色々鑑賞録
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純喫茶磯辺
宮迫博之主演のヒューマンコメディ。
高校生の少女が、喫茶店を開業した父親と従業員の恋路を見守るというお話。
作りが丁寧で、地味な内容をじっくり楽しめる。
長回しを多用した独特の間があるので、2時間弱の長尺を退屈せずに見ていられる。

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MovieWalker
allcinema

<作品データ>
脚本・監督:吉田恵輔
公開:2008年

<出演>
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磯辺裕次郎:宮迫博之

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磯辺咲子:仲里依紗

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菅原素子:麻生久美子

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麦子:濱田マリ

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江頭:近藤春菜

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柴田:斉藤洋介

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本郷:ミッキー・カーチス

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小沢:ダンカン

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安田:和田聰宏

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咲子の級友:

<ストーリー>
女子高生・磯辺咲子(仲里依紗)は、父・磯辺裕次郎(宮迫博之)と団地で2人暮しをしている。
母は、数年前に離婚して家から出て行ってしまった。
咲子は現在母に代って父の身の回りの世話や家事をこなし、平凡な高校生活を送っている。

そんなある日、入院中だった祖父が急死したという連絡が入った。
祖父は結構な額の遺産を残してくれたらしい。
相続した父・磯辺は、それ迄勤めていた水道工事会社をあっさり退職して、
商売を始めようと喫茶店開業の準備を始めた。
テナントを借り受け、室内を改装し、飲食店営業の資格を取り、
バイトの従業員も雇って、瞬く間に喫茶店がオープンした。

「純喫茶磯辺」と名付けられたその店が、今日から新たな城だ。
とは言え、磯辺は喫茶店経営のことなど丸で判らない素人だ。
やっとコーヒーが入れられる程度の腕前で、
時々入って来る客の接客に慌てふためく毎日が始まった。
咲子はそんな父に頼まれて、仕方なく店を手伝うのだった。

開業から暫く経った頃、店に美人の客・菅原素子(麻生久美子)が入って来た。
やもめ暮しの磯辺は、素子に一目惚れしたらしい。
店の携帯ストラップを手渡して御機嫌を取り始めた。
帰り際、名残惜しそうに見つめる磯辺を振り返って素子は突然切り出した。
「ここって、バイトの募集とかしてないですか?」

素子がバイト志望だったことが判ると、磯辺は渡りに船とこれを快諾した。
元いた従業員・江頭(近藤春菜)は、もっと時給のいいバイトがあると口実を付けて追い出してしまった。
すっかり素子にデレデレの磯辺に、娘の咲子はヤキモキさせられるのだった。

喫茶店経営は回転率が命だ。
開業から数日経過したというのに、店には中々客が入らない。
咲子と素子は、磯辺に命じられて駅前でビラ配りをしてみた。
笑顔でビラを差し出してみても、通行人たちは中々受け取ってくれない。
たまに受け取る人がいても、目の前で捨てられてしまう。
暫く我慢して配り続けていると、咲子の級友たちが声を掛けて来た。
「咲子、どうしたの?」
級友たちに悪気はないのだが、咲子は恥ずかしくて堪らなかった。
時間が来たと言い訳をして、咲子はその場から逃げ出してしまうのだった。

ビラ配りでは埒が明かない。
そこで、磯辺の提案で従業員に制服を採用することが決まった。
ミニスカートの派手なコスチュームだ。
咲子は絶対嫌と拒否したが、素子はあっさりこれを受け入れて客引きと接客を始めた。
これが思わぬ大当りだ。
閑古鳥の鳴いていた店内に、ミニスカ目当ての客たちが次々押掛けてきた。
磯辺、咲子、素子の3人は、大わらわで接客に追われるのだった。

