色々鑑賞録
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アリエスの乙女たち:14話
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14話「恐ろしい宣告」脚本:長野洋

<出演>
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水穂薫:南野陽子

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久保恵美子:佐倉しおり

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結城司:松村雄基

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磯崎高志:石橋保

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結城敬子:相楽ハル子

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長谷川千草:藤代美奈子

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結城小百合:大場久美子

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大下直樹:宅麻伸

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久保小夜子:梶芽衣子

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長谷川欣吾:高橋昌也

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久保哲也:若林豪

<ストーリー>
陶工見習・結城司(松村雄基)は、
窯焚き中の爆発事故に巻き込まれて病院に担ぎ込まれた。
幸い命に別状はなかったが、
診察の結果角膜が熱損傷していることが判明した。
疲労が蓄積していたこともあり、
司は医師から絶対安静を告げられた。
目に包帯を巻かれた状態で自宅療養に入った司は、
暗闇の中で様々な思案に暮れた。
このまま目が見えなくなるのではないか。
不安の中で司の心に浮かんだのは、
不本意なまま破局した女子高生・水穂薫(南野陽子)であった。
薫が見えなくなること。
それが何よりも恐ろしかった。

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数日後、司の目の包帯が医師によって取り外された。
司は祈りながら目を開けてみた。
見える。
ちゃんと見える。
司は、ほっと胸を撫で下ろした。
その日は、司の妻・結城敬子(相楽ハル子)の退院日でもあった。
司は、生まれたばかりの息子・大介と敬子を伴って病院を出た。
車に乗り込もうとした時、司は視線を感じて傍らを見やった。
そこには、薫が立っていた。
司と目が合うと、薫はプイと立ち去っていった。
後ろ姿を見送りながら、司は追い掛けたいという衝動を懸命に堪えた。
薫は悲しげだった。
全身が涙で一杯だった。
その姿が、司の心に強烈に焼き付いた。
光を取り戻した時に、一番見たいと思っていた。
その女性の余りに痛々しい姿だった。

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病院前で司を目撃した薫は、無人のマンションに帰った。
そして、思い切り泣いた。
どんなに愛しても、司には奥さんと子供がいる。
幸せいっぱいの家族がある。
なのに、私には何も無い。
こんな時に慰めてくれる家族がいない。
「ママ、何処へ行ってしまったのよ。ママ……」

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その夜、薫は親友・久保恵美子(佐倉しおり)の家に電話を掛けた。
もう一人でも大丈夫だから、マンションに帰ったという連絡だった。
薫が身を寄せていた久保家では、それを巡って夫婦喧嘩が勃発していた。
持ち物を届けに行こうという恵美子の父・久保哲也(若林豪)に、
母・久保小夜子(梶芽衣子)が反対したのが切っ掛けだった。
刺々しい小夜子の態度に、久保はとうとう爆発した。

「何でそんなにあの子を嫌うんだ?」
「好きになれという方が無理ですわ。
あなたにとってあの子は血を分けた我が子かもしれませんけど、
あたしにとっては赤の他人です。
例え違うとしても、あなたはあの子に別れた奥さんの面影を見てらっしゃるわ。
あたしにはそれが耐えられないんです」
「小夜子、何度言ったら分かるんだ。
マキと別れたのは遠い昔の話だ。今じゃ赤の他人に過ぎない。
なのにどうしてそんなに過去に拘るんだ。
見っともないヤキモチもいい加減にしろ」
「ヤキモチ?ええ、あたしはあなたとマキさんの過去に嫉妬してます。
でも、それがそんなに愚かしい事でしょうか?」
「愚かだ。例え過去を消し去ることが不可能でも、今の私の妻はお前だ。
それで十分じゃないか」
「妻という言葉は、それだけで一番愛されているという証拠にはならないわ」

言い争う両親の姿をオロオロしながら見守っていた娘・恵美子は、
居た堪れなくなってその場から逃げ出した。

『初めて見た母の一面であった。
愛する人に愛されない苦しみ、悩み、そして嫉妬を剥き出しにした女の顔がそこにあった』

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『そして、ここにも満たされぬ愛に苛立つ女が居た』

司の妻・敬子は、アパートで1人赤ん坊の世話に追われていた。
赤ん坊は、中々泣き止んでくれない。
何をどうしたらいいのか、サッパリ分からない。
そもそも、敬子は本当は子供なんか産みたくなかった。
司を薫から奪い取るため、結婚するために産んだに過ぎない。
そのせいか、自分の子なのに可愛いという感情が中々持てずにいた。
子供を産んだ時、敬子は勝ったと思った。
これで司は自分のものだと思った。
なのに、やっぱり司の心は薫に奪われたままだ。
危険だから止めて欲しいと頼んでも、司は工房に通うのを止めようとしない。
幸せな筈の夫婦生活が、ちっとも思うようにならない。
敬子はやりようのない怒りに駆られて、赤ん坊を怒鳴り付けていた。
「うるっさいわね、もう。いつ迄泣いてるのよ!」
丁度その時、司の姉・結城小百合(大場久美子)が帰宅した。
小百合は立ち往生する敬子を尻目に、手際良く赤ん坊のオムツを替えた。
お陰で、やっと赤ん坊は泣き止んでくれた。
敬子は思わず漏らした。
「こんな暮し、丸で地獄だわ」
その一言に、聞き捨てならぬと小百合が噛み付いた。
「地獄?どういう意味よ、それ?ここの生活がそんなに嫌なの?
愛する人と結婚出来て、子供が産めて、それがどうして地獄なのよ?」
敬子は言い返した。
「地獄です。幾ら子供が出来ても、幾ら結婚出来ても、
結局あたしは形だけの妻なんです。悔しい。悔しい」
自分のことばかりで、丸で母親の自覚がない。
癪に障った小百合は、敬子を叱り飛ばした。
「贅沢言うんじゃないわよ。
愛してもいないのに無理矢理責任を取らされ、結婚にまで追い込まれた司の方がもっと悔しい筈よ。
愛されなくてもいい、妻にさえなれたらそれでいいって、強引に司に結婚を迫ったのはあなたよ。
今更形だけの妻は嫌だって悔しがるのはおかしいじゃない」
すると、敬子は負けじと反論した。
「お義姉さん、あたしが憎いんですね。
そうでしょ?大事な弟を奪ったあたしが憎いんでしょ。
それとも自分が愛する人と結婚出来なかったから、ヤキモチ妬いてる訳?」
敬子は口喧嘩だけは達者だった。
義姉をやり込めると、ちょっとだけスッと出来た。

