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アリエスの乙女たち:15話
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15話「神よ!私に暗闇を」脚本:大原清秀

<出演>
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水穂薫:南野陽子

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久保恵美子:佐倉しおり

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結城司:松村雄基

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磯崎高志:石橋保

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結城敬子:相楽ハル子

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結城小百合:大場久美子

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椎名義照:内田稔、椎名夫人:谷口香

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椎名マサヒコ:井上倫宏

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大下直樹:宅麻伸

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長谷川千草:藤代美奈子

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鈴木倫子、才神ルミ

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来栖順子:佐藤万理

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長谷川欣吾:高橋昌也

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久保小夜子:梶芽衣子

<ストーリー>
陶工見習・結城司(松村雄基)は、栄えある現代工芸展で新人賞を受賞した。
それは、期待の新人が世に実力を認められた栄光の瞬間であった。
ところが、それが一転地獄に突き落とされようとは神ならぬ司に分かる筈もなかった。

その日、デパート屋上で女子高生・水穂薫(南野陽子)と再会した司は、
目に異常を感じてその場に倒れ込んだ。
「見えない。お前が見えない」
司は狼狽えた。
これ迄にも視界が霞むことはあった。
だが、光そのものが認識出来ないのは初めてだ。
司は怯えていた。
異変を知った薫は、司を連れて直ぐ様病院へ駆け込んだ。
そして下された診断の結果は、余りにも非情な宣告であった。
完全失明。
回復の見込みなし。
医師は、司に盲人用の白い杖を手渡した。
そして、盲学校へ通って盲人として生きる道を模索するよう諭した。
それを聞いた司は、猛然と反論した。
「冗談じゃない。俺は女房子供を食わせなければならないんだ。
呑気に学校になんか行ってる暇はありません」
絶望に打ち拉がれた司は、自宅へ送るという薫を振り切って1人タクシーに乗り込んだ。
「何処でもいい。この金が無くなるまですっ飛ばしてくれ」
有り金全部を運転手に手渡した後、司は新人賞の賞状を破り捨てた。
何もかも消えた。
抱いていた夢も、培ってきた努力も、背負ってきた苦労も。
放心状態のまま、司はタクシーの座席に揺られた。
俺は一体どうすればいい。
俺の家族はどうなる。
これからどうやって生きていけばいい。
何の答えも無かった。
あるのは、延々と続く真っ暗闇だけだ。

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司は、師匠・長谷川欣吾(高橋昌也)に事の仔細を報告してその場に項垂れた。
分からない。
もう、どうしていいか分からない。
苦悩する司に、長谷川が何かを握らせた。
「これが何か分かるか?」
陶器の手触り、形からして茶碗だ。
ただの茶碗じゃない。
俺が作った茶碗だ。
司がそれに気付くと、長谷川は力強く諭した。
「その通りだ。だが、何故そうだと分かる?
お前は心を込めてそれを作った。
だから、見えなくても指が覚えていた。
人はどう生きるか?
儂はその答えは単純だと思う。
ただ、自分が愛することをまっしぐらに貫けばいい。違うか?
出来るか出来んかはお前次第だ。
やってみないで諦めるのは負け犬だ。
お前はそんな男ではない筈だ」
長谷川は誰よりも厳しく、誰よりも温かい男だった。
師匠の言葉が胸に沁みた司は、暗闇の中で誓った。
陶芸を続ける。
例え目が見えなくても、運命を切り開く。
挑戦し続ける。

『司がこよなく愛するもの。
それは陶芸であり、同時に薫であった。
司は、薫の面影に誓った』

「薫、俺は挫けない」

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翌日から、司は工房の中で一心不乱に轆轤を回し続けた。
指先の感覚だけを頼りに、土の形を整える。
これが、とてつもなく難しい。
皿らしき形に持っていくだけでも至難の業だった。
それでも、師匠・長谷川は容赦なかった。
歪みがあればやり直しを命じ、
道具を手探りで探し当てようとすると場所を覚えておけと叱り飛ばした。
「嫌なら陶芸なんか止めろ。
いや、そんな意気地なしは死んでしまえ!」
敢えて鬼となった長谷川にどやされ、
司は懸命に土を捏ねて何度でも轆轤に向った。
新人賞まで受賞した司の、ゼロどころかマイナスからの挑戦だった。

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女子高生・久保恵美子(佐倉しおり)は、
今日も恋人・磯崎高志(石橋保)に見送られて帰宅した。
恵美子の母・久保小夜子(梶芽衣子)は、それを眉を顰めて見ていた。
どんなに反対しても、恵美子は高志との交際を止めようとしない。
このままでは、2人は親の反対を押し切って本当に結婚してしまう。
それを恐れた小夜子は、夫の上司である社長・椎名義照(内田稔)の屋敷を訪問した。
椎名社長は、前に甥っ子に恵美子を縁付けたいと言っていたことがある。
その話を今すぐ進めて欲しい。
小夜子は、椎名社長にそう頼み込んだ。
椎名社長は少々面食らった様子だ。
確かに、そういう話はしたことがある。
しかし、それはあくまで世間話、社交辞令の一つに過ぎない。
増して、恵美子は未だ高校生だ。
戸惑う椎名社長を前に、小夜子は静かな口調で訴えた。
「私も久保も早く安心したいものですから。馬鹿な親だとお笑い下さい」
どうやら真剣なようだ。
仕事の片腕にしている久保の妻から達ての願いとあっては、これを無下にする訳にもいかない。
椎名社長は小夜子に約束した。
「分かりました。来週の日曜は私も空いてます」