やがて、店に常連客が生まれた。
1人目は、何故か出身地の話題に拘る男・柴田(斉藤洋介)。
2人目は、変に貫禄があるので店長に間違えられる男・本郷(ミッキー・カーチス)。
3人目は、何かと素子に言い寄る男・小沢(ダンカン)。
何れもちょっとした変り者たちだ。
そんな中、また新たな常連客が店に居着いた。
安田(和田聰宏)という物静かな二枚目で、いつも何かの書物をしていた。
気になった咲子は、安田に何を書いてるのか尋ねてみた。
何と、小説を書いているという。
小説家の先生が店の常連になったと、咲子は大喜びだ。
ところが、磯辺は気に入らない様子だ。
コーヒー1杯で何時間も粘る上に、素子とも親しげに会話するので頭に来ていた。
「あいつは絶対ロリコン糞野郎だ」
磯辺は、影で咲子に囁いた。
父の心ない一言に、咲子はそんなことあるもんかと猛反発するのだった。

後日、いつものように安田が店に来たので咲子が接客に出ると、安田が話し掛けて来た。
女子高生を題材にした小説を書いているので、詳しく話が聞きたい。
一度うちに来てくれませんかという誘いだった。
咲子は、少々戸惑いながらもこれを承諾した。

約束の日、咲子は安田のアパートを訪ねて行った
男の1人暮しなので、室内は殺風景だ。
咲子が部屋に通されたところで、電話が鳴り響いた。
安田が出ている間、咲子は何の気なしに本棚を覗いてみた。
どんな本を書いているのだろう。
すると、本棚の中に妙なものが隠されていることに気付いた。
確かめてみると、中身はカメラだった。
慌てて室内を確かめてみると、そこら中に隠しカメラが仕込まれていた。
何かするつもりだ。
危険を察知した咲子は、安田に適当な言い訳をしてアパートから逃げ出した。
危なかった。
父の言っていた通りだ。
最低の男だ。

傷心の咲子は、携帯で父に電話を掛けた。
父は何だか上の空のようだ。
また素子を前に、ポカンと見惚れているのだろう。
咲子は何も言い出せないまま携帯を切った。

翌日、咲子は別居している母・麦子(濱田マリ)のアパートを訪ねて行った。
誰かに話を聞いて欲しかった。
麦子は、スナックのホステスをしながら1人暮しをしている。
母を前にすると、咲子は気不味くて中々言いたいことが言えなかった。
母は自由人だ。
拘束を嫌って気儘に生きている。
咲子は、中々出て来ない自分の言葉を懸命に絞り出して母にぶつけた。
「ねえ、あのさ。
もう一度3人で暮したりって、あれかな。
駄目なのかな」

その夜、咲子は居酒屋に足を伸ばした。
磯辺と素子は、店を閉めた後にここで1杯引っ掛けるのが日課だ。
咲子が店に来たのに気付くと、磯辺は隣の席に咲子を座らせてくれた。
磯辺は素子が元カレに殴られたと聞いて、色々相談に乗っているようだ。
磯辺がトイレに立つと、咲子は素子と二人きりになった。
素子は気を使って咲子に何かと話し掛けて来た。
「咲子ちゃんって、彼氏とか好きな人とかいるの?
よくお店に来る安田さんだっけ、あの小説家の。
あの人のこと結構気に入ってない?
何かいい感じかなと思ったんだけど」
触れられたくないことを触れられて、咲子はぶっきらぼうに答えた。
「はぁ?何よ。何言ってんのよ」
咲子の態度は挑戦的だ。
会話が続かない。
気不味い沈黙が続いた後、咲子が素子に切り出した。
「あのさ、お父さんとさ。何か、あんまいい関係にならないで欲しいんだ」
それを受けて素子が「そんなことないよ」と取り繕うと、咲子は大声で怒鳴り付けた。
「うっせーよ!
あれだ。彼氏がさ。殴る気持ち凄い判る。
素子さんてさ、人の気持ちさ、全然分かんないでしょ」
言われた素子はグサッと来た。
元カレに同じことを言われたことがあったのだ。
暫くして、磯辺が席に戻って来た。
磯辺はまた元のように雑談を開始した。
素子は、それを受けながら突然告白を始めた。
「お客で、小沢さんっているじゃないですか。
あの人と、この間やっちゃいました。
やっちゃったんです。
誘われて、何となく断れなかったっていうか。
駄目だなって思うんですけど。
まあ、ヤリマンなんで」
このあっけらかんとした告白に驚いた磯辺は、二の句が継げなかった。
実はこの日、磯辺は指輪を用意していた。
求婚するつもりだったのだ。
完全に固まった磯辺を前に、素子は終電が近いと言ってそそくさと出て行ってしまうのだった。

