時物産会社社長・松平隆司(勝野洋)に会いに行っていたという。
松平は地元の名士で、奨学金相談を受け付けている。
松平に確認を取ってみると、事件当時確かに会っていたと証言した。
どうやら間違いなさそうだ。

その頃、武本の口座から金の流れを追っていた捜査本部は、
松平が武本に毎月金銭を振り込んでいたことを突き止めていた。
何か弱みでも握られて強請に遭っていたのか?
武本のマンションを捜索した結果、隠し撮り写真が見つかった。
写っていたのは、松平と孝太郎、それに吉岡の母・吉岡春子(多岐川裕美)が、
連れ立って釣りに興じているところだった。
3人は丸で親子、松平と春子は夫婦のように見えた。
松平には別居している妻がいる。
松平と孝太郎の母・春子は不倫関係で、それをネタに武本に強請られていたのだろうか?

風間は春子に直接確かめてみることにした。
春子は現在佐渡で旅館の仲居を務めながら、竹細工工房の手伝いをしていた。
春子は、松平との不倫関係は否定した。
松平は佐渡の竹細工振興のために工房に度々足を運んできており、
それを通じて知り合っただけだという。
また、武本がどうして隠し撮り写真を所持していたのかにも心当たりはないという。
春子と武本は古い知合いだ。
両親のいない春子は施設で育った。
そこにボランティアに来ていたのが学生時代の武本だった。
それが十数年先に予備校講師と教え子の母という形で再会していたのだ。

風間は、続いて松平に確かめてみた。
一体春子とはどういう間柄なのか。
松平は、春子との因縁について話した。
ことは40数年前に遡る。
松平の父は貧しい漁師で、佐渡の裕福な造り酒屋へ出稼ぎに出ていた。
その酒屋の主人が愛人に産ませた子供が春子だった。
松平の父は、主人に命じられてその子供の処分を命じられた。
春子はまだ乳飲み子だった。
松平の父は、春子を荻浜の海岸に置いて立ち去っていた。
このことを松平の父は終生後悔し続けていた。
幸い春子は発見されて施設で育つことが出来たが、
松平の父の罪の意識が消えることはなかった。
松平の父は、今際の際に息子に訴えた。
「春子を守ってやってくれ」
これを受け、松平は父の遺志を継いで春子に影から支援し続けていたのだった。
「しかし、春子さんとの関係はそれだけじゃない。
現在別居中の妻とは離婚の話を進めています」
松平は、春子とは逆に男女の関係を認めた。
更に、所持品のマキリ小刀を差し出して告白した。
「私が武本を殺しました」
風間と同行していた捜査官は、呆気に取られながら松平を緊急逮捕するしかなかった。

しかし、この告白はどうも変だった。
死体発見時の状況を調べた結果、武本は別の場所で殺されて埠頭に遺棄されたことが判明していた。
なのに、松平は武本を埠頭へ呼び出して殺害したと証言している。
フェリーの乗船記録を調べた結果、武本は当日佐渡へ渡っていたことが判った。
新潟にいた松平が、武本を殺害するのは不可能なのだ。
風間がそれを指摘して松平を追求すると、松平は何も言えなくなってしまうのだった。

風間は佐渡に渡って春子に会い、真相を追求した。
春子は観念して全てを告白した。
10数年前、春子と武本の関係はただの知合いではなかった。
春子と武本は恋人同士だった。
そして産まれた子供が孝太郎、つまり武本は孝太郎の父親なのだ。
春子は武本との結婚を信じていた。
しかし、武本は春子を裏切って逃げ出していた。
春子が武本を殺害したのは、武本が教え子である由岐を暴行したのが発端だった。
怒った由岐の恋人・孝太郎は武本への復讐を母に打ち明けた。
このままでは息子が人殺しになってしまう。
それも相手は実の父親だ。
春子は、息子を守るために武本を呼付けて殺害した。
武本は悪党だ。
孝太郎に、自分が父親であることをいつ喋るとも知れなかった。
死体の遺棄は、松平に手伝って貰っていた。
これが真相だった。
春子は警察に逮捕された。

