色々鑑賞録
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アリエスの乙女たち:18話
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18話「花嫁となる夜」脚本:長野洋

<出演>
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水穂薫:南野陽子

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久保恵美子:佐倉しおり

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結城司:松村雄基

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磯崎高志:石橋保

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結城敬子:相楽ハル子

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結城小百合:大場久美子

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雨宮ジュンヤ:深水三章

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長谷川千草:藤代美奈子

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磯崎志乃:奈月ひろ子

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敬子の両親:平泉成、結城美栄子

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久保小夜子:梶芽衣子

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長谷川欣吾:高橋昌也

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マキ水穂:野川由美子

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久保哲也:若林豪

<ストーリー>
女子高生・久保恵美子(佐倉しおり)は、一つの決断を下した。
家を捨てて、身一つで愛する人に飛び込むこと。
それは、恵美子にとって生涯最大とも言える一大決心であった。
この日、恵美子は恋人・磯崎高志(石橋保)の北海道出張に同行した。
そして、旅館で2人の夜を過ごした。
女として、この人なら悔いはない。
自分を捨てて、身を捧げられる人。
迷い、悩み、考え抜いた末の相手が高志だった。
高志は決して完全な人間ではない。
生真面目であるが故に折れやすく、未だまだ頼りにはならない。
裕福な暮しが約束されている訳でもなければ、喧嘩したことも幻滅したこともある。
それでも、やっぱりこの人。
それが、私の道。
次の朝、恵美子は高志と海で夜明けを見た。
そして、改めて思った。
「この髪も、この肌も、この体を流れる血も、もう全てこの人のものなんだわ」

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その頃、恵美子の親友・水穂薫(南野陽子)は、
陶工見習・結城司(松村雄基)の工房を訪ねていた。
司の師匠・長谷川欣吾(高橋昌也)の許しを得て以来、
工房で作業を手伝うのが薫の日課だ。
司は今日も早出して、見えない目で燃え盛る窯を見つめていた。
何だか物思いに耽っている様子だ。
何を考えているのだろう?
薫は司に訊いてみた。
司は苦しい胸の内を打ち明けた。
昨日の夜、司は妻・結城敬子(相楽ハル子)と大喧嘩になっていた。
ここ暫く、敬子は毎日のように癇癪を起こしている。
慣れない子育て、盲目の夫、先行きの見通せない生活、同居する義姉。
思い通りにならない結婚生活に苛立ち、気が付くと子供に怒鳴り散らしている。
司がそれを咎めると、また泥沼の夫婦喧嘩が始まる。
その繰り返しだ。
どうしてこうなったのか。
その原因を考えてみると、全ては司本人のいい加減な生き方にあると自覚せざるを得なかった。
愛とは何か。
愛の齎すものは何か。
司は何も考えて来なかった。
「俺は、元々いい加減な気持ちで敬子を抱いていた。
先のことなんて、これっぽっちも考えたことがなかった。
お前に接近した時もそうだった。
そして、漸く真剣にお前を愛している自分に気付いた時にはもう遅かった。
そうなんだよ、敬子との地獄のような結婚生活に陥ったのも、
あんたをこんな辛い目に遭わせているのも、この目が見えなくなってしまったのも、何もかも自業自得だ。
天罰なんだよ、これは」

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工房での作業を終えた後、薫は司の師匠・長谷川に呼び出された。
薫を応接間に通すと、開口一番長谷川は工房への出入り禁止を言い渡した。
許可を取ったのにどうして?
薫が戸惑うと、長谷川は噛んで含めるように諭した。
「考えてもみたまえ。
如何に全てを忘れて陶芸に打ち込もうとしても、
愛する者の声をその耳元で聞き、その息遣いに触れていては、どんな者でも決して無心にはなれない。
このままでは、司は君に頼り、甘え、結局己を見失ってしまうだろう。
その時こそ、あの男は本当に地獄に堕ちてしまうのだ。
分かってくれるかね?
あの男の心を本当に救えるのは、残念ながら君ではない。陶芸だ。
焼き物を作り続けることだけが、正に司の生きる証なんだ」

目の見えない司を助けてあげたい。
薫は、ただその一念で作業を手伝っていた。
それが、本人のためにならない。
司を惑わす邪念になる。
これは意外な指摘だった。
でも、考えてみれば長谷川の言葉は尤もだった。
四六時中恋人が側に寄り添っていて、どうして陶芸だけに打ち込めよう。
陶芸で成功出来なければ、司の道は開けない。
それを邪魔するなら、愛があろうと身を引くべきだ。
薫は長谷川の言を受け入れることにした。

