色々鑑賞録
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時間ですよ ふたたび
森光子主演のホームドラマ。
人気シリーズの第五弾。
閉鎖騒動に揺れる銭湯を舞台に様々な人情喜劇が繰り広げられるというお話。
取り立てて大きな出来事が起きることもなく、
ちょっとした騒動が次々起きて、
最後はいい話で締められるというのが基本的な流れ。
やり取りが軽快で見ていて飽きさせない。
シリーズの顔である森光子をはじめ、美人女優の篠ひろ子、
ベテラン俳優の植木等、ケーシー高峰、
中堅俳優の地井武男、柄本明、
売り出し中のとんねるず、真璃子、河合美智子と多彩な顔触れが並ぶ。
今時のドラマのようなエキセントリックな盛り上げや理屈付けのない
のんびりした雰囲気が味わえる作品。

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テレビドラマデータベース
TBS CS 時間ですよ ふたたび

<番組データ>
脚本:松原敏春
演出:久世光彦
初回放送:1987年6月23日~1987年8月11日
放映:毎週火曜午後8時、TBS系列

<出演>
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宝田ウメ:森光子

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弥生:篠ひろ子

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徳さんの幽霊:植木等

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遠藤明:木梨憲武、近藤勝:石橋貴明(とんねるず)

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花房まり子:真璃子

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真柴りさ:河合美智子

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隣りの平沼幸三郎:地井武男

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りさの元恋人・昇:柄本明

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不動産屋・立花:ケーシー高峰

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絹代:増田恵子

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桂木夕子:中村久美

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昔の従業員
ケンちゃん:堺正章

<ストーリー>
東京下町に老舗の銭湯「梅の湯」があった。
この銭湯は女将・宝田ウメ(森光子)の元、
番頭・徳さん(植木等)と住込み従業員によって運営されていた。

ある朝、番頭・徳さんが急死してしまった。
ウメは、これを機に銭湯を廃業する腹を決めた。
予てから、不動産屋・立花(ケーシー高峰)を通じて、
銭湯を取り壊して土地を売却して欲しいと申し込みがあったのだ。

葬儀が執り行われた夜、ウメの枕元に徳さんの幽霊が現れた。
徳さんはウメに訴えた。
「女将さん、あっしが死んだ途端に銭湯を売却するなんてあんまりじゃありませんか。
せめて、四十九日は続けて下さいよ。
それさえ見届けりゃ、あっしは迷わず成仏します」

徳さんの意を汲んだウメは、不動産屋に売却延期を通達して「梅の湯」の営業を再開することにした。
「梅の湯」は、現在ウメの他に娘・弥生(篠ひろ子)と、
住込み従業員・まり子(真璃子)が手伝ってくれている。
女ばかりで男手が足りない。
そこで、急遽臨時の従業員を募集することにした。
応募してきたのは近藤勝(石橋貴明)と遠藤明(木梨憲武)の二人の青年だ。
この二人は、元気はいいが何かと衝突して喧嘩ばかりだ。
ウメは、何かと揉め事を起こす二人に振り回されながらも、
何とか「梅の湯」の営業再開に漕ぎ着けるのだった。

勝と明が住込み従業員に応募して来たのはそれぞれ訳があった。
勝は本当は不動産屋の従業員で、「梅の湯」を取り潰すための工作員だった。
また、明は恋人・真柴りさ(河合美智子)と駆け落ち中の身だった。
りさの前の恋人が、いつ取り返しに来るかと戦々恐々の毎日だ。

「梅の湯」が漸く落ち着きを取り戻した頃、
出戻り娘・弥生の姑が弁護士を伴って押し掛けて来た。
離婚届に判を突くよう弥生を説得に来たのだ。
弥生は、姑と衝突して家を飛び出したものの、
まだ何処か夫に未練を残していた。
姑の態度が癪に障ったこともあり、
弥生は差し出された離婚届を破いて姑たちを追い返してしまった。

