色々鑑賞録
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アリエスの乙女たち:21話
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21話「悲しき化身」脚本:大原清秀

<出演>
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水穂薫:南野陽子

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久保恵美子:佐倉しおり

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結城司:松村雄基

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磯崎高志:石橋保

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結城敬子:相楽ハル子

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結城小百合:大場久美子

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団地妻:川田路子、吉田はるみ

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大下直樹:宅麻伸

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来栖順子:佐藤万理

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敬子の両親:平泉成、結城美栄子

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長谷川欣吾:高橋昌也

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久保哲也:若林豪

<ストーリー>
不安の一夜が明けた。
陶工見習・結城司(松村雄基)が、山中で消息を絶って丸一日が経過していた。
捜索隊は、遭難した司を捜し求めて前日に引き続き山荘を出発した。
隊を率いる司の師・長谷川欣吾(高橋昌也)には、一つの見当があった。
崖が聳え立つ危険な渓谷。
陶土を採るためなら、そこに行ったに違いない。
良質の粘土が採れる場所なのだ。
周辺を捜し回ってみると、睨んだ通り司の足跡が見つかった。
辿ってみると、山道を踏み外して転落していることが判った。
捜索隊は、谷に降りて司を捜した。
小一時間も捜し回っただろうか。
漸くにして司が見つかった。
切り立った断崖にしがみついたまま、身動きが取れずにいたらしい。
司は隊員によって無事救助され、正に九死に一生を得る結果となった。
この絶体絶命の状況下にあって、司は採取した粘土を手放そうとはしなかった。

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司が生還した。
その報せを聞いた妻・結城敬子(相楽ハル子)は、正直複雑な気持ちだった。
まずは夫の無事の喜ぶ。
そんな気持ちには到底なれなかった。
司は危険を承知で山中に土を採りに行った。
女子高生・水穂薫(南野陽子)のために。
そんなにあの女が大事なの?
命懸けでやり遂げる価値があることなの?
敬子は、もう疲れていた。
司の心から薫を追い出すことに、精魂尽き果てていた。
そこで、敬子は一つの賭けをすることにした。
これに負けたら、潔く身を引こう。

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敬子は、ある覚悟を胸に司のアパートへ行った。
そして、有無を言わさず司に抱き着いた。
「司、薫のことなんか忘れてあたしを抱いて。お願い。
ね、1時間、いえ30分でいいから薫を忘れてよ。
一瞬でいいから、薫を忘れてあたしを抱いて。お願い。
一度でいいの。抱いてくれたら、あたしあんたと別れてあげる。
それが望みなんでしょ?だったら、抱いて」
敬子は懸命に縋り付いた。
しかし、司は敬子の体を引き離してしまった。
「お前を抱くことは出来ない。
例え、お前が俺と別れてくれてもそれだけは出来ない」
完敗だった。
体を張って、女の意地を賭けた。
それでも勝てなかった。
司の心は、一分の隙もなく薫で埋め尽されているのだ。
敬子は力なく呟いた。
「司、もういいわ。別れてあげる。離婚届はいずれ持ってくるわ」
驚く司に、敬子は目に涙を溜めて訴えた。
「でも、これだけは信じて。
あたし、あなたを好きだった。
出来れば、いつ迄も一緒に居たかった」
それだけは、どうしても言いたかった。
いい奥さんじゃなかった。
でも、あたしなりに精一杯あなたを愛していました。
敬子は溢れる涙を拭きながら、やっぱり負け惜しみを漏らしていた。
「司、あたしが居なくなったら薫と一緒になるんでしょ?
あなたは、きっとそうするわ。
でも、それで薫が幸せになれるかしら。
薫は目の不自由なあなたと大介の世話で、クタクタに疲れ果てるに違いないわ。
あたしと同じようにね」
敬子は赤ん坊を抱いて別れを言った。
そして、最後に司の手を両手で力一杯握り締めた。
大きくて、ガッシリした、無骨な男の手だった。
「さよなら」
そこで未練を断ち切ると、敬子はアパートを飛び出した。
終った。
何もかも終った。
あたしの恋が敗れた。

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その夜、司のアパートに師・長谷川がやって来た。
出迎えた司に、長谷川は突然厳しい言葉を浴びせた。
「司、今日限りお前は破門だ。
儂は言った筈だ。
他のことには心を動かさず、焼き物一筋に打ち込めと。
お前は、人のために山の中に土を探しに行く余裕など無い筈だ。
心を遊ばせている証拠だ。
そんな奴は、儂は弟子とは思わん。
悔しかったら、全身全霊を打ち込み焼き物一筋に没頭してみろ。
儂の言いたいのは、それだけだ」
一方的に言い終えると、長谷川はアパートから出て行ってしまった。
何の申開きも許されない、電光石火の破門宣告であった。

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翌日、薫は司に公園へ呼び出された。
薫は期待していた。
今度こそ一緒になれる。
敬子さんには悪いけど、もう誰に気兼ねすることもない。
2人の間には愛しか無いのだから。
そんなウキウキ気分の薫に待っていたのは、司からの意外な通達であった。