翌日、純喫茶磯辺にいつもの営業時間がやって来た。
昨日の告白が堪えたのか、磯辺はずっと口数が少なかった。
そんな店内に、例の小沢がやって来た。
素子が注文を取りに行くと、小沢は素子の手を取ってさすり始めた。
それを見て頭に来た磯辺は、小沢の頭を小突いた。
怒った小沢が立ち上がり、取っ組み合いの大喧嘩が始まった。
店は大混乱だ。
間もなく、通報を受けた警察が駆け付けて磯辺は逮捕された。
連行されてゆく磯辺に、素子が声を掛けた。
「あの、あたしこの店もう辞めますね」
磯辺は放心状態で答えた。
「うん、そうしてくれる?」

こうして素子は店を辞めていった。
元の従業員・江頭が呼び戻されて、喫茶店は営業を再開した。
数日後、咲子は学校からの帰り道に素子に呼び止められた。
これから実家のある北海道に帰ってやり直すという。
咲子は喫茶店に帰ってこれを父に報告した。
父は、ああそうと無関心を装って答えた。

その日、咲子は店のゴミ出しをしながら素子を思った。
素子さんは、毎日重くて汚いゴミ出しをせっせとやってくれてたんだ。
居酒屋で、あんな態度を取らなければ良かったかな。
父と母の復縁を邪魔される気がして、素子さんに酷い八つ当りをしてしまった。
あの時、素子さんは自分を気遣って父に嘘を付いたのかもしれない。
どうして、父と素子さんの仲を応援してあげなかったんだろう。
咲子の心に後悔ばかりが募っていった。

素子さんを引き留めよう。
そう思い立った咲子は、店を飛び出して空港へ走った。
すると、猛スピードの自転車が咲子を追い抜いていった。
父だ。
強がっていた父も、本当は素子さんのことが気になっていたんだ。
咲子は安心して父の自転車を見送った。

結局、父は素子さんには会えなかったらしい。
暫くして父は、汗だくになって店に帰って来た。

一年後、咲子は街でばったり素子に出会した。
素子は大きなお腹を抱えていた。
2人は公園のベンチに腰を下ろすと、互いに近況を報告しあった。
素子は、北海道には帰り損ねて今はJR職員といい仲なんだという。
素子は、咲子に店や父はどうなのかと尋ねた。
店も父も変わりないと言って、咲子はベンチから立ち上がった。
「お腹の中の赤ちゃん、元気に育つといいね」
咲子がそう気遣うと、素子は笑顔で頷いてくれた。

実は、店も父も変わりないというのは大嘘だった。
喫茶店は暫く前に閉店している。
咲子は、久し振りに空きテナントになった喫茶店跡に行ってみた。
窓には板が貼り付けられ、中には椅子や机が転がっている。
見ていると、咲子は何だか泣けてきた。
「こんな恥ずかしいお店、なくなって本当に良かった」
そう思いながらも、懐かしくて寂しくて仕方なかった。
ここに父の店があったんだ。
咲子が物思いに耽っていると、自転車に乗った父が丁度通りがかったらしく咲子に声を掛けた。
「おい、何してるの。お父様ですよ。嘘、泣いてた?」
咲子は慌てて涙を隠した。
さっき素子さんに会ったと父に言い掛けて、咲子は慌てて口を噤んだ。
「何だよ?気になるから言えって」
知りたがる父を差し置いて、咲子は駆け出して行った。
父はいつもの親父ギャグを飛ばしながら、咲子を追い掛けて来るのだった。

宮迫博之、仲里依紗:純喫茶磯辺 [テレビ大阪] 2013年10月31日 25時05時00秒(木曜日)

<仲里依紗:関連作品>

テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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