色々鑑賞録
古い映画やドラマのあらすじを紹介してます
10 | 2014/11 | 12
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

寺田家の花嫁2
<その1>

※ネタバレ注意

<その2>
田舎暮らしが落ち着いた頃、千佳子と光生は東京に出た。
ささやかな新婚旅行代りだ。
数日千佳子のマンションに滞在して、また村に戻る。
そういう予定だ。
嫌な思い出も一杯あるが、やはり都会は便利だ。
千佳子は、光生と少しの都会暮しを楽しむつもりでいた。

vlcsnap-2014-11-03-10h26m13s112.jpg

そんなある日、千佳子は買物からマンションに帰って驚いた。
いつの間にか、義母と義妹が上がり込んで勝手に家財道具を広げているのだ。
一体どういうことか?
千佳子が尋ねると、田舎の家を売り払ってここで暮したいという。
光生と義妹に至っては、既に東京で仕事まで見つけてある手回しの良さだ。

vlcsnap-2014-10-26-12h28m17s70.jpg

さすがに納得出来ない千佳子は、緊急に家族会議を開いて一同を問い詰めた。

「あたしは、利用されたの?
最初からそのつもりで結婚したの?
マンション持ってるから?
東京に家族で住める部屋を持ってるから?」
「違うって」
「何が違うのよ?
結局は、寺田家の皆で東京に来たかっただけじゃない!」

千佳子は、寺田家の人々が丸で信用出来なくなった。
余りにも出来過ぎている。
それでいて、夫を信じたいという気持ちも無いではなかった。
一度失敗した身だ。
もう失敗したくない。
そんな願望から心が揺れてしまうのだ。
とは言え、気になっていた権藤の話が急に信憑性を帯びて来た。
前の妻・美弥を殺したのが真実だとすると、
今度は千佳子も殺されるかもしれない。
殺してしまえば、マンションは寺田家の物だ。

vlcsnap-2014-11-03-10h28m25s152.jpg

急な不安のせいだろうか。
その晩から、千佳子は熱を出して寝込んだ。
寺田家の人々は、心配して看病してくれた。
しかし、千佳子は内心気が気じゃなかった。
毒を盛られるのではないか。
不安で仕方ないのだ。
用意されたお粥も煎じ薬も、ビクビクしながら口を付けた。
殺される。
いつか殺される。
不安に駆られながら、千佳子は熱に魘された。

vlcsnap-2014-11-03-10h29m21s197.jpg

翌朝千佳子が目を覚ますと、寺田家の人々は書き置きを残して姿を消していた。
集中豪雨で家が心配になったので一旦帰るという。
何とか命拾いしたようだ。
やっと起き上がれるようになった千佳子は、1人マンションの中で思案した。
殺すチャンスはあった。
なのに、寺田家の人々は自分を殺さなかった。
何か思惑があってのことだろうか?
それとも、殺されるなんてただの被害妄想に過ぎないのだろうか?
このまま逃げてしまえば助かる。
土地鑑の無い寺田家の人々が、東京で自分を探し当てることもあるまい。
しかし、そんな気にはなれなかった。
やっぱり夫を信じたい。
本当の気持ちを確かめたい。

vlcsnap-2014-11-03-11h16m16s186.jpg

千佳子は、村に戻った。
寺田家の人々は、家財道具を纏めて引っ越しの準備中だ。
すっかり東京で暮すつもりでいる。
この勢いでは、止めても聞かないだろう。

vlcsnap-2014-11-03-11h19m59s126.jpg

千佳子は、光生と2人切りになって直接疑問をぶつけてみた。
「美弥さんを殺したの?
何処かに埋めたの?
今度は、あたしを殺したいの?」
千佳子の問掛けに、光生は直接答えようとはしなかった。
「疑わないでくれ。
信じてくれ」
真相がどうあれ、「はい殺しました」と答える筈もない。
千佳子は夫を信じ切ることも出来ず、疑い切ることも出来ず、判断が付きかねていた。

