色々鑑賞録
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アリエスの乙女たち:12話
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12話「私は愛人?」脚本:長野洋

<出演>
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水穂薫:南野陽子

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久保恵美子:佐倉しおり

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結城司:松村雄基

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磯崎高志:石橋保

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結城敬子:相楽ハル子

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来栖順子:佐藤万理

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結城小百合:大場久美子

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長谷川千草:藤代美奈子

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上司:大塚国夫

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大下直樹:宅麻伸

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磯崎志乃:奈月ひろ子

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久保小夜子:梶芽衣子

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長谷川欣吾:高橋昌也

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久保哲也:若林豪

<ストーリー>
波乱の一夜が明けた。
石段から転落した結城敬子(相楽ハル子)は、
医師の懸命な治療によって何とか小康状態を取り戻していた。
その朝、敬子が目を覚ました時に、
最初に見たのは夫・結城司(松村雄基)ではなかった。
夫を奪おうとした女子高生・水穂薫(南野陽子)であった。
薫は、敬子と子供の為に一晩中祈り続けていた。
どうか無事でありますように。
今もこうして病床に付き添っている。
薫の気持ちに邪心はない。
それは敬子にも判っていた。
それでも、敬子は御礼を言うのは嫌だった。
開口一番、敬子は薫に吐き捨てた。
「薫さん、出てって。
あなたには感謝してるわ。
でも、こうやってあなたの顔を見ているのは辛いの。
お願い、出てって」

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病室を追い出された薫は、
病院前で担任教師・大下直樹(宅麻伸)と出会した。
大下教師がどうしてここに居るのか。
薫が事故に巻き込まれたと聞いて、心配して駆け付けて来たのか。
何れにせよ、ここに来た目的が薫にあるのは間違いなかった。
事故の経緯を確かめた後、大下教師は改めて薫に訴えた。
「こんな時に何だが、この前の話真剣に考えてくれないか?」
卒業したら結婚して欲しい。
薫は、大下教師にそう言われていた。
大下教師には別に恋人がいた。
来栖順子(佐藤万理)という同僚教師で、誰もが認める相思相愛の仲だった。
それが破局したのは、薫が原因だった。
大下教師が、薫に夢中になってしまったのだ。
順子教師に悪いと薫が渋っても、大下教師は中々聞こうとしなかった。
「確かに、俺は彼女を裏切った。
その事で言い訳しようとは思わない。
悪いのはこの俺なんだ。
しかし、俺は君を愛してしまったんだ。
どうしようもない位愛してしまったんだよ。
どんなに非難されようとも、俺は自分の気持ちに嘘を付いてまで彼女と結婚しようとは思わない」
分かってくれ、この気持を。薫さん」
薫は、この言い分には納得出来なかった。
「贅沢です、先生は。
自分の気持ちに嘘を付いてまで結婚したくないなんて、格好良すぎます。
世の中には自分の気持ちを殺しても、責任を取ることだって……」
言い掛けたところで、薫は口を噤んだ。
誰のことを言おうとしているのか、大下教師にも容易に察することが出来た。
薫の心には、司が居る。
大下教師は、改めて薫に司のことをどう思っているのか尋ねた?
薫は迷わず断言した。
「愛してます。
彼が敬子さんと結婚して、もうすぐ父親になったとしても、
私は彼を愛しています。
どうしようもなく愛してるんです。
でも、それがいけないことだというのも分かってます。
いっその事、先生の胸に飛び込んで彼のことを忘れたい。
許されるなら今すぐにでも飛び込みたい。
でも……でも、私には出来ません。
どうしても出来ないんです!」
薫は、その場から逃げ出した。
大下教師には、心惹かれていた。
誰かに苦しみを受け止めて欲しい。
そんな気持ちもあった。
しかし、薫は懸命にそれを押し殺して迷いを振り切るのだった。

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その頃、薫の心を占拠していた司もまた苦悩していた。
陶工見習の司は、工房で燃え盛る窯を見つめながら思った。
薫のこと、妻・敬子のこと、そして生まれて来るやもしれぬ我が子のことを。
司の師匠・長谷川欣吾(高橋昌也)は、
そんな弟子を気遣って優しくも厳しく諭した。