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『愛するが故に、愛する者に生きる証を与える為に、
その前から姿を消さねばならぬこともある。
出来得ることならば、司の意識の中からさえも自分の存在を消し去らねばならない。
その為には、まず自分がそうあらねばならないのだ。
見ることも、感じることさえ出来なくなる程の透明な世界に身を置きながら、
尚且つ失うことのない愛。
薫は、今そんな透明の愛の中に自らを沈めようと決心をしたのだ』

薫は、最後に一目だけ司を見た。
そして、意を決して工房から飛び出した。
もう会わない。
そう決めた。
司を愛している。
だからこそ、心を鬼にして決断した。
そうすることが司のためだから。
でも、私は一生司を愛し続ける。
それが、私の生きる証だから。

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その日、恵美子と高志は北海道から帰京した。
恵美子は、家へは帰らなかった。
その足で高志のアパートに行くと、高志の母・磯崎志乃(奈月ひろ子)の前で両手を付いた。
「勝手なことをして申し訳御座いません。でも、私真剣です。
決して浮ついた気持ちじゃありません。
これから一生懸命高志さんとお義母さんのために尽くしますから、
どうかここへ置いて下さい。お願いします」
志乃は穏やかに答えた。
「手をお上げなさい、恵美子さん。
人は見掛けによらないって言うけど、あなたも随分思い切ったことをなさったものね。
恵美子さん、あたしはあなたがこういう形で高志のところに来るのを、
決していいことだと思っている訳じゃありませんよ。
でも、あなたが高志のことを真剣に愛して下さっているのはよく解ってるし、
御両親の反対を押し切ってまで、高志のために尽くそうとして下さる気持ちは嬉しいと思います。
でも、結婚生活はただ愛し合っているだけでは成り立ちません。
今は高志も一介のサラリーマンですし、生活は決して楽ではありません。
お嬢様育ちのあなたに、耐えていけるかしら?」
志乃に問われた恵美子は、間髪入れずに即答した。
「耐えます。どんなに苦しくても、高志さんと一緒ならきっと耐えてみせます」
恵美子の目は本物だった。
これがどれだけ覚悟の要ることか、志乃は女としてすぐ理解出来た。
恵美子は、これ迄にも何度もアパートに来てくれた。
病身だった志乃の世話をするため、献身的に通い詰めていた。
今度は、身一つで相手の家に転がり込む。
中々出来ることではない。
この子なら大丈夫。
息子を任せても、支えて一緒に生きていってくれる。
それが判った以上、志乃には母としてやらねばならぬことがあった。
それは、自分の身を引くことだ。
高志も恵美子も義理堅い。
このままここに居ると、2人の重荷になってしまう。

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志乃は、部屋の片隅に荷物を纏めた。
「何をするつもりなのか」と高志が尋ねると、志乃は「ちょっと旅行に出る」と嘯いた。
実は、住み込みの働き口を見つけてある。
保育園の手伝いだ。
高志と恵美子が驚くのを尻目に、志乃は「午後3時の切符を取ってある」とアパートを飛び出した。
戸惑う高志と恵美子に見送られ、志乃は東京駅を旅立った。
プラットフォームから列車が出発する直前、志乃は恵美子に最後のお願いをした。
「高志のこと、くれぐれもお願いね」

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志乃を見送った恵美子と高志は、アパートに帰って来たところで恵美子の父・久保哲也(若林豪)と出会した。
久保は、娘を待っていたのだ。
恵美子は久保と近くの公園に行くと、2人でじっくり話し合った。
もう、家には帰りません。
このまま高志さんと一緒になります。
高志さんを愛したことは、絶対に間違っていません。
恵美子は、父を前に覚悟の程を訴えた。
「私は、もう高志さんの妻です」
そう断言する恵美子の顔に、久保の知っている少女の面影はなかった。
あるのは、信念に裏打ちされた女の顔だった。
いよいよ、娘と別れる時が来た。
それを悟った久保は、恵美子に最後の言葉を送った。
「恵美子、お前は本当にあの恵美子なのか?
生まれたばかりのお前は、本当に愛らしい天使のような赤ん坊だった。
その愛らしさは、お前が成長していくにつれて消えるどころか増々光り輝いて来るように見えた。
お前は私の宝だった。
お前が生まれてからの私の人生は、お前のその愛らしさを護り抜くことに全てを賭けたと言っても過言ではない。
そのお前が……
あれ程愛し信じ切っていたお前から、これ程手厳しい裏切りを受けようとは思わなかった。
もういい、よく判った。
お前は、今日限り私の娘ではない。
2度と帰って来ることは許さん。
2度と親の顔を見ようとは思うな」
久保は、恵美子の前から立ち去った。
後ろを振り返ろうとはしなかった。
恵美子もまた、引き留めようとはしなかった。