vlcsnap-2014-11-03-11h20m50s122.jpg

そんな千佳子の前に、再び権藤が現れた。
権藤は、納屋に千佳子を呼び込んで再度訴えた。
「あいつは絶対に美弥を殺したんだ。
光生はここで美弥を殺したんだ」
寺田家の人々が留守の間、
権藤は庭を掘り起こして美弥の死体を探したという。
それでも、何も出て来ないので今日は酷くイライラしていた。
「どうして、信じてくれないんだ?
どうして、あなたは協力してくれないんだ?」
異様な剣幕で激昂する権藤を前に、千佳子はつい本音を漏らしてしまった。
「何で死んでるって決めつけるんですか?
肉親だったら例えどんなにその可能性があったとしても、
生きてて欲しいって願うものでしょ?
あなたは、美弥さんに死んでて欲しいんですか?」
痛いところを突かれたのか、権藤は突然ナタを手に取った。
「ゴチャゴチャ言うんじゃねえ!
光生のナタだ。これであんたを殺してやる。
警察は、光生が殺したと思うだろうな。
そうすりゃ、美弥の死体を見つけてくれるんだ!」
怒らせてはいけない相手を怒らせた。
千佳子は、慌てて逃げ出した。
錯乱した権藤は、ナタを振り回して千佳子を追い回した。
誰か助けて。
千佳子が祈った瞬間、権藤の怒鳴り声が消えた。
光生が助けに来たのだ。
光生と権藤は格闘の末、権藤が転落死する形で決着が着いた。
間一髪命拾いした千佳子は、光生と固く抱き合うのだった。

vlcsnap-2014-11-03-11h51m28s67.jpg

警察の捜査の結果、権藤は借金苦からノイローゼ状態だったことが分かった。
妹の保険金を当てにしていたのか。
失踪した美弥に死んでいて欲しい、
いや、死んでいる筈だと思い込み、
美弥が光生に殺されたという妄想に取り憑かれていたのだ。
捜査官からその話を聞かされた千佳子は、
自分も一歩寸前だったと我が身を重ねた。

vlcsnap-2014-11-03-11h55m36s247.jpg

悪い夢が終った。
千佳子は、東京への引越に同意した。
家と土地は、及川が買い取ってくれることになった。
いつか食用菊の種を分けてくれた、あの及川だ。
引越の朝、千佳子は光生に頼まれた。
及川への挨拶状をワープロ打ちして欲しいと。
光生から手書きの草稿を受け取った千佳子は、
ワープロに字を打ち込みながら妙なことに気付いた。
「ご容謝ください」
正しくは、ご容"赦"だ。
この誤変換は、前に見た覚えがある。
いつだったか。
思い返した千佳子は、背筋が凍り付いた。
警察に見せられた原口の遺書と、
美弥から届いた詫状と、今回を含めて3回見た覚えがある。
3人の人間が、同じ誤変換をするだろうか?
書いたのは同一人物と見るのが自然だろう。
だとしたら、原口の遺書も、美弥の詫状も、全部光生が書いたことになる。

vlcsnap-2014-11-03-14h55m25s100.jpg

千佳子は、ふと山中の菊を思い出した。
少年に案内されて見に行ったあの菊だ。
あれは珍しいどころじゃない。
有り得ない。
人工的に交配した食用菊が、山中の一角に生えて来るなど。
でも、あの下に種を持った誰かが埋められてるとしたら。
それなら、辻褄が合う。

vlcsnap-2014-10-31-21h31m05s78.jpg

千佳子は、光生と義母と義妹を連れて山中の一角に行った。
不自然に咲いた食用菊を前に、千佳子は光生を問い質した。
「美弥さんを殺したのね?
美弥さん、土の中で叫んでたのね?
ここに居る、早く見つけてって」
千佳子の追求を受けた光生は、その場に土下座して皆に謝った。
「済まなかった」

vlcsnap-2014-11-03-15h01m16s16.jpg

光生は、警察に自首した。
美弥を殺した理由は何だったのか?
捜査官に問われた光生は、3年前の出来事を打ち明けた。

美弥は、田舎暮らしを嫌った。
元々、結婚したのは借金取りから逃げるための偽装に過ぎず、
光生に対しても愛情など微塵も持ってはいなかった。
ある夜、美弥は家の金品を持ち逃げしようとした。
寸前で捕まえた光生は、盗みは水に流すからここに残ってくれと頼んだ。
だが、美弥は聞く耳持たずに光生に毒づいた。
「最初からあんたなんか、好きでも何でもなかった!」
その一言だけは、聞きたくなかった。
気が付くと光生と美弥は揉み合いになり、結果として光生が美弥を殺してしまったのだ。