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だからと言って、それが何の解決になるでもない。
結局、家に居辛くなるだけだった。
敬子は、赤ん坊を抱えて外へ出た。
そして、わざと道路の真ん中に立ってみた。
このまま死んじゃった方が楽なのかな。
そんな気持ちで佇んでいると、タクシーが目の前で急停止した。
「馬鹿野郎、死にてえのか」
運転手に怒鳴られて、敬子は道路脇に身を避けた。
また赤ん坊が泣き出した。
嫌になる。
すると、敬子の只ならぬ様子を見た乗客が心配して降りて来てくれた。
清楚な中年女性だった。
敬子は、中年女性に連れられて近くの公園のベンチに腰を下ろした。
中年女性は、慣れた様子で赤ん坊をあやしてくれた。
この人にも子供が居るんだ。
訊いてみると、18歳の娘が居るという。
敬子と同じ歳だ。
中年女性は敬子を励ました。
「初めはね、あたしも随分戸惑ったものよ。
でも大丈夫。時期に慣れてくるわよ」
中年女性は、大きな鞄を抱えていた。
旅行に行く途中だったらしい。
あたしにもいつかそんな日が来るといいな。
夫と子供と一緒に。
敬子がそう漏らすと、中年女性は笑顔を見せた。
「すぐにそうなるわよ。
それ迄御主人と力を併せて一生懸命大介ちゃんを育てることね。
尤も、その頃には2人目3人目が出来てるのかな。頑張るのよ」
簡単な会話を交わした後、敬子は御礼を言ってその中年女性と別れた。
初めて会った見ず知らずの中年女性が、ちょっとだけ気遣ってくれた。
敬子は、それがとても嬉しかった。
それだけで、とても気が楽になった。

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敬子が帰っていくのを見送った中年女性は、またタクシーを捕まえて走り去った。
そして、自宅に帰り着くと机の上にあった書置を破り捨てた。
敬子がたまたま会ったその中年女性は、恵美子の母・小夜子であった。
あの時、小夜子は夫婦喧嘩が原因で家を飛び出して来たところだった。
それが、敬子との偶然の出会いによって心境が変化して思い留まることにしたのだ。
若い母親もああやって頑張っている。
自分だって家族が居る。
投げ出しちゃいけない。
小夜子もまた、行きずりの敬子と話したことで救われていたのだ。

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それから暫くが過ぎた。
その日、デパートでは現代工芸展という名工の腕を競う催しが開かれていた。
そこに、一際目を引く真紅の壺が出品されていた。
美しさと憂いを帯び、荒削りながらも人の心を捉える魅力を湛えた壺だった。
会場客は誰もが目を奪われた。
審査員は、迷わず賞を送った。
「新人賞 結城司」
そう、それは司の手によるものであった。
事故から復帰した司は、また工房に通って制作に没頭する毎日を送っていた。
建設現場での重労働と並行しての過酷な毎日だった。
司は、その壺に一つの思いを込めていた。
退院したあの日、司は見てしまった。
憂いを帯びた薫の瞳を。
誰よりも悲しげな薫の後ろ姿を。
司の目は、またいつ悪くなるかもしれなかった。
時々目に痛みが走り、視界が霞んだ。
だからこそ、どうしても残しておきたかった。
薫への思いを。
まだ見えるうちに、薫への愛を形にしておきたかった。
何度も失敗を繰り返して、それでも諦めずに焼き上げた。
師匠・長谷川欣吾(高橋昌也)も絶賛する会心の出来だ。
その壺は、司の熱い情熱が生んだ渾身の一作なのだ。

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大仕事をやり終えた司は、デパート屋上の遊園地に腰を下ろした。
子供たちが無邪気に遊び回っていた。
そこに、薫が現れた。
見に来てくれたんだ。
司が駆け寄ろうと立ち上がった瞬間、視界から薫が消えた。
いや、視界そのものが消えた。

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『陶芸家としての輝ける第一歩を踏み出したその日はまた、
結城司に失明の宣告が下された日であった』

ドラマ アリエスの乙女たち(第14話) [サンテレビ] 2014年01月30日 15時00分00秒(木曜日)

<長野洋:関連作品>

テーマ:懐かしドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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