色々鑑賞録
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ヤヌスの鏡:17話
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17話「私の敵は祖母」

<出演>
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小沢裕美:杉浦幸

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堤邦彦:山下真司

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小沢初江:初井言榮

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小沢みどり:小林哲子、小沢一樹:前田吟

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水野医師:中島久之

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森村誠路:中条静夫

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進東修一:蟹江敬三

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杏子ママ:中村晃子

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幼少期の裕美:近藤花恵

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栗田圭子:賀来千香子

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河本達郎:風見慎吾

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東涼子:大沢逸美

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河本達之:高橋悦史(詰襟)

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小沢由紀子:杉浦幸(二役)

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進東哲也:宮川一朗太

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大沼ユミ:杉浦幸

<ストーリー>
『警察病院の係官から裕美の精神が極めて危険な状態にあると報せを受けた邦彦と達郎は、
不安に胸を痛めつつ病院に駆け付けた。
専門の精神科医の治療を受け、心の謎に取り組んでいると思われる裕美の身に一体何が起こったのであろうか?』

入院中の女子高生・小沢裕美(杉浦幸)の急を聞いて、
担任教師・堤邦彦(山下真司)、弟・河本達郎(風見慎吾)を始め、
祖母・初江(初井言榮)、養父・一樹(前田吟)、養母・みどり(小林哲子)ら親族が病院に駆け付けた。
裕美の主治医・水野(中島久之)は、一同を前に説明を始めた。
入院後の裕美は、進んで治療を受けていた。
面接を重ねて、経過は良好のように思われた。
しかし、水野医師が実母・由紀子(杉浦幸)のことを尋ねると、
突如として裕美は心を閉ざした。
その後は何を聞いても裕美は受け付けず、
今では日常会話もままならない放心状態に陥っているという。
水野医師は、一同を裕美の病室に案内した。
裕美は虚ろな表情で何事か呟きながらベッドに座り込んでいた。
耳を澄ますと、何を言っているかが聞き取れた。
「堤先生…堤…」
病室の壁には、食器用具で「堤邦彦」と文字が刻んであった。
裕美は堤のことで頭を一杯にしてるのだ。
そうして、今にも壊れそうな自分の心を何とか繋ぎ留めているのだ。
食事ですらまともに摂らないので、肉体的にも衰弱状態に陥っていた。
こうなると、水野医師にも治療の施しようがなかった。
一同で話し合った結果、裕美の身柄は当分堤が預かることになった。
裕美が唯一心を開く堤の元に置けば、事態は打開できるかもしれない。

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『数日後、家庭裁判所の決断によって小沢裕美は堤邦彦の保護監督下に置かれることになり、
爛漫の春に背を向けるようにして何処へともなく立って行ったのである』

堤は知合いから山荘を借り受け、裕美を連れて行った。
周囲に文明の影はない。
あるのは森林と、渓流と、山道だけだ。
夜になれば街灯も何もないので真っ暗になる。
見上げれば、満天の星空が視界を覆う。
聞こえるのは、鳥の音、虫の音、せせらぎの音だけだ。
裕美と堤は、当分ここで二人暮しをすることになる。

『人口の音と光が一切途絶えた大自然の中、
暗闇の中での熟睡と土の上を裸足で歩くという極めて原始的な運動が、
裕美の肉体を驚嘆すべきスピードで回復させていた』

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山荘暮らしによって、裕美は次第に平静を取り戻していった。
堤は静かに見守り続けた。
日常会話が復活し、体力もみるみる回復している。
頃合いを見計らって、堤は裕美に本題を切り出した。
この話合いの目的は一つ。
裕美が何故大沼ユミになってしまうのか、その謎を解き明かすことにあった。
まず、大沼ユミのことをどう思っているのか堤は裕美に尋ねてみた。
裕美は「大嫌いです」と答えた。
「それだけか?」と堤は重ねて尋ねた。
裕美は自分の胸に訊いてみた。
ただ嫌いな訳じゃない。
本音は、ちょっぴり羨ましい。
いや、本当は自由奔放なユミが凄く羨ましい。
裕美はずっと何かに抑圧されて来た。
自由になりたい。
大暴れしたい。
思ったことを口に出したい。
いつも心の何処かで募らせて来た。

