色々鑑賞録
古い映画やドラマのあらすじを紹介してます
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海を飛ぶ夢1
26年間寝たきりの男が、尊厳死を求めて裁判を起こした。
男は手足が動かせず、人を頼らないと生きることも死ぬことも出来ない。
果たして、男は一体誰を頼って生きるのか、あるいは死ぬのか……というお話。



allcinema
MovieWalker
Wikipedia

<作品データ>
脚本:アレハンドロ・アメナバル、マテオ・ヒル
監督:アレハンドロ・アメナバル
公開:2004年
配給:東宝東和

<出演>
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ラモン:ハビエル・バルデム

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フリア:ベレン・ルエダ(弁護士)

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ジェネ:クララ・セグラ(「尊厳死の会」代表)

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ロサ:ロラ・ドゥエニャス(ラジオDJ)

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マヌエラ:マベル・リヴェラ(兄嫁)

<ストーリー>
弁護士フリア(ベレン・ルエダ)の元に、「尊厳死の会」代表・ジェネ(クララ・セグラ)を通して連絡が入った。
尊厳死を求めている男がいるので、会って話を聞いて欲しい。
そういう内容だ。
フリアは、「まずは本人に会って詳しい事情を知りたい」と
依頼者の住む農場へ向った。
そこには、四肢麻痺で寝たきりの男・ラモン(ハビエル・バルデム)が住んでいた。
ラモンと面会したフリアは、一つ一つ問い質した。
何故尊厳死を求めるのか?
どうして生きていたくないのか?
ラモンは、フリアを前に淡々と答えた。
「今のような状態で生きることは、尊厳がないから」

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ラモンは、現在兄夫婦の農場に身を寄せている。
生活の面倒は、全て兄嫁・マヌエラ(マベル・リヴェラ)が看ている。
食事、排泄、着替え、何から何まで。
ラモンは手足が動かせない。
動かせるのは首から上だけだ。

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「死なせて欲しい」というラモンの願いは、実に困難だった。
ラモンは、自力では生きることと同じく死ぬことも出来ない。
「尊厳死の会」を頼って相談しても、出来るのは精神的援助と法的助言だけだと突き放された。
自殺を幇助すれば、その人も罪に問われる。
尊厳死を実現するには、法律の後ろ盾がいる。
ラモンは、テレビ取材を通じて世論に訴えた。
尊厳死を認めて欲しいと。
ラモンは、敢えてカメラの前に体を晒した。
「恐らく、この姿を見れば、
裁判官や法律の専門家や、政治家など権力を持つ人達が、
少しは理解する筈だ。
私の精神的苦痛を分かろうとしない人々も、
こんな人生は酷いと思うだろう」
深刻な訴えだ。
にも関わらず、ラモンはいつも笑顔だ。
どうして笑顔なのか?
テレビクルーが尋ねると、ラモンは寂しそうに答えた。
「他人の助けに頼るしか生きる方法がないと、自然に覚えるんだ。
涙を隠す方法を」

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後日、ラモンの家にロサ(ロラ・ドゥエニャス)という女が訪ねて来た。
テレビを見て、ラモンに会いたくなったという。
ロサは、2人の子供を抱えるシングルマザーだ。
工場で働く傍ら、地方局のラジオDJをしている。
身の上話をした後、ロサはラモンに諭した。
「何故死を望むのかしら。
辛いことがあっても、逃げてはダメよ。
人生は、生きる価値があるわ」
ラモンは、真っ向から反論した。
「君は、僕を説得に来たのか?
批判はよせ。
君が来た本当の理由を言ってやろう。
君は挫折感に満ちた詰まらぬ女で、人生に意義を見出すためにここへ……」
ラモンが言い終える前に、ロサは泣きながら部屋から逃げ出した。
ロサが出て行った後、ラモンは静かに呟いた。
「逃げられる君は、幸せだ」

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その晩、ロサはラジオを通してラモンに語り掛けた。
「謝りたいの。批判して悪かったわ。許してね、ラモン」
ロサは、ラモンに向けて『黒い影』という音楽をラジオに流した。

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テレビの影響は絶大だ。
ラモンの訴えは、尊厳死を巡る世論を喚起していた。
弁護士フリアは、その世論を武器に法廷で戦う腹積りだ。
準備のため、フリアは農場に泊り込んでラモンから詳しい生い立ちを聞き出した。
裁判が来れば、裁判長に根掘り葉掘り訊かれる。
ラモンの生き様、思想、信念、覚悟。
予め、掘り下げて聴いておく必要がある。

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フリアの問掛けに、ラモンは答えた。
ラモンは、かつて船乗りだった。
船員として世界中を旅して回る、好奇心旺盛な青年だった。
そんなラモンの運命を変えたのは26年前だ。
遊泳中のラモンは、入江に飛び込んだ拍子に首の骨を折った。
すぐに仲間に助けられたが、
それは残酷な時間の始まりでもあった。
手足が動かせなくなったラモンは、以来26年も寝たきりの生活だ。
船乗りの時代は、当然のように恋をした。
だが、寝たきりになれば人を愛する資格はない。
今のラモンにとって、生きるということは愛から遠ざかることでもあった。

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フリアは、兄嫁マヌエラにラモンが死を願うことをどう思うか訊いてみた。
マヌエラは、淡々と答えた。
「ラモンの意志だから」
誰よりも献身的にラモンの世話をして来たマヌエラには、
その苦悩が痛い程分かるのだ。
マヌエラは、「見せたい物がある」とフリアに紙の束を差し出した。
それは、寝たきりのラモンが口にペンを咥えて書き綴った詩であった。

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フリアが詩を読んでいる間、ラモンはうたた寝をしていた。
もし、立ち上がることが出来たら。
もし、空を飛べたら。
海岸を歩くフリアの元まで飛んで行きたい。
ラモンは夢の中で空を飛び、フリアを抱締めていた。
表には出さないが、ラモンはフリアに仄かな恋心を抱いていたのだ。

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ラモンは、気配を感じて夢から覚めた。
丁度、フリアが部屋に入って来たところだ。
フリアは、今読んだラモンの詩を絶賛した。
「どれも全て、素晴らしいわ。出版すべきよ。
裁判にも有利よ。あなたの"声"だから」
ラモンは、詩を褒められても全然喜ばなかった。
「フリア、全て納得してくれてると思っていた。
君が、ここに来た理由は1つ。
僕を助けるためだ。
でも、君は質問ばかりして過去を掘り起こし、
僕の心を掻き乱すだけだ」
ラモンは、タバコを吸いたいとフランに所望した。
別室に取りに行ったフランは、階段に差し掛かったところでガクリと倒れ込んだ。
フリアは、予てから持病を患っていた。
その発作が今起きたのだ。
物音は、ラモンの耳にも届いた。
フリアが倒れたと知ったラモンは、懸命に助けを呼んだ。
「マヌエラ!マヌエラ!……」

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<その2に続く>


テーマ:洋画 - ジャンル:映画

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