そんな弥生に熱い眼差しを送る男がいた。
銭湯の隣で貸衣装屋を営む平沼幸三郎(地井武男)だ。
平沼は幼馴染の弥生のことがずっと好きだった。
妻に先立たれて男やもめになった今も、その思いは変わらなかった。
平沼は機会を見つけては弥生に声を掛け、
思い切って自分の気持ちをぶつけてみた。
最初はつれない態度だった弥生も、
平沼の熱い思いを感じて次第に心を開くようになっていった。
もう夫との仲を修復することは不可能だ。
そんなことは判っているのに、離婚に踏切れずにいた。
出戻りの自分のことを、平沼は一途に思い続けてくれている。
踏ん切りをつけた弥生は、平沼の求婚を受け入れることにした。
そして、姑を呼び出して署名捺印した離婚届を提出するのだった。

一方、勝はあの手この手で銭湯の破壊工作を試みるがどれも敢無く失敗していた。
ウメをはじめ銭湯の人たちにも情が移ってしまっていた。
結局工作活動を諦めた勝は、不動産屋を辞めて銭湯の従業員になることを決断するのだった。

そんな中、妙な風体の男・梶原昇(柄本明)が銭湯に押し掛けて来た。
「りさたん、見~っけ」
この男は明の恋人・りさの元彼だ。
明はりさを奪い取る形で駆け落ちしたが、こうして昇は追い掛けて来たのだ。
昇は元ボクサーだ。
暴れだすと誰も手が付けられない。
昇はりさを返せと暴れに暴れた。
ひと通り大暴れした後、昇はばったり倒れてしまった。
ボクサー時代の後遺症で持病があったのだ。
昇は病院に担ぎ込まれた。

数日後、昇は病院から帰って来た。
憑き物が落ちたかのようにさっぱりしていた。
昇は、りさを諦めて一から出直すと言い残して旅に出るのだった。

そうこうしているうちに、徳さんの四十九日が迫ってきた。
徳さんは再びウメの枕元に現れた。
「もう、何も思い残すことはありません」
徳さんはウメに感謝して成仏していった。
こうしてウメは、徳さんとの義理を果たした。
しかし、「梅の湯」を取り壊す計画は白紙撤回することにした。
常連客も従業員もいる「梅の湯」は、これからも続けていこう。
ウメは不動産屋・立花に売却中止を連絡した。

いよいよやって来た徳さんの四十九日の日。
身なりのいい男がウメを訪ねてやってきた。
かつての「梅の湯」従業員・ケンちゃん(堺正章)だった。
今はロスで銭湯を開いて大成功しているという。
我が子のように可愛がっていたケンちゃんの大出世にウメは大喜びだ。
ところが、どうも様子がおかしい。
暫くすると今度は強面の男たちがケンちゃんを追って押し掛けて来た。
貸し付けた借金の取立てに来たのだ。
ロスで大成功した話は真っ赤なウソだった。
本当は借金返済に困ってウメに泣き付きに来たのだ。
事情を知ったウメは、預金を叩いて何とかケンちゃんに現金を用立てた。
喉から手が出るほど欲しい現金だった。
だが、ケンちゃんは金を受け取らずに「梅の湯」を跡にした。
ウメの心意気に打たれて一からやり直す決心を固めたのだ。

こうして一連の騒動が終わり、「梅の湯」はいつも通りの営業を始めた。
常連客が訪れ、従業員が走り回る当たり前の幸せをウメは噛み締めていた。

時間ですよ ふたたび [KBS京都] 2013年06月12日 19時00時00秒(水曜日)

時間ですよ:関連作品


自分と相手を知る心理テスト




テーマ:フジテレビ - ジャンル:テレビ・ラジオ

女性保安員 二階堂雪1 万引きする女
木の実ナナ主演の2時間サスペンス。
スーパーの警備員が変死体事件に不審を抱き、
その謎を突き止めると意外な人物が犯人だったというお話。
2時間サスペンスは世相を反映した内容が多い。
本作の本放送は90年代末、橋本増税で不況がぶり返した時期だ。
この時期の作品にはリストラや倒産の話が頻繁に出て来る。
物語のモチーフは、アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」。
単なるパクリに終始せずに、
ちゃんと見応えのあるドラマに再構成した脚本が見事。
木の実ナナ演じる主人公はじめ、登場人物たちが実に活き活き描かれている。
緻密に張り巡らされた伏線、個々のドラマを通じて描かれる人間模様、
どれも文句なしの出来栄え。
好評だったらしく、その後シリーズ化されている。

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TBS 女性保安員・二階堂雪01「万引きする女」
BS-TBS 女性保安員・二階堂雪01「万引きする女」
テレビドラマデータベース