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『数日後、恵美子と小夜子は椎名夫妻にゴルフに招待された』

恵美子はゴルフをするのは初めてだった。
クラブを振り回してもボールに当てることすら出来ない。
ちょっとムクれていると、椎名社長は恵美子に甥っ子・椎名マサヒコ(井上倫宏)を紹介した。
この青年が、ゴルフを教えてくれるという。
椎名社長はそう言って、またコースを回ると立ち去っていった。
椎名夫人と小夜子も、それを追い掛けて行った。
恵美子は、マサヒコと2人切りにされた。
これが意図的に仕組まれていたということは、恵美子にも薄々感じられることだった。

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翌日、恵美子は高志と会った際についその話をしてしまった。
すると、高志は猛烈に怒りだした。
「君がゴルフを楽しんでいた頃、僕は何をしていたと思う?
日曜出勤で、お客さんの前でヘイコラヘイコラさ。
痛い程よく分かったよ。
君と僕とではどうにも住んでる世界が違う。
やっぱり身分ってあるんだよな。
僕は社長さんの甥と比べられてるんだ。
恵美子さん、いっそその男と結婚しろよ。
その方が君の幸せさ」

『高志は、恵美子を愛する余り思わず感情が暴発した。
だが、その言葉は恵美子に深い傷を与えた』

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司の前途は多難だった。
やっとモノに成りかけた陶芸が振り出しどころかマイナスに戻り、
家では日常生活ですらままならない。
司が鍋をひっくり返すと、妻・結城敬子(相楽ハル子)が吐き捨てた。
「また?しょうが無いわね。ったく、赤ん坊が2人居るみたいなもんだわ。
あなたと結婚して、子供が産まれて、あたしは今一番幸せな筈なのよ。
それがどう?
収入の道は途絶える。なのに、あなたは陶芸三昧。
あたし程不幸な女があって?」
詰る敬子に、司は詫びた。
家族を養うことが出来ない。
男にとって、これ程の屈辱はなかった。
何とかしたい。
しかし、死に物狂いで打ち込んだところで陶芸の道は余りに程遠い。
家族の生活は、ギリギリまで追い詰められていた。
自責の念に駆られる司に、敬子は最後の追い打ちを掛けた。
「司、大介が可愛くないの?」

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翌日、司は福祉事務所を訪ねた。
担当者に相談すると、生活保護の申請が出来るという。
ただ、それには幾つかの条件があった。
電話を売り払い、家賃の安い風呂無しアパートに引っ越すこと。
陶芸を断念して、マッサージ等の全盲者に必要な仕事を身に着けること。
どれも厳しい条件だった。
赤ん坊は毎日風呂に入れないと病気になってしまう。
それに、陶芸だけはどうしても諦めきれなかった。
結局、司は申請を断念した。

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司は、旧友・高志に借金を申し込んだ。
高志とは、高校時代喧嘩ばかりした仲だ。
その上、今の高志自身決して楽な暮しではない。
頼るのは心苦しかったが、司に出来ることは他に何も残っていなかった。
そんな司の心情を汲んで、高志は快く金を貸してくれた。
司は礼を言った後、苦しい胸の内を明かした。
「俺は後悔している。結婚したことをだ。
金もない、愛情もない、おまけに何も見えない。
そんな生活がどんな地獄だか、お前に分かるか?」
何時に無い弱気な発言をする司を前に、高志は気遣って励ました。
「結城、愚痴なんてお前らしくないぞ。
お前には子供が、そして陶芸があるじゃないか。頑張ってくれ」
司も高志を思い遣って答えた。
「磯崎、お前は俺と違って何があってもエクボとの恋を貫けよ」

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その頃、司を想う薫は東奔西走していた。
工房で轆轤に向う司を毎日見守った。
そして、盲導犬の手配が出来ないかと協会を訪ね、
少しでも役に立とうと点字の勉強も始めた。
その日の午後、薫は司のアパートを訪ねた。
司の不在を見越して、妻・敬子と話をするためだった。
「敬子さん、何も言わずこれを使って頂戴」
薫は現金を差し出した。
薫に作れる精一杯の額だった。
すると、敬子は薫を張り飛ばした。
「優越感に満ちた慈善ね。
でも、あなたあたしの奴隷になるって言ったわよね。
貢物は受け取っとくわ。礼は言わないわよ」
態度だけはふてぶてしかったが、結局現金は受け取った。
やはり生活が苦しいのだ。
聞くと、働きに出ようにも保育園の手配が付かないのだという。
泣き喚く赤ん坊を抱えながら、敬子は薫に毒づいた。
「それとも何?あなたがこの子を預かってくれるとでも言うの?
あたしの奴隷ならそれ位のことしたらどう?」
勢いに任せて言っただけの言葉だが、薫は真顔で返答した。
「いいわ。私で良ければ昼間だけでも預かるわ。
でも、その代わりあなたが司さんをしっかり支えてあげてね」