「運命だな。いや、宿命というべきかもしれん。
運命とは、自分で切り開いてゆけるものだ。
だが、宿命は抗っても抗い切れない大きなもんだ。
我々がこの世に生まれてきたことそのものが宿命なんだ。
お前の子供が無事この世に生まれてくるかどうか、儂には分からん。
だが、生まれるのも宿命。
死ぬのもその子が背負った宿命だ。
冷たい言い方かもしれん。
だが、誕生と死は人間……いや、命あるもの全てにとって抗い難い宿命なんだ。
そうは思わんか?
問題はその誕生と死の間にある人生を、どう切り開いてゆくかだ。
己の人生を見極めたいと思ったら、宿命に振り回されるな。
自分の手で運命を切り開くんだ」

『生まれて来るも死ぬも宿命と言った長谷川の言葉が、
司の上に大きく伸し掛っていた。
自分はどのように運命を切り開けば良いのだろうか。
敬子を愛すべく努力するべきか。
それとも、あくまでも薫への愛を貫き通すべきなのか』

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一方、薫の親友・久保恵美子(佐倉しおり)の前にも、
苦難が差し掛かっていた。
恵美子は、恋人・磯崎高志(石橋保)の元へ通い詰めていた。
なのに、高志にはずっと避けられた。
会社帰りを待ち伏せしても無視され、
アパートへ押掛けて行っても入れて貰えない。
それでも、恵美子は諦めなかった。
高志を救いたい。少しでも力になりたい。
出来ることは何でもやった。
高志は、今の仕事が合わないのではないか?
そう考えた恵美子は、父・久保哲也(若林豪)に口利きを頼み込んでみた。
恵美子は真剣だったが、父には軽く窘められてしまった。
何も出来ない。
恋人が苦しんでいるのに、助けてあげることが出来ない。
恵美子は自分の無力さが腹立たしくて仕方がなかった。

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その夜、恵美子は両親の口喧嘩を立ち聞きした。
母・久保小夜子(梶芽衣子)は、夫に酷くイライラしていた。

「大体あなたはあの子に甘すぎます」
「そんな事はない」
「いいえ、そうです。
あなたの態度が煮え切らないから、恵美子がいつ迄もフラフラしてるんです。
男親でしたら、言うべき時にはもっとハッキリと仰って下さらないと困ります」
「小夜子、君はそんなに高志君のことが気に入らないのか?」
「気に入るとか気に入らないの問題じゃありませんよ。
あの子は未だ高校生なんですよ。
それが、勝手に男のアパートに押し掛けて行くなんて。
あたしは、あの子をそんな端ない女に育てた覚えはありませんよ。
恵美子があんな風に変わってしまったのは、きっとお友達のせいですわ」
「友達?」
「水穂薫です。あの娘と付き合いだしてから恵美子は……」
「小夜子、水穂薫と恵美子との問題は関係ないだろ。薫は薫、恵美子は恵美子だ」
「あなた、水穂薫のことになると酷くムキになるんですね。
あなた、まさか未だあの娘と……」
「何馬鹿なこと言ってるんだ。約束は守ってる。
あれ以来あの子とは二度と会ってない」
「でも、ずっと気に掛けてらっしゃるんでしょ?」
「小夜子!」
「そう、やっぱりそうなのね。
あなたは、やっぱり水穂マキさんのことが忘れられないんだわ。
だからあの娘のことも……」
「いい加減にしないか!」

立ち聞きした恵美子は、複雑な気持ちにさせられた。
今まで高志に夢中で気付いていなかった。
まさか、自分の居ないところで両親の仲がここ迄険悪になっていようとは。

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翌日の放課後、下校中の薫の前に恵美子の父・久保が現れた。
娘のことで相談があるという。
久保は薫を喫茶店に誘って尋ねた。
磯崎高志のことをどう思うか?
どうやら、久保は娘の交際相手について色々調べて回っているようだ。
はっきりとは言わなかったが、久保は2人の交際に難色を示していた。
薫は腹が立って来た。
娘の恋なのに、どうして親が邪魔をするのか。
いつしか、薫は久保と言い合いになっていた。