<番組データ>
脚本:齋藤珠緒
初回放送:1998年4月27日
番組名:TBS「月曜ドラマスペシャル」

<出演>
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二階堂雪:木の実ナナ

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瀬川真理:洞口依子

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秋月麗香:大沢逸美

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和田店長:ルー大柴

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藤倉和代:深浦加奈子

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本橋邦子:中原早苗

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二階堂透:角野卓造

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二階堂千秋:中山忍

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小林文夫:立川三貴

<ストーリー>
スーパーには様々な人々が客として訪れる。
中には質の悪い人間もいる。
万引犯だ。
二階堂雪(木の実ナナ)は、そんな万引犯を見つけ出すことを仕事にしている保安員だ。
客を装って然りげ無く店内の様子を伺う。
万引犯を発見すると、騒ぎにならないよう静かに事務室に誘導する。
大抵の場合謝罪すれば開放するが、再犯など悪質な場合は警察に突き出すことになる。
何処かに不審な客がいないか。
雪は今日も店内に目を光らせていた。

雪が売り場で不審な女を発見した。
女は何故かファスナーの開いたバッグを持ち歩いていた。
ここからが雪の腕の見せ所だ。
試着室に入る前に何着持って入ったか。
何を手に取り、何を万引したのか。
正規の客と誤認しないよう一挙手一投足を確認してゆく。
万引は現行犯逮捕が鉄則だ。
その場で取抑える必要がある。
「やった」
女がブローチをバッグに滑り込ませた。
雪は女がレジを通らず店外に出るのを確認してから呼び止めた。
「お客様、事務所に来て下さい」
雪は女をスーパー事務所に連行した。
事務所に着くと、早速女の持ち物検査が始まった。
ところが、探しても探してもブローチが見つからない。
雪の大チョンボだ。
こうなると、責任者である和田店長(ルー大柴)はじめ一同で平謝りするしかなかった。

その夜、雪と店長は改めて女の自宅に詫びに訪れた。
女は秋月麗香(大沢逸美)という有名なモデルだ。
社長令嬢で裕福な家庭に育ち、現在は高級マンションで優雅に一人暮しをしていた。
万引などせずともブローチの一つくらい簡単に買える身分だ。
雪は、合点がいかないまま引き下がらざるを得なかった。

翌日、スーパー事務所に男がパンを万引して連れて来られた。
何とこの男、雪の夫・二階堂透(角野卓造)ではないか。
「お父さん!どうしてこんなことを」
雪は一同の前で土下座して謝罪した。
帰宅後、雪は夫を問い詰めた。
夫は少し前にリストラに遭って、最近再就職したばかり。
雪は夫にそう聞かされていた。
ところが、その話は大嘘で本当は今も職探しに奔走している毎日だった。
娘・二階堂千秋(中山忍)が見合いをすることになり、
父親が失職中では格好が付かないと考えた二階堂は、
ついつい家族に作り話をしてしまっていたのだ。
パンの万引はそのやるせなさが引き起こしたものだった。
結局、この二階堂の万引が原因で娘・千秋の見合いは破談になってしまうのだった。

雪は責任を問われて1週間の自宅謹慎を言い渡された。
しかし、いざというときに頼れる人望は皆に買われていた。
上司・本橋邦子(中原早苗)やスーパーの事務員・藤倉和代(深浦加奈子)の執り成しで、
雪は何とか元の業務に復帰するのだった。
ゴタゴタが続いている間、常連客だった麗香は店に来なくなったという。
気になった雪は、麗香のマンションに行ってみた。
麗香は留守だった。
管理人によると、1週間程海外旅行に出ているのだという。
今は知り合いの女性が麗香の部屋で留守番をしているらしい。

帰り道、雪はスーパーのレジ係・瀬川真理(洞口依子)の姿を見掛けた。
真理は雪の娘と同じ年頃で、普段からよく会話を交わす仲だ。
雪は、ここ最近の真理を見ていると気になることがあった。
以前は質素な身なりだった真理が、見る見る派手に着飾るようになって来たのだ。
心配になった雪は、真理に直接訊いてみることにした。
雪に問われた真理は、少々怒って反論した。
「あたしだって、お洒落くらいしたいですよ。
余計なお節介焼かないで下さい」
雪は、真理が何か隠している気がして仕方なかった。
真理が身に着けている時計もバッグもブレスレットも、
全部麗香が身に着けていたのを見たことがある。
同じものを買ったとしてもかなりの額になる筈だ。
雪がそれを指摘すると、真理は少々戸惑いながらも説明した。
真理は麗香と同級生で、真理に頼まれて留守番をしているという。
衣服や宝飾は、ただ麗香から借りているだけだという。
「留守番って、真理ちゃんのことだったの」
雪はその説明には納得した。