後日、死体遺棄の罪で拘留されていた松平の保釈が認められた。
松平は、春子の子・孝太郎の元を訪ねて来た。
松平は孝太郎に言った。
「一緒にお母さんが帰って来るのを待とう」
松平は孝太郎と親子になって、春子を待ち続ける決心を伝えるのだった。

北大路欣也、多岐川裕美:さすらい署長 風間昭平③えちご恋人岬殺人事件 [テレビ大阪] 2013年04月19日 13時00時00秒(金曜日)

多岐川裕美:関連作品


さすらい署長風間昭平5 しなの千曲川殺人事件
北大路欣也主演の人気シリーズ第5弾。
今回は、殺人事件の捜査を進めていた捜査官の一人が容疑者になってしまうというお話。
面白そうな設定なのに、これが余り盛り上がらないのが残念なところ。
このシリーズは、謎解きが比較的簡単で犯人があっさり見つかってしまう。
最後に明かされる犯人にも意外性はない。
事件の背景には、連続殺人、強請、レイプ、復讐、生き別れの父娘と、
良くも悪くも2時間サスペンスの黄金パターンがズラリと並ぶ。
ベテランキャスト揃いで、作りとしても手慣れた纏め方をしてある作品。

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テレビドラマデータベース

<番組データ>
脚本:峯尾基三
初回放送:2006年9月3日
地上波放送:テレビ東京「水曜ミステリー9」

<出演>
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風間昭平:北大路欣也、永山有紀子:遠野凪子

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笠松亨:渡辺哲、倉阪次郎:赤塚真人

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岡崎恒雄:深見亮介

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井口麻里子:吉井丈絵

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沖嶋辰也:岸端正浩

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溝口直人:梨本謙次郎

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沖嶋昌代:土屋貴子

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小倉絹子:藤井麻衣子

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小倉節子:星由里子

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小倉陽子:多岐川華子

<ストーリー>
全国各地を転々としている警察署長・風間昭平(北大路欣也)は、
これから赴任する長野県警上田中央署への出勤途中に人だかりを発見して足を止めた。
河原で死体が発見されて騒ぎになっているようだ。
既に千曲東署による現場検証が始まっていた。
管轄外の事件なので、風間はそれ以上立ち入ろうとせず上田中央署へ向った。

翌日、風間の管轄内で別の殺人事件が発生した。
風間は、部下たちが戸惑うのを尻目に現場に急行した。
被害者は岡崎恒雄というバー経営者だった。
何者かに湖畔に呼び出され、石で頭を強打されたらしい。
死体の傍らには白いボタンと黒い糸屑が落ちていた。
早速捜査本部が設置され、まず岡崎の身元洗い出しが始まった。
岡崎が経営していたバーは資金繰りに行き詰っていたが、
近々纏まった金が入ると周囲には話していたらしい。
岡崎の交際相手・井口麻里子(吉井丈絵)によると、
岡崎は殺人事件の目撃者で、その犯人から金銭を強請り取ろうとしていたという。
その殺人というのが、どうやら先日風間が遭遇した管轄外の事件のようだ。

風間は、千曲東署の刑事・溝口直人(梨本謙次郎)に連絡を取ってみた。
溝口によると、河原の被害者の名前は沖嶋辰也(岸端正浩)というらしい。
風間は、警備課の永山有紀子(遠野凪子)を助手に抜擢して、
捜査本部とは別に独自捜査を開始した。
まず、沖嶋の妻・沖嶋昌代(土屋貴子)に何か心当たりがないか聞込みに行ってみた。
昌代は、夫が15年前の女性暴行殺人事件の犯人ではないかと疑っているという。
夫が生前新聞の切抜を保管して、時効成立を確かめていたというのだ。
この女性暴行殺人事件の被害者は小倉絹子(藤井麻衣子)。
沖嶋とは何の面識もない行きずりの犯行だったようだ。
風間は、千曲東署に連絡を取って合同捜査に切り替えるよう段取りを整えた。
立て続けに起きた岡崎と沖嶋の殺人、それに15年前の絹子殺人の接点を探るためだ。