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裕美が自分の心に向き合っていると、
堤はその原因が何処にあるのか考えて見るよう裕美に促した。
裕美は自分でも判っていた。
原因は、幼少期にある。
物心付いた頃から、祖母によって厳しく躾けられて来た。
間違ったり怠けたりすると、容赦無い叱責と折檻が待っていた。
いつでも何処でも祖母の目が光っている。
息苦しい重圧を感じながら、裕美はずっといい子を演じてきた。
逃げ出したい気持ちで一杯だった。

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そんな中、裕美は自分の体に異変が起きていることに気が付いた。
時々意識が飛んでいる。
いつの間にか、自分が知らない場所にいる。
何をしていたのか全然覚えていない。
そんなことが頻繁に起きるようになっていた。
意識が飛ぶ切掛は3つある。
打たれること、鼻を突くニオイ、硝子や陶器が割れる音、
どれも祖母の折檻を連想させるものだ。
裕美は幼少期から祖母に警策で打たれ、
お香の立ち込める仏間で説教を受け、
何かの拍子で器を割ると厳しく叱責されて来た。
折檻の時、祖母は決まって母親を引き合いに出した。
「裕美、お前には母親の淫らな血が流れているのです。
お婆ちゃまの諫めにも耳を貸さず、平気で街の不良共と交際し、
挙句の果てにはその不良の子を宿すような淫らな血が流れているのです。
お前は母親を真似て淫らな女になりたいのか?」
祖母の声が今でも頭の中にこだまする。

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堤が母親の事を話すよう促すと、裕美は激しく抵抗した。
「私、母のことを話すのは嫌です。
それだけは許してください。
先生が…先生が私を嫌いになります。
嫌いになるから嫌なんです。
だって…だって先生に嫌われたら、私もう生きていけません」
裕美の心理的負担がピークに達していた。
これ以上は無理と見た堤は、そこで質問を打ち切った。

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後日、山荘に裕美の弟・河本達郎(風見慎吾)とその父・河本達之(高橋悦史)が訪ねて来た。
裕美が心配になって様子を見に来たのだ。
応対に出た堤は、裕美の経過は順調であることを報告した。
裕美は毎日20キロの速歩を続けて体を鍛えているという。
丁度今も出掛けていると聞かされた達郎は、
早く裕美に会いたいと山荘を飛び出して行った。

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達郎が暫く山道を探していると、渓流から裕美の悲鳴が聞こえてきた。
慌てて悲鳴の場所へ走ってゆくと、
裕美が野獣会会長・東涼子(大沢逸美)に鎖で締め上げられているのが目に入った。
涼子は自分を裏切ったユミに復讐するために、こんな山の中まで追い掛けて来たのだ。
涼子の絶叫がこだまする。
「今日という今日は逃さないよ。早くユミになってあたしと勝負しな。
ユミになれ。ユミになってあたしと闘え」
裕美は抵抗した。
「嫌です。私はもうユミにはなりません。絶対ユミにはなりません」
達郎が助けに行くと、裕美は鎖を振り解いて逃げ出した。

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命辛がら山荘に辿り着いた時、裕美はまたしても大沼ユミ(杉浦幸)になっていた。
ユミは堤に皿を投げ付けると、大暴れを始めた。
「あたしを閉じ込めるな。先公、お前はあたしを窒息させる。死ね」
ユミは堤を投げ飛ばした。
堤は受け身を取って立ち上がり、ユミの前に立ち塞がった。
ユミがまた投げ飛ばしても、堤は何度でも受け身を取って立ち上がった。
「ユミ、息が上がってるぞ。そんなことで私を倒せるのか?」
療養生活で回復したとはいえ、ユミの体力は万全ではない。
堤が乱取りを仕掛けると、ユミは完全に息切れしてしまった。
堤はユミの関節を極めて問い詰めた。
「ユミ、皿を割った気分はどうだ?
この世のもので不滅のものは何一つないんだ。
生き物も物も必ず滅びる時が来る。
人間の命も同じだ。
命には限りがあるぞ。
一度滅びたものは、もう二度と元に戻ることはないんだ。
命に限りがあるから、大切に守らなければならないんだ。
人間の命も、物も同じだ」
ユミは抵抗を止めない。。
「畜生!放せ!あたしを放せ!」
その瞬間、ユミの関節が更に締め上げられた。
悲鳴を上げるユミに、堤が怒鳴り付けた。
「未だ分からんのか!この痛みはお前に割られた皿の痛みだ!」
とうとうユミは絞め落とされてしまった。