数日後、雪はテレビで女性の変死体発見のニュースを目にした。
被害者の爪には、赤いバラのネイルアートが施されていたという。
心当たりがある。
麗香だ。
海外旅行に出ていると聞いていたが、何か事件に巻き込まれたのだろうか。
雪は警察に連絡した。
雪は警察に呼ばれて、身元確認のために遺体の写真を見せられた。
死後二週間経過した状態なので顔までは分からなかった。
死体は手首が縛られていた。
この結び方には見覚えがあった。
弔花結びだ。
以前、真理がやって見せてくれたことがあった。
雪は捜査官に答えた。
「似てます。スーパーでよく見掛けた女性です」

雪は麗香のマンションに行ってみた。
室内は既にもぬけの殻だった。
絨毯には血痕が残っていた。
続いて、雪は真理のアパートへ行ってみた。
そこもまた無人だった。
室内には海外旅行のポスターが貼ってあった。
真理は海外へ逃亡しようとしている。
そう直感した雪は、空港へ向かった。

その頃、真理は搭乗ゲートで捜査官たちに取り押さえられていた。
雪は捜査官の許可を取って、真理に事情を訊いてみた。

麗香が万引事件を起こしたあの日、真理は麗香のマンションに行って問い質していた。
麗香と真理は高校以来の顔見知りだ。
麗香は裕福な暮しをして悠々自適、
一方真理は両親と死に別れてレジ係を勤めながらアパートで質素な生活を送っていた。
真理は高校時代、両親の経営する会社の取引先の娘である麗香に
何とか力になって欲しい、口添えして欲しいと頼んだことがあった。
麗香はそれを引き受けていながら結局話さず仕舞いだった。
以来真理は麗香を恨んでいた。
裕福な暮しをする麗香を妬んでもいた。
その立場が初めて逆転する時が来た。
麗香の万引の証拠を掴んだのだ。
あの日、麗香はブローチを万引した後保安員の雪が尾行していることに気付いた。
そこで、ゴミ箱にこっそり捨てていたのだ。
真理はこの手口に勘付いたのだ。
ブローチを手に、真理は麗香に詰め寄った。
裕福な暮しをしているくせに、麗香はゲーム感覚で万引を繰り返していた。
室内には、他にも値札の付いた商品が山と積んであった。
真理はここぞと麗香を詰った。
追い詰められた麗香は真理を突き飛ばした。
怒った真理も反撃し、二人は取っ組み合いの喧嘩を始めた。
喧嘩が終ると、麗香はグッタリと動かなくなってしまった。
運悪く頭を打って、死んでしまっていたのだ。
殺すつもりはなかった。
困った真理は、麗香の死体をスーツケースに詰めて密かに海に投棄した。
そして、海外への逃亡を決意した。
チケットが取れるまでの間、真理は麗香の部屋で贅沢を満喫することにした。
今まで出来なかったお洒落も、遊びも、海外旅行も全部やってやる。
そしていよいよ海外へ逃亡という時になって、
こうして今空港で取り押さえられたという訳だ。

告白を遂えた真理は、雪に感謝の言葉を伝えた。
真理の身なりが派手になった時、声を掛けてくれたのは雪だけだった。
雪だけが真理のことを心配してくれていた。
真理は本当はそれがとても嬉しかったのだ。
雪は真理を励ました。
「真理ちゃん、泣いちゃ駄目。スマイル。
必ず会いに行くから。必ず」
真理は、捜査官に連行されて行った。

こうして事件は解決した。
雪にいつもの日常が戻った。
スーパーは相変わらずトラブルだらけだ。
万引犯は後を絶たない。
雪は今日も頑張るのだった。

木の実ナナ、洞口依子:女性保安員・二階堂雪1 万引きする女 [テレビ大阪] 2012年04月26日 13時00時00秒(木曜日)