一連の事件の犯人は、恐らく絹子に親しい関係者の誰かなのだろう。
絹子を暴行した沖嶋を殺害し、それを目撃した岡崎に強請られて殺害した。
こう考えれば筋は通る。
問題はその関係者が誰かなのかだ。
絹子には遺族がいた。
母・小倉節子(星由里子)と、事件当時1歳だった娘・小倉陽子(多岐川華子)だ。
絹子は未婚の母で夫はいない。
だが、籍は入れていなくても交際相手はいた筈だ。
風間の命を受けた由紀子は、その相手が誰なのかを調べてみた。
結果、意外な人物が浮上した。
何と、絹子の交際相手は溝口刑事だったというのだ。
溝口刑事は、今回の事件を合同捜査している仲間の一人だ。

風間は溝口刑事の経歴を詳しく調べてみた。
溝口刑事は、どうして絹子と結婚しなかったのか。
その原因は絹子の父・小倉亮三にあった。
小倉は強盗事件を起こして警察に追われていた。
その捜査官の一人が溝口刑事だった。
結局、小倉は入水自殺に追い込まれていた。
溝口刑事は恋人の父を死に追いやったと自分を責め、
絹子は父の事件が刑事である恋人の体面を潰したと自分を責めた。
結果二人は破局し、絹子は密かに溝口の子を出産してシングルマザーになったのだ。

こうした状況からすると、沖嶋と岡崎を殺したのは溝口刑事以外に考えられなかった。
風間は溝口刑事に直接問い質した。
溝口刑事は、風間に事情を打ち明けた。
絹子は溝口刑事との破局後に男に暴行されて死亡した。
溝口刑事は、絹子の死後に全てを知った。
絹子が自分を思って敢えて破局を選び、一人で子供を産み育てていたことを。
そんな絹子を無惨な死に至らしめた犯人など絶対に許せない。
刑事の立場を使って調べに調べた。
そして、漸く犯人である沖嶋を突き止めた。
しかし、時既に遅く時効が成立していた。
やり切れない溝口刑事は、沖嶋を自ら殺害して恨みを果たした。
更にそれを目撃して強請って来た岡崎をも殺害していたのだ。
こう犯行を自供した溝口刑事は、捜査本部に逮捕された。

鑑識の結果、沖嶋殺害現場に落ちていたボタンは溝口刑事のもので間違いないと断定された。
これで一見裏は取れたかのように思えた。
しかし、風間は逆に腑に落ちなかった。
溝口刑事は捜査のプロだ。
遺留品を現場に残せば、捜査の手が自分に及ぶことは判っていた筈だ。
プロの刑事が現場でボタンを紛失して気が付かない訳がない。
もしかして、溝口刑事はわざとボタンを残したのではないか。
だとしたら、溝口刑事は誰かを庇っていることになる。
「真犯人は別にいる」
風間にはそう思えてならなかった。
では、一体誰を庇っているのか。
考えられる人物は一人しかいなかった。

風間は、絹子の母・小倉節子の元を訪ねて真相を追求した。
誰よりも絹子を殺した犯人を恨んでいる人物だ。
節子は、溝口刑事が逮捕されたと聞いて重い口を開いた。
節子は、溝口刑事から絹子殺害の犯人が沖嶋であると報告を受けていた。
「許せない」
節子は一人で沖嶋の元へ向かって問い質した。
沖嶋は「もう時効だ」と開き直った。
怒った節子は、隠し持っていたナイフで沖嶋を殺害した。
その現場を岡崎が目撃していた。
この岡崎もまた節子を脅迫して逆に殺害されていたのだった。
後から節子の犯行を知った溝口刑事は、
自分のボタンをわざと現場に残して節子を庇っていたのだ。
真相を告白した節子は、風間に付き添われて警察に出頭した。