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暫くして、ユミは裕美になって目を覚ました。
裕美の父・河本は傍らからずっとこの様子を見守っていた。
裕美は懸命に足掻いている。
自分のもう1つの人格と闘っている。
心打たれた河本は、裕美を前にとうとう認めた。
「裕美は、私の娘だ」
裕美の頬を涙が伝った。
「お父さん…ありがとう。
でも、一つだけ教えて。
あなたは、お母さんをどうして捨てたりしたの?」
裕美に問掛けられた河本は、裕美の母・由紀子(杉浦幸・二役)との馴れ初めについて打ち明けた。
学生時代、河本は由紀子と真剣に愛し合っていた。
決していい加減な気持ちで付き合っていた訳ではない。
本気で結婚を決断した河本は、両親を伴って由紀子の実家へ挨拶に行った。
応対に出た由紀子の母・初江は、河本を悪し様に罵った。
「由紀子を嫁に欲しいですと?
財産目当ての野良犬に、小沢家の大切な一人娘を嫁にやって溜まるものですか。
厚かましいにも程がある」
未だ若く自尊心の高かった河本は、これを受け流すことなど出来なかった。
「財産目当ての野良犬?ふざけるな!」
啖呵を切って小沢家を飛び出し、金輪際由紀子になど会うものかと心に決めた。
その後由紀子が自殺したと聞いても、娘の存在を認めることが出来なかった。
意地を張り続けて、年月だけが経っていたのだった。
「許して欲しい。今の私にはこれしか言えない」

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その夜、裕美は祖母の夢を見た。
夢の中の祖母は、いつものように裕美を叱り飛ばした。
「裕美、お前には由紀子の淫らな血が流れているのです。淫らな血が!」
このショックで再び裕美の中のユミが目覚めた。
ユミになった裕美は、堤を出し抜いて山荘を飛び出した。

山荘を出たユミが最初に向ったのは、
生徒会長・進東哲也(宮川一朗太)の家だった。
ユミは進東の部屋に上がり込むと、
飾られていた絵に火を付けて次々庭に放り出した。
どれも裕美を描いた絵だ。
進東が唖然と見守る中、ユミは進東に言い放った。
「哲也、昔のものなどみんなみんな燃やしてしまうんだ。
胸の中に閉じ込めた青春の恨み、みんな炎と燃やせばいい」
こう言い捨てて、ユミは夜の闇に消えて行った。
ユミは裕美が生んだもう1つの人格だ。
抑圧を嫌い、自由を求めている。
進東もまた、父子家庭で抑圧されながら育ち、自由への捌け口を求めて来た。
自分の思いをどうしていいか判らぬ進東は、
人形のように裕美を愛していると思い込むことで自分を誤魔化してきた。
裕美の絵は、その象徴なのだ。
庭で燃え盛る絵の数々を見つめていると、進東は不思議な開放感を覚えるのだった。

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続いてユミが向ったのは、小沢邸であった。
中は蛻の殻だった。
ここ暫くの心労が祟ったのか、初江が倒れて救急車で病院に担ぎ込まれていたのだ。
ユミは誰も居ない仏間に忍び込むと、香壺を叩き割った。

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深夜、初江が入院した病棟に看護婦に変装したユミが現れた。
初江の病室を見付けると、ユミは静かに扉を開けた。

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『邦彦の祈りも虚しく、ユミは前よりも一層激しく救いようのない孤独と残酷さを併せ持つ恐るべき魔少女として復活した。
果たしてユミと裕美の明日に待つものは破滅か救済か』

ドラマ ヤヌスの鏡(第17話) [サンテレビ] 2013年11月19日 15時00時00秒(火曜日)

<蟹江敬三:関連作品>

テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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