木の実ナナ:関連作品


平成の女教祖
市原悦子主演の2時間サスペンス。
新聞記者が怪しげな新興宗教を取材してゆくうちに、
宗教を巡る様々な思惑に翻弄されてゆくというお話。
2時間サスペンスとしてはかなり異色の内容で、
宗教の存在を全否定も全肯定もしていないところが面白い。
主演の市原悦子は見事な嵌り役。
本当に何かの霊力を身に付けた教祖に見えてしまう。
本作放送の1年後には悪名高い「地下鉄サリン事件」が発生している。
恐らく、新興宗教への猜疑心が高まった当時の世論を繁栄しているのだろう。
中々放送されない作品なので、
もし再放送されたら是非見て欲しい怪作。

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テレビドラマデータベース

<番組データ>
脚本:竹山洋
監督:黒沢直輔
初回放送:1994年4月1日
番組名:フジテレビ「金曜エンタテイメント」

<出演>
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大原達江:市原悦子

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中谷兼吾:永島敏行

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中谷冴子:野村真美

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佐久間修三:風間杜夫

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緒方信一:中尾彬

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左から
寺山隆:高橋長英、伊藤栄子:池波志乃

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岡田六三:秋野太作

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山下刑事:河原さぶ

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宇田川伸次:林泰文

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山岸医師:江藤漢

<ストーリー>
新聞記者・中谷兼吾(永島敏行)の勤める編集部に密告電話が掛かってきた。
新興宗教・日本正教教祖・大原達江(市原悦子)の
亡くなった夫・米沢光悦の死の真相について話がしたいというタレコミだった。
密告の主・村上はこの電話を掛けた翌日死体で発見されていた。
通報を察知した何者かに口封じされたのかもしれない。

「この教団について取材してみます。許可を下さい」
中谷は、編集部長・緒方信一(中尾彬)に願い出た。
緒方は許可を出さなかった。
それでも中谷は無断で取材を決行することにした。
これが危険な取材になることは承知の上だ。
中谷には身重の妻・中谷冴子(野村真美)がいる。
万一のことがあったら妻子が路頭に迷う。
だが、どうしても記者の血が騒ぐのだ。

まず、中谷は教団へ出向いて教祖と直接面会してみることにした。
教祖とは誰もが自由に会える上に相談料は一切掛からないという。
面会するのは拍子抜けする程簡単だった。
神殿に通されると、達江は開口一番切り出した。
「奥様をもっと大切にしなければならない。今のままでは流産します」
続いて、達江は中谷に数珠を手渡した。
妻に持たせるお守りらしい。
中谷は訳が分からなかった。
確かに妻は妊婦だが、どうして達江がそれを知っているのだろう。
ただの偶然だろうか。
それに、数珠が妊婦の魔除けなるなんて馬鹿馬鹿しいにも程がある。
が、何の意味もないという気にもなれなかった。
中谷は狐につままれたような気持ちで教団を後にした。

帰宅した中谷は、妻・冴子に数珠を渡した。
冴子は話を聞くと却って気味悪がり、数珠をゴミ箱に放り捨ててしまった。
その途端のことだった。
冴子は足を踏み外して階段から転がり落ちてしまった。
すぐさま病院に担ぎ込まれたが子供は流産してしまっていた。
数珠を粗末にしたバチが当たった。
そうとしか思えないタイミングだった。

中谷はこの教団の内情を本格的に取材することにした。
まずは教団職員の岡田六三(秋野太作)という男に話を聞いてみた。
岡田は達江とは古くからの知り合いだ。
岡田はかつてバーを経営しており、達江はそこのホステスだった。
達江を雇った途端に店は大繁盛するようになったという。
特に達江の占いがよく当たると評判だった。
達江は、店の常連客で占いに心酔した米沢光悦という男に求婚されて結婚していた。
この米沢の殺害に達江が噛んでいるというのが、最初の密告電話の内容だ。
中谷は達江と米沢の結婚写真を見せて貰った。
暴力団風の妙な男が一緒に写っていた。
佐久間修三(風間杜夫)という店の常連客だという。