「愛し合ったら一緒になればいいのよ。
それが人間の一番自然な姿でしょ」
「若いな。確かに若いというのは、何物にも代えがたい財産だ。
それだけに危険も大きい。
ハッキリ言って、今の恵美子に男の本質を見極める目はない。
そして、君にもだ。
君が結城司という青年を愛していることは知ってる。
しかし、私に言わせればそれだって本当の愛と言えるかどうか」
「何ですって?!」
「君達若い娘が恋愛に憧れるのは当然だ。
そして、すぐこれが恋だと思い込む。
だが、君達は本当の恋をしている訳じゃない。
恋という甘酸っぱい言葉に酔い痴れてるだけなんだ」
「偉そうなことを言わないでよ。
おじ様に私達の何が分かるって言うの?
大人の打算だけで物事を決め付けるのは止めて下さい」
「じゃ聞くが、君はどんな障害があろうと結城司との愛を貫き通す覚悟は出来てるのか?
彼が他の娘と結婚したことは、仰星高校の関係者なら誰でも知ってる。
それでも、君は報われぬ愛に一生を賭けて悔いはないと言い切れるのか?」
「賭けるわ。
そうよ、私は自分の一生を賭けても彼との報われない愛を貫き通して見せるわ!」

薫は、啖呵を切って喫茶店を飛び出した。
久保の口調は穏やかだった。
それだけに、小馬鹿にされたみたいで我慢ならなかった。

『薫の心に、鋭い痛みが走っていた。
哲也に指摘された通り、司との不毛の愛の苦しみから逃れようと、
大下の求愛に心を動かしたことは事実なのだ。
薫は己を恥じた。
そして、今度こそ本当に一生賭けてこの報われぬ愛を貫き通そうと決心したのだ』

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薫は、その足で敬子の病室へお見舞いに行った。
案の定、敬子にはすぐ追い返されてしまった。
敬子にとって、薫は敵だ。
夫の心に居座る憎き女だ。
敬子は口汚く薫を罵った。
薫は、敬子をそれ以上怒らせないように努めて静かに病室を出た。
そんな薫は、思わぬ人物に呼び止められて振り向いた。
敬子の夫・司であった。

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薫は、司に会えて嬉しかった。
敬子に悪いと百も承知だが、それでも一緒に居られるだけで幸せだった。
だが、その日の司は何処か変だった。
司は無言で薫の手を引いて、グイグイ繁華街を突き進んで行った。
一体何処へ連れて行くのだろう?
薫の目にケバケバしいネオンサインが飛び込んで来た。
ラブホテルだ。
薫は、ギョッとして司の腕を振り解いた。

「何処へ行くの?!」
「そうだ、あそこへ入るんだ。どうしたんだ?
いつか素敵なところへ連れて行ってくれと言ったじゃないか。
どうして、こんな簡単なことに気が付かなかったのかな。
要は俺はお前を愛してる。お前も俺を愛してる。
だったら、結ばれるのが当然だ」
「敬子さんはどうするのよ?」
「知られなければいい。
知られなければ敬子を裏切ったことにはならない。
あいつには間もなく俺の子供が生まれる。
だから、子供のためにもあいつとの家庭を壊す気はない。
だが、俺が本当に愛してるのはお前だ。
だからお前を抱く。それだけのことだ」
「私に愛人になれって言うの?」
「愛人じゃ不満か?愛し合ってるならそれだけで十分じゃないか」
その瞬間、薫は司を張り倒した。
「バカ、私を何だと思ってるの?
あなたの言いなりになるお人形じゃないわ」
「うるせぇ。惚れてる癖に贅沢言うな」
「そうよ、私は贅沢な女よ。
完全な愛、100%の愛じゃなきゃ我慢出来ない女なのよ。
サヨナラ!」

薫は、泣きながらその場から逃げ出した。
報われなくても愛を貫き通す。
そこ迄覚悟した相手からの、身勝手で信じられない暴言の数々だった。
薫の心は、ズタズタに引き裂かれていた。

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薫が走り去った後、司は頬を擦りながら呟いた。

「これでいいんだ。
これであいつは俺を憎むことが出来る。
薫、お前の幸せは俺を憎み俺を愛せなくなった時から始まるんだ。
そうさ、これがお前に送る俺の最後の愛なんだ」

全て芝居だった。
司もまた、報われぬ愛を貫き通すことを覚悟していたのだ。

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その夜、入院中の敬子の体に異変が訪れた。
緊急事態と見た担当医は、
母体を救うために帝王切開に踏み切る決断を下した。
敬子は手術室に担ぎ込まれ、
司は姉・結城小百合(大場久美子)と共に為す術なく無事を祈るしか無かった。

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『一つの小さな命が、今生と死の間で揺れていた。
そして、その頃一つの恋に自ら秋止符を打った娘が生と死の間を見つめようとしていた』

ドラマ アリエスの乙女たち(第12話) [サンテレビ] 2014年01月28日 15時00分00秒(火曜日)

<梶芽衣子:関連作品>

テーマ:懐かしいテレビ番組 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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