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その晩、薫はガラスの割れる音を聞いてリビングに飛び出した。
母・マキ水穂(野川由美子)が、ワイングラスを叩き割った音だった。
どうやら、マキ水穂は恋人と破局して荒れ狂っているらしい。
薫が慰めると、マキ水穂は薫の体を抱き締めた。
「薫、ママね、今だから言うけど、本当はずっと哲也さんのことを愛していたの。
あの人と別れた後も、ずっと愛し続けていたわ。
これ迄何人もの男と付き合って来たのも、その苦しさから逃れるためだったの」
マキ水穂はそこで自分の話を打ち切ると、薫と司がどうなっているのか尋ねた。
薫は何も答えられなかった。
上手くいってないと察したマキ水穂は、今度は逆に薫を慰めた。
「駄目よ、諦めちゃ。
一度愛した以上は、どんなことがあっても貫き通さなきゃ。
でなきゃ、ママみたいに一生後悔を背負って生きていくことになるわ。
人を愛するってことには、大きな犠牲は付いて回るものよ。
自分を傷付け、他人を傷付け、それでも貫き通すのが本当の恋なのよ。
ママね、薫にあたしと同じ失敗だけは繰り返させたくないの。
どんなに傷付いてもいい。
地獄の底を這い回ってもいい。
女に生まれた以上、一生に一度の本当の恋に身を焼き尽くして欲しいのよ。
あたしも、今度だけはこの恋をあたしなりに全うしてみせるわ」

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同じ夜、司の妻・敬子は実家に帰って両親(平泉成、結城美栄子)に離婚の相談をしていた。
赤ん坊を放り出して来たので、今頃義姉・結城小百合(大場久美子)が怒っていることだろう。
新婚早々何を言うと面食らう両親に、敬子は昼間起きたショッキングな出来事を打ち明けた。
その日、敬子は司の身辺がおかしいと感じて工房を訪ねた。
案の定、また薫と鉢合わせになった。
問い質すと、ここのところ毎日司を手伝っていたという。
怒った敬子が手を挙げようとした瞬間、薫は敬子に以外な言葉を浴びせた。
「敬子さん、あなた本当にあの人の妻なの?
妻だったら、愛しているのなら、何故もっとあの人の力になってあげようとしないのよ。
あなたのしているのは、あの人を苦しめることばかりじゃない。
敬子さん、これが最後のお願いよ。
もし今でも、少しでも彼のことを愛しているのだったら、これ以上苦しめるのは止めて。
あの人にとって一番大切なのは、陶芸に打ち込める環境をこれ以上乱されないことだわ。
それを作ってあげるのが、妻であるあなたの努めなのよ」
胸に突き刺さる言葉だった。
妻の努め。
それは、敬子がこれ迄考えたことのないことだった。
妻だから幸せにして欲しい。
妻だから愛して欲しい。
今まで、夫に求めてばかりだった。
どうして、夫のために何かしてあげようと考えられなかったのだろう。
両親を前に、敬子はおいおい泣き崩れていた。
「カッとなったわ。本気で張り倒してやろうと思った。
でも、あいつの言う通りなのよ。
あたしは、司の何の役にも立ってない。
あたしがして来たことと言えば、司を苦しめることだけだったのよ。
だからと言って、あたしと別れた後司と薫が一緒になることを考えると、とても我慢出来ない。
ねえ、教えて。あたし、どうすればいいの?」

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深夜、久保家の電話が鳴った。
就寝中だった久保が出てみると、思い詰めた口調の女の声が聞こえた。
久保の前妻・マキ水穂であった。
「薫はあなたの娘です。薫はあなたの娘に間違いありません。
あなたに一つだけお願いがあります。
薫の恋に力を貸してあげて下さい。
今更父親として名乗ってくれとは申しません。
ただ、あの子に愛しながら別れる辛さだけは味あわせたくない。
それだけは、どうしてもお願いしたくて」
一方的に言い終えると、マキ水穂は電話を切った。

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その少し後、やはり就寝中だった薫は電話が鳴って飛び起きた。
それは、母・マキ水穂が交通事故に遭ったという報せであった。

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『その時、薫は母が身をもって壮烈な愛の形を示してくれたことを知ったのである』

ドラマ アリエスの乙女たち(第18話) [サンテレビ] 2014年02月10日 15時00分00秒(月曜日) (サンテレビ1)

<平泉成:関連作品>


テーマ:テレビなんでも - ジャンル:テレビ・ラジオ

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