これを受けて溝口刑事は釈放された。
溝口刑事は悔いていた。
節子に報告を入れたのが間違いだった。
あれが節子を復讐殺人に駆り立てた。
風間は、自責の念に駆られる溝口刑事に少女を引き会わせた。
節子の元で育った絹子の娘・小倉陽子だった。
風間は溝口刑事に言った。
「君の娘さんだ。
節子さんは君に託したいと言っていた」
溝口刑事は陽子を引き取って育て上げる決心を固めるのだった。

北大路欣也、遠野凪子:さすらい署長風間昭平⑤しなの千曲川殺人事件 [テレビ大阪] 2013年03月15日 13時00時00秒(金曜日)

北大路欣也:関連作品


隠し続けた女
岸本加世子主演の2時間サスペンス。
信金職員の主人公が、悪い旧友にタカられるようになり、
決着を付けるために一世一代の完全犯罪を目論むというお話。
前半は主人公がどんどん追い詰められてゆき、
後半は逆襲に出る主人公が一体どうなってしまうのかが見所。
火曜サスペンス劇場のお約束を抑えながら、
見応えのあるクライム・サスペンスに仕上がっている。

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テレビドラマデータベース

脚本:丸内敏治
監督:片岡修二
初回放送:1995年2月21日
番組名:日本テレビ「火曜サスペンス劇場

<出演>
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西村浩子:岸本加世子

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野沢俊介:内藤剛志

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佐伯恭子:金久美子

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黒田:今井雅之

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左から
矢島夫人:木瓜みらい、矢島支店長:上田耕一

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山田課長:日野陽仁

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安東刑事:下元史朗

<ストーリー>
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信用金庫職員・西村浩子(岸本加世子)は、
薬局主人・野沢俊介(内藤剛志)と交際中だ。
浩子は心理的な理由からずっと不眠症に悩んでいた。
就寝前には睡眠薬が欠かせない。
浩子は何度か野沢の薬局に通って睡眠薬を処方して貰った。
足繁く通ううちに野沢に交際を申し込まれて、
今は恋仲になっていた。
浩子と野沢の仲は順調だ。
交際が始まって、もう結構な時間が流れていた。
ある夜、野沢は思い切って切り出した。
「結婚して欲しい」
野沢は、そう言って浩子に指輪を差し出した。
浩子は嬉しかった。
野沢の気持ちは本物だ。
だが、浩子は指輪を受け取らずに答えた。
「ありがとう。でも、あと半年待って頂戴」
野沢は少々ガッカリしている様子だった。
しかし、浩子が何やら訳有りだと察してそれ以上強く申し込もうとはしなかった。
浩子には、野沢に隠している秘密があった。
この秘密は、半年先には片付く予定だ。

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ある日、浩子の元に高校時代の同級生・佐伯恭子(金久美子)が訪ねてきた。
恭子は有名な女優で、誰もがその顔を知る有名人だ。
現在はバーのママに転身しているという。
互いに近況報告をした後、恭子は浩子に本題を切り出した。
「お願い。1000万融通して」
恭子のバーは、現在資金繰りに行き詰っているという。
そこで、旧友の伝手を頼って融資の相談に来たのだ。
頼って来られたところで、浩子は信金の一職員に過ぎない。
「そんなの無理よ」
浩子は恭子の頼みを断った。
すると、恭子は浩子に詰め寄った。
「工面してくれないなら、あなたの秘密をバラすわ」
浩子はギョッと驚いた。
「あなた、前に信金のお金を横領していたでしょ。
一度やるのも二度やるのも同じよ」