千佳子の前夫・原口を殺したのも光生だった。
別れ話が拗れ、仲裁の筈がやはり結果として殺してしまった。
遺書は光生の偽装であった。

vlcsnap-2014-11-03-15h35m33s105.jpg

美弥と原口、
2つの殺人を告白した光生は、調書を取る刑事を前に項垂れた。
「私はもうこれで嘘を付かなくて済む。
千佳子に嘘を付いていたことが、苦しくて堪らなかった。
なして、こんな事になってしまったんでしょうね。
千佳子と東京で、故郷から離れたところで幸せになりたかっただけなのに。
でも、大切な人に嘘を付いて幸せになれる訳がない。
当り前の話ですよね」

岸本加世子、柳葉敏郎:小池真理子サスペンス 寺田家の花嫁 [テレビ大阪] 2012年10月24日 13時00時00秒(水曜日)


テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

寺田家の花嫁1
岸本加世子主演の2時間サスペンス。
農家に嫁いだ嫁の周囲に不気味な出来事が頻発する。
やがて、嫁は精神的に追い詰められてゆき、夫も姑も信じられなくなってしまう。
そんなある日、嫁は一家に隠された禁断の秘密を突き止める……というお話。
閉鎖的な田舎の描写が印象的な作品。

vlcsnap-2014-10-26-12h19m01s1.jpg

テレビ東京
ファミリー劇場
水曜女と愛とミステリー
テレビドラマデータベース

<番組データ>
脚本:浅野有生子
初回放送:2001年
放送枠:テレビ東京「女と愛とミステリー」

<出演>
vlcsnap-2014-10-28-14h50m09s236.jpg
斉木千佳子:岸本加世子

vlcsnap-2014-10-28-14h49m01s76.jpg
寺田光生:柳葉敏郎

vlcsnap-2014-10-28-13h39m50s16.jpg
寺田セツ:岸田今日子

vlcsnap-2014-10-26-12h21m12s171.jpg
寺田綾子:大寶智子

vlcsnap-2014-10-28-13h44m18s160.jpg
石塚紀美子:磯野貴理子

vlcsnap-2014-10-28-13h44m46s177.jpg
原口敬一:南条弘ニ

vlcsnap-2014-10-26-12h22m40s47.jpg
及川清治:八名信夫

vlcsnap-2014-10-26-12h24m50s54.jpg
権藤利夫:モロ師岡

vlcsnap-2014-10-28-14h33m19s140.jpg
寺田美弥:ひがし由貴

vlcsnap-2014-10-28-14h33m13s63.jpg
駐在:田口主将

<ストーリー>
vlcsnap-2014-10-28-13h39m13s181.jpg

田舎の旧家・寺田家が、東京から嫁を迎え入れた。
斉木千佳子(岸本加世子)というその女性は、嫁入りするには少々年配だ。
村の人々は口々に噂した。
何を好き好んで、こんな寂れた田舎に嫁ぐのかと。

千佳子とその夫・寺田光生(柳葉敏郎)は、お見合いパーティーで知り合った。
光生は農家の長男だ。
義母・寺田セツ(岸田今日子)と義妹・寺田綾子(大寶智子)と同居している。
それでも、千佳子に不満は無かった。
義母も義妹も、千佳子を気持ちよく迎え入れてくれた。
それに何より、新しい生活が始められるのが千佳子には嬉しかった。
千佳子は、前の人生から逃げ出したかったのだ。