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こうして、敬子はスーパーのパートに出ることになった。
その間、薫は赤ん坊を抱えて学校に通った。
そのまま授業を受けようとすると、当然ながら追い出されてしまった。
仕方なく、薫は校庭の片隅で赤ん坊の世話をした。
「さあ、これでサッパリした。
いい子ね、大介君は。
お腹も空いてるのね。
ごめんなさいね。このママ、おっぱいが出ないのよ。
今、作ってあげますからね」
薫がせっせと哺乳瓶を用意するのを見て、
担任教師・大下直樹(宅麻伸)は呆れて言った。
「水穂、君がしていることは不毛の愛だ。
君は結城の子供の世話をすることで、
結城を偲んで自己満足に浸っているに過ぎん。
そんな事をしても何もなりはしない。
それでもいいと言うのか?
君はやはり俺と結婚するべきだ」
薫は構わず、哺乳瓶を赤ん坊の口に充てがった。
何故か飲もうとしない。
大下教師は、赤ん坊の異変に気付いて額に手を当てた。
「おい、熱っぽいんじゃないか?」

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赤ん坊の急を聞いて、司は慌てて自宅に帰った。
同居している姉・結城小百合(大場久美子)によると、大事には至らなかったという。
まずは一安心だ。
司は姉に聞いて初めて知った。
まさか、薫が赤ん坊を預かってくれていたとは。
遅れて、敬子が帰って来た。
仕事に行っていたのではない。
たまには息抜きがしたいと、遊びに行っていたのだ。
敬子が謝ると、司は静かに答えた。
「詫びるのは俺の方だ。
俺の身勝手のためにお前にも苦労を掛けて」
司は敬子を抱き寄せた。
しかし、何故かすぐ体を離した。
敬子は憤慨して詰った。
「司、あたしが抱けないのね。
あたしは貧乏だけなら辛抱するわよ。
どうにも我慢出来ないのは、あなたがその見えない目の奥底でも、
ずっと薫の姿を見続けていることよ」
図星だった。
居た堪れなくなった司は、家を飛び出した。

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と言っても、司は目が見えない。
外へ出たところですぐ何かに躓いてしまった。
すると、誰かが助け起こしてくれた。
「薫か?」
心配して見に来てくれたようだ。

『司は辛かった。薫の愛が辛かった。
何一つ報いてやれぬ愛ならば、いっそ断ち切るべきだ』

司は、敢えて薫に冷たい言葉を浴びせた。
「薫、俺や敬子のところにもう来るな。
お前俺に同情してくれてるようだが、もうたくさんだ。
愛だのヘチマだの言ったところで、目の見えるお前に俺の身になれる訳がない。
無駄な同情など豚にやってくれ」
言い捨てて、司は夜の街へ手探りで出て行った。

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薫は追い掛けようとしなかった。
代わりに、ポーチから針を取り出した。
「私も何も見えなくなれば、司と同じになれる」
意を決して自分の目を突き刺そうとしたその時、誰かの手が薫から針をもぎ取った。
司の姉・小百合だった。
「薫さん、いつも針を持っているのは女としてとてもいい心掛けよね。
でも、針は物を繕うために使うものでしょ。
あなたに繕って貰いたいのは、司の心」

『この時、薫は決意したのである。
司に同情するよりも、身を捨てて司の目になろうと』

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薫は司を追い掛けた。
発見した司は、チンピラに絡まれて殴り飛ばされたところだった。
薫は司を助け起こして言った。
「司、明日一日私と付き合って。あなたに見て欲しいものがあるの」

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翌日、薫は司を連れて盲学校へやって来た。
そこで、司は初めて盲人の世界を知った。
盲学校の生徒たちは、皆懸命だった。
中でも衝撃的だったのは、目の見えない生徒の作った粘土細工だった。
手に取って驚く司に、教師が説明してくれた。
「始めっからそんなに上手く出来る訳じゃありません。
でも、子供たちは生きたい生きたいって願いを込めて何度も作ります。
すると、子供たちは言い出します。
指が目になった。色まで見えるようだって」
これを受けて、司は自問自答した。
「指が目になった。俺にもそこ迄出来るだろうか」
薫は司の手を取ると、自分の顔を触らせてやった。
「出来るわよ。あなたなら出来るわよ。私が指で見えるでしょ?」
指先から感触が伝わってきた。
温かな、優しさに満ちた、それは正に薫であった。
「見える。お前の顔がハッキリ見える。
薫、俺はもう一度やってみる」

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『その日から、司は白い杖をつきだした。
自分が盲人であることを受け入れ、そこから出発し直そうと決意したのである。
直向に陶芸に賭ける司の再度の挑戦が始まった。
薫の愛に支えられ。
だが、2人にとって夜明けは未だ遠かった』

ドラマ アリエスの乙女たち(第15話) [サンテレビ] 2014年02月03日 15時00分00秒(月曜日)

<大原清秀:関連作品>

テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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