中谷は佐久間の身元を洗ってみた。
現在教団理事を務めているが、元はやはり暴力団組員だった。
密告電話の主・村上を口封じに殺したとすれば、
やったのはこの佐久間に違いあるまい。
達江の夫・米沢の死も佐久間の仕業によるものかもしれない。
元暴力団組員がどうして宗教団体にいるのか。
考えられるのは金しかない。

中谷は教団の資金源について調べてみた。
教団は相談に来た信者から金銭は一切受け取っていない。
だが、企業や団体からの献金は佐久間が窓口になって受付けていることが判った。
これで豊富な資金源の謎が解けた。
宗教法人への非課税を利用したマネーロンダリングだ。
恐らく政財界様々な立場の人間がこれを利用している筈だ。

中谷は、達江の生い立ちについて更なる聞込みを開始した。
米沢と結婚する以前は、別の男と町工場を経営していたらしい。
前夫は新興宗教に嵌って財産を全て失っていた。
挙げ句の果てに、家に火を掛けて一家心中を図っていた。
前夫はそれで亡くなり、達江は幼い息子を連れて命辛辛逃げ延びていた。
息子はその後施設に引き取られて行方知れずだという。
この経験が元になり、達江は神仏の類を一切信じなくなった。
現在運営している団体でも「神や仏を信じるな」と信者に説いている。
それでいて自らは宗教団体の教祖なのだから妙な話だ。

こうした中、中谷の周囲が騒がしくなってきた。
聞込みをしていると妙な男たちに付け回された。
尾行を撒いてホテルに逃げ込むと、今度はナイフで斬り付けられた。
幸い重症には至らなかったが、これが警告なのは明らかだ。
中谷が病院で治療を受けていると、上司から正式に取材中止命令が下された。
「政治家を動かしたな」
中谷は直感した。
教団には政治家も出入りしている。
佐久間が、コネのある暴力団や政治家を使って脅しを掛けているのだ。

窮地に陥った中谷だったが、思わぬ出来事が事態を一変させた。
予てから水面下でゼネコン献金の動きを追っていた検察が、
教団に出入りしている政治家を逮捕したのだ。
こうなると芋蔓式に教団にも検察の手が伸びて来る。
慌てた教団幹部は忽ち内輪揉めを始めた。
教団を救う方法は唯一つ、佐久間に全ての罪を負わせることだった。
金の動きを一手に牛耳っていただけに、責任を負わせるのも簡単だ。
他の教団理事たちは元々佐久間のことを快く思っていなかった。
反対する者などいなかった。
事は秘密裏に実行された。
佐久間は何者かに連れ去られ、行方知れずになってしまうのだった。

一方、中谷はなおも取材を続けていた。
達江から本音を聞き出したい。
達江の心を開くには切札が要る。
中谷は、記録を辿り、聞込みを繰り返して、
達江の唯一の肉親である息子・宇田川伸次(林泰文)を探し当てた。
施設で育った伸次はもう成人していた。
今は看護学校に通って看護師を目指しているという。
中谷は達江を呼び出して伸次と引き会わせた。
久々の対面にも関わらず、達江は全く心動かされたように見えなかった。
「あたしはあんたの母親じゃない」
達江は冷たく言い放った。
「神も仏もこの世にはいない。いればあたしが殺してやる」
達江は実の息子にも心を開こうとはしなかった。
伸次は近況を報告した後、母に1万円札を差し出した。
「バイトしたから」
達江は黙って受け取った。
「お帰り」
達江が伸次に帰るよう促すと、伸次は立ち去って行った。
十数年振りの母子の対面はあっさり終了してしまった。
達江は伸次を見送った後、その場に立ち会っていた中谷に向き直った。
「お礼に一つ教えてあげる。米沢は佐久間が殺した。
氷の入ったお風呂に漬けて心臓発作を起こさせた。
構わないから記事にそう書きなさい」
中谷は混乱した。
達江が何を考えているのかさっぱり分からなかった。
中谷は正直に告白した。
「原稿、書くの止めました。
あなたのことが、未だよく分からないんです。
でも、いつかきっと書きます。
あなたが神に殺される前に」
中谷はこう言って達江の前から姿を消した。

達江は、中谷を見送った後伸次から受け取った1万円札をライターで燃やした。
そして、信者たちを前に狂ったように説法を始めるのだった。

市原悦子、永島敏行:平成の女教祖 [テレビ大阪] 2012年02月16日 13時00時00秒(木曜日)

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