vlcsnap-2014-10-29-14h02m59s183.jpg

千佳子はバツイチだ。
前の夫・原口敬一(南条弘ニ)とは丸で上手くいかなかった。
離婚の時も、揉めに揉めた。
それどころか、離婚した後までしつこく付き纏われた。
別に恋人が出来ましたと言っても、原口は延々と復縁を迫って来た。
今の夫・光生が間に入り、やっとの思いで手を切った。
それももう過去の話だ。
原口は少し前に亡くなった。
借金を苦にして投身自殺したのだ。
千佳子には少しだけ財産がある。
父の遺産のマンションだ。
助けてあげられないこともなかった。
だが、敢えて助けず逃げ出した。
そのせいか、千佳子の心には何処か罪の意識が燻っていた。

vlcsnap-2014-10-29-14h03m56s174.jpg

心機一転やり直そう。
寺田家の嫁となった千佳子は、
一日も早く田舎暮らしに馴染もうと努力した。
御近所さんに出会すと積極的に挨拶し、
義母の手解きを受けて田舎の生活習慣を学んだ。
村は閉鎖的で、千佳子を受け入れてくれる人は中々現れなかった。
近隣で食用菊の栽培をしている及川清治(八名信夫)という男が、
千佳子の唯一の話し相手だ。
気さくな及川は、時々千佳子をビニールハウスに招き入れて食用菊の説明をしてくれた。
時には種を分けてくれることもあった。
千佳子は、いつか育てようとその種を大事に保管するのだった。

vlcsnap-2014-10-28-14h30m21s102.jpg

そんなある日、千佳子はキノコ狩りに入った山の中で、妙な男に話し掛けられた。
権藤利夫(モロ師岡)と名乗るその男は、深刻な表情で千佳子に訴えた。

あなたの夫・光生は人殺しだ。
前の妻・美弥(ひがし由貴)を殺して、何処かに埋めたに違いない。
私は美弥の兄です。
あなたには、美弥と同じ目に遭って欲しくない。
美弥が何処に埋められたのか、探し出すのに協力して欲しい。

初対面の男に出し抜けに言われて、千佳子は戸惑った。
それが本当なら恐ろしい話だが、この権藤の雰囲気も何処か妙だ。
俄に信じることも出来ず、千佳子は取り敢えずその場から逃げ出すのだった。

vlcsnap-2014-10-28-14h32m32s162.jpg

その晩、権藤が駐在(田口主将)を伴って家に押し掛けて来た。
どうやら、例の話を警察に相談したらしい。
事情を飲み込んだ光生は、手紙を差し出して説明した。
それは、美弥から光生に届いた詫状であった。

田舎暮らしが嫌になって家を飛び出した。
家の金品を勝手に持ち出して御免なさい。

そういう内容だ。
消印は東京で、文面に不審な点は見当たらない。
美弥も新しい人生を求めて都会へ出て行ったのだろう。
納得した駐在は、権藤を宥めながら帰って行った。
一応引き下がりながらも、権藤は激しく反発した。
「これだけじゃ、生きている証拠にならない」

vlcsnap-2014-10-28-14h35m52s118.jpg

やがて、千佳子にもう1人の話し相手が出来た。
村に住む少年だ。
少年は、東京から嫁いだ千佳子が珍しいのだろう。
理由もないのに、よく家に遊びに来た。
ある日、千佳子は少年に連れられて山に入った。
「珍しい花があるから見せてやる」
そう言って、少年は山の一角に千佳子を案内した。
行ってみると、確かに少しだけ菊が咲いていた。
とは言え、それ以上何があるでもない。
慣れない山歩きで疲れ果てた千佳子は、ガックリと肩を落とした。
田舎暮らしも楽じゃない。

vlcsnap-2014-11-02-14h56m27s94.jpg

その山で、千佳子はまた権藤と出会した。
権藤は、一心不乱に穴を掘っていた。
美弥が何処かに埋められていると、本気で信じているようだ。
美弥の話は権藤の妄想だろうか?
それとも真実なのか?

vlcsnap-2014-10-28-14h38m42s29.jpg
<その2に続く>

テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ



プロフィール

rps1979y

Author:rps1979y
※映画・ドラマの粗筋紹介は、
オチまで記してあるので御注意下さい。
管理人への連絡先はこちら

最新記事

カテゴリ

リンク

このブログをリンクに追加する

Amazon検索

楽天検索

楽天で探す
楽天市場

買物履歴

ブログランキング