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浩子は、かつて男に貢ぐために信金の金を横領していた。
結局その男には裏切られ、金だけを持ち逃げされていた。
この事実は、浩子の上司・矢島支店長(上田耕一)だけが知っている。
浩子は、矢島支店長の黙認の元、現在給料の中からセッセと返済している毎日だ。
帳簿をいじって少しずつ帳尻を合せる。
これを10年近く続けて、後半年で漸く返し終わるところだった。
浩子は、この秘密がいつバレてしまうかと10年来不安に苛まれていた。
不眠症になったのはこれが原因だ。
誰にも知られたくない秘密だった。
なのに、どうして恭子がこれを知っているのだろう?
「あなたが貢いでいた男から聞いたのよ」
恭子は悪びれもせずに答えた。
浩子が好きになった男は何処までも最低の男だった。
貢がせてポイ捨てした挙句に、別の女にペラペラ喋ったのだ。

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横領事件をバラされたら、今までの苦労は全て水の泡になってしまう。
浩子は恭子の言い成りになるしかなかった。
浩子は、消費者金融で限度額一杯の50万円を借りて恭子に渡した。
「これ以上は無理」
浩子は恭子に頭を下げた。
だが、恭子はそんなはした金では納得しなかった。
恭子もまた追い詰められていたのだ。
恭子の店は、既に暴力団組員・黒田(今井雅之)に差し押さえられていた。
借金返済は死活問題だ。
黒田はどんな手を使ってでも恭子から借金を取り立てるだろう。
何が何でも1000万の資金が要る。
だが、浩子は何度言っても「あれ以上は無理」と恭子の要求を突っぱねた。
「もう二度と会社のお金に手を付けたくないの」
浩子の決心は固かった。

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浩子は悩んだ。
「このままでは野沢に迷惑が掛ってしまう。巻き込みたくない」
そう考えた浩子は、野沢に別れて欲しいと伝えた。
野沢は異変を感じ取った。
「何かあったんだね。話してくれ」
浩子は野沢には何も言わなかった。
そして、アパートを引き払って姿をくらましてしまうのだった。

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野沢は訳が分からなかった。
「一体何があったんだ」
野沢は、失踪の理由を突き止めようと恭子のマンションを訪ねた。
浩子のアパートに、何度か有名女優の恭子が来ているのを目撃したことがあった。
浩子に異変が起きたのも丁度その時期だ。
「恭子なら何か知っているに違いない」
野沢の訪問を受けた恭子は、浩子の横領をあっさりバラしてしまった。
「浩子が失踪したのはそれが原因よ」
恭子はこう言いながら、更に浩子を追い詰めようと考えていた。

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翌早朝、郷里に帰ろうと駅のホームにいた浩子の前に野沢が現れた。
野沢は、恭子から浩子の郷里を聞き出して追い掛けて来たのだ。
野沢は浩子に言った。
「横領のこと、恭子さんから聞いたから」
野沢は浩子に帰って来るよう説得した。
「店を担保にしてお金を作るから、それで口止め料を払って二人でやり直そう」
浩子は嬉しかった。
野沢は何処までも浩子の味方だった。
「この人なら信じて大丈夫」
浩子は、野沢の説得を受け入れてアパートに戻ることにした。

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浩子は腹を括っていた。
「今度こそ恭子と縁を切ろう」
浩子は、そう覚悟して恭子のマンションへ乗り込んだ。
「バラしたければバラせばいいわ。あなただって恐喝で逮捕されるんだから」
浩子は強気に言い放った。
恭子は自信ありげな様子で答えた。
「野沢さんはお金を作ってくれた?」
浩子は野沢のためにも恭子と絶縁しようと必死だった。
「もうあなたに払うお金は無い!」
浩子の様子を見て取った恭子は、この勇気が何処から湧いてきたのか察した。
「野沢さん、あたしと寝たのよ」
勝ち誇った様子で言う恭子を睨み付けて、浩子は言い返した。
「信じないわ」
野沢は気弱な男だが、自分を裏切るようなことはしない。
自信があった。
だが、この自信は脆くも崩れてしまうのだった。