「今日限り、2度と俺とは会わないでくれ」
「今、何て言ったの?」
「お前とはもう会いたくない。家にもこれからは来ないでくれ。もし来ても俺は追い返す」
「何故?司、訳を話して。私の事嫌いになったの?」
「好きだ。だが、もっと好きなものがある。焼き物だ」
「焼き物?」
「先生に破門されて目が覚めたんだ。俺はこれからは陶芸だけに打ち込みたい。
何としても、自分で納得出来る焼き物作りに挑戦したいんだ。
だが、物を作るのに女は無用だ。
無用どころか、お前が側に居ると俺はどうしても気が散る。
だから、お前とはこれっきりにしたい」
「私は邪魔だと言うの?」
「そうだ。薫、俺のことを本当に考えてくれるのなら、
俺とこれ以上付き合うなどという詰らない夢を見るのは止めてくれ」
「司……嘘、嘘よ、そんな。
女には分かるのよ、好きな人が言うことが嘘か本当かくらいは」
「薫……」
「司、ひょっとして私に苦労させまいと思ってそんなことを言い出したんじゃないの?」
「薫、以前のお前を思い出せ。エレクトラに乗っていた頃を。あの頃の誇らかなお前に返るんだ」
「私はもう前の私じゃないわ。あなたが変えたのよ。今のあなたは私の命よ」
「薫、もう終りなんだ。二度と口を利くこともない。いいな」
「司、待って。私はあなたが目が見えないことだとか、お金が無いことなんか何とも思っていないわ。
あなたと一緒に人生に立ち向かっていける。ただ、それだけで幸せなのよ。
お願い、司。何とか言って。司……司……」

司はそれ以上何も言わなかった。
引き留める薫を振り切って、スタスタ歩き去ってしまった。
薫はただ困惑していた。
どうして、今になってそんなことを言うの?

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司は、奥多摩の過疎の村に移住した。
そこには、かつて陶芸家が使っていたという廃屋があった。
そこを格安で借り受けた司は、赤ん坊の大介と2人暮しを始めた。
手入れすれば未だまだ使える。
姉・結城小百合(大場久美子)が、時々買出し品を届けに来てくれた。
ただでさえ不便な過疎の村で、目の見えない司にはきつい生活であった。
しかし、ここなら陶芸を続けられる。
静かな環境で、陶芸だけに打ち込める。
それは、司にとって何者にも代え難い財産であった。

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そんなある日、姉・小百合が司の工房に訪ねて来た。
姉の背後に誰か気配を感じる。
誰だろう?
司が気付いたのを見て、姉が説明してくれた。
「司、喜んで。ダイちゃんの世話をして下さるおばさんが見つかったわ。
こちら、野中初江さんと仰るの。
あなたさえ良ければ、明日から仕事場に通って手伝って下さるんですって」
訊くと、福祉団体のボランティアだという。
目の見えない男手一つでは赤ん坊の世話まで手が回らないと、姉が気を利かせてくれたらしい。
「ただ、おばさんは口が利けないの。
おばさん、耳は聞こえるけど昔悪性喉頭炎を患って話が出来ないんですって。
でも、とってもシッカリした方よ。
目の不自由なあなた1人では陶器作りは無理よ。
ダイちゃんの世話も行き届かないし、いつどんな事故が起きるかも分からないでしょ?だから」
尤もな話だ。
姉の好意を無下にするのも気が引ける。
司は、その申し出を受け入れることにした。

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翌日から、野中初江は司の工房に通って作業や赤ん坊の世話を手伝うことになった。
この野中初江とは、実は正体を隠した薫であった。
姉・小百合と示し合せて、薫は司の工房に忍び込むことにしたのだ。
盲目の司は、他の感覚が鋭い。
そのため、薫は気取らぬよう注意して司に接した。
息遣いを殺し、歩き方を変え、絶対に声を立てまいと神経を集中した。
しかし、口が利けないと意思疎通が出来ない。
「はい」なら手拍子一つ、「いいえ」なら手拍子2つ。
最初はそう取り決めてやり取りしていたが、それだとどうしても限界があった。
すると、司は掌に文字を書いてくれと頼んで来た。
それを読み取ることで、もっと細かい内容が伝えられると。

『薫は狼狽した。
薫の指が触れれば、その感触でそれが中年女の肌でないことを、司は気付くやもしれなかったからである』

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その場は、丁度居合わせていた小百合の気転で何とか誤魔化した。
帰宅後、薫は薬品に手を浸して自分の手を焼いた。
肌がボロボロになった。
でも、これならバレない。
触れた感触は、中年女のそれ以外の何者でもないのだ。
薫は、やっと司と会話が交わせるようになった。
指文字で、最小限のやり取りを交わす。
それだけが、今の薫に出来る精一杯であった。

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『司は、一心不乱に陶芸に没頭していた。
その厳しい姿の何処にも、薫を偲ぶ風情は露ほども感じられなかった。
薫は、陶芸家として逞しく生きんとする司の姿勢を理解しつつも、
見捨てられたかのような一抹の寂しさを覚えずにはいられなかった』

そんな、ある夜のことだった。
薫は、司が電話に手を伸ばすのを見た。
暫く迷った後、司はダイヤルを回し始めた。

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『それは、薫の家の電話番号であった。
司は決して薫を忘れてはいず、恋しさの余りせめて声なりとも聞こうとしたのであろう。
司は、決して薫を忘れてはいなかった。
薫の胸に歓喜が込み上げた。
薫の心は叫んでいた。
私は、ここに居ます。
あなたの薫は、すぐ側に居るのです』

ドラマ アリエスの乙女たち(第21話) [サンテレビ] 2014年02月13日 15時00分00秒(木曜日) (サンテレビ1)

<佐藤万理:関連作品>


テーマ:懐かしいテレビ番組 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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