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後で浩子が野沢に確かめてみると、野沢は気まずそうに謝った。
「御免……」
野沢は嘘の付けない男だった。
恭子のマンションを訪ねた日、野沢は誘惑に乗ってしまったことを白状した。
恭子は女優だ。
男をたらし込むなど、その気になれば造作も無かった。
浩子は最後の心の支えだった野沢にも裏切られてしまうのだった。

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弱みに付込まれて強請られた挙句に、恋人まで寝取られてしまった。
「殺すしか無い」
浩子は、野沢との結婚を諦めて恭子の殺害を決意した。
どうやって殺し、どうやってアリバイを作るか。
浩子は、考えに考えて恭子殺害のシナリオを練っていった。

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後日、浩子は恭子を呼び出した。
「1000万を用立てる計画を立てたわ。
その代り、あなたも協力して」
浩子はその計画を恭子に説明した。

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まず、浩子は勤めている信金を早退する。
浩子はレンタカーを借りてホテル駐車場へ向かう。
駐車場には恭子が自分の車で待っている。
二人はそこで入れ替わる。
恭子は浩子の名前でホテルにチェックインする。
浩子は恭子の車でホテルを出て、上司・矢島支店長の子供を誘拐する。
そして、矢島支店長に身代金を要求する脅迫電話を掛ける。
身代金はキャッシュディスペンサーを利用して受け取る。
受け取った浩子は、人気のない湖畔で恭子と落ち合う。
浩子は恭子に現金を引き渡して二人は再度車を交換する。

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つまり、支店長の子供を誘拐して身代金を奪う計画のアリバイ工作に協力しろというのだ。
浩子は恭子に迫った。
「この計画に協力するなら1000万を払うわ。
駄目ならナシよ」
自身も追い詰められている恭子は、浩子の計画に同意した。

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決行の日が来た。
浩子は予定通り信金を早退してホテルで恭子と入れ替わった。
矢島支店長の子供を誘拐して、恭子名義で宿泊している別のホテルに連れ込む。
その部屋から変声機を使って矢島支店長に脅迫電話を掛ける。
ここまでは恭子との打ち合わせ通りだ。
だが、ここから浩子には隠している計画があった。
脅迫電話の受話器を上げたまま、態と逆探知させるのだ。
浩子は子供を残したままホテルから姿を消した。
やがて、捜査官たちはホテルを突き止めて子供を救い出した。

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深夜、浩子と恭子は予定通り湖畔で落ち合った。
恭子は浩子の車に積まれていたトランクの中身を確かめた。
中身はカラだった。
浩子は身代金を受け取らなかったのだ。
怒った恭子はナイフを抜いて浩子に襲い掛かった。
浩子はそれを交わし、隠し持っていたハンマーで恭子を殴り倒した。
頭を打たれた恭子は即死していた。
浩子は恭子の死体を湖に沈めて呟いた。
「あんたが生きている限り、あたしは眠れないのよ」

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浩子は、恭子にチェックインさせたホテルの部屋へと向った。
もうクタクタだった。
浩子がベッドに横になると、何故か男の呻き声が聞こえて来た。
驚いて確かめると、傍らに血塗れの黒田が蹲っていた。
黒田は立ち上がると浩子に襲い掛かって来た。
浩子は傍にあった灰皿で黒田の頭を殴り付けて何とか息の根を止めた。

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この騒ぎはすぐにホテルに知れた。
浩子の完全犯罪は最後の最後に崩れ去ったのだ。
黒田を瀕死の状態にしたのは恭子だった。
恭子もまた、浩子を出し抜いて黒田殺害の罪を擦り付けようとしていたのだ。

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浩子は警察に逮捕された。
数年間は服役することになるだろう。
そんな浩子の元に野沢から手紙が届いた。
浩子は野沢に返事を出した。

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「捕まってホッとしています。
やっと眠れるようになりました。
野沢さんもお元気で。さよなら」

岸本加世子、金久美子:隠し続けた女 [テレビ大阪] 2012年01月11日 13時00時00秒(水曜日)

<岸本加世子:関連作品>

テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ



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