色々鑑賞録
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共犯
高島礼子主演の2時間サスペンス。

母の愛人を殺害した女が、記憶喪失の男と同居生活を始める。
男は殺人現場の目撃者だった。
女が口封じをするのが先か、男が記憶を取り戻すのが先か。
同居生活を送るうちに、女と男は奇妙な絆で結ばれ葛藤するというお話。

火サス常連脚本家・宇山圭子による、これぞ火サスというダークなサスペンス。
定番メニューをじっくりコトコト煮込んだかのような出来栄え。
軽快さやコメディ色を排した、重たい火サスが好きな人にお勧めの作品。

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日本テレビ:火曜サスペンス劇場
DMMレンタル
テレビドラマデータベース

<番組データ>
脚本:宇山圭子
初回放送:2002年2月12日
番組名:日本テレビ「火曜サスペンス劇場

<出演>
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三橋杏子:高島礼子

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高木良介:石黒賢

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高木理恵:床嶋佳子

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城野:阿知波悟美

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橋本刑事:四方堂亘

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三橋志律子:内田春菊

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谷刑事:鼓太郎

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助手:伊藤葉子

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インタビュアー:胡桃沢ひろこ

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辻警部:益岡徹

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藤原みのり:水野久美

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蓮見慎太郎:平泉成

<ストーリー>
新進気鋭の料理研究家・三橋杏子(高島礼子)は、
ゴミ捨て場に巣食うカラスを見るのが大嫌いだった。
浅ましく残飯を漁る真っ黒なカラス。
その姿を見ていると、丸で自分の悍ましさを見せ付けられている気がした。

杏子は、最近師匠から独立したばかりだ。
師匠・藤原みのり(水野久美)は、杏子の独立に猛反対だった。
今では、口も聞いてくれない。
それでも、杏子は独立した。
新しい夢を追って、自分の可能性に賭けた。
そんな矢先のことだった。
杏子の運命は今、暗転に差し掛ろうとしていた。

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料理研究家である杏子にとって、
テレビのレギュラーを持つことは大事な収入源であった。
当然スポンサーの意向には逆らえない。
その日、杏子はスポンサー専務の呼び出しを受けて別荘を訪問した。
挨拶、それが表向きの口実だった。
この日会う専務・蓮見慎太郎(平泉成)は、杏子にとって因縁の相手だった。
杏子は、母子家庭で育った。
母・三橋志律子(内田春菊)は、数年前に亡くなっている。
生前、母は金持ちの愛人をしていた。
その金持ちというのが、今回呼び出された蓮見専務であった。
別荘は、閑静な海辺にあった。
周囲には人っ子一人居ない。
そんな場所に女が1人で乗り込めば、何を要求されるかは察しが付いていた。
それでも、杏子は別荘に行った。
杏子にも、蓮見専務とは会わねばならない理由があったのだ。

別荘に行くと、杏子は料理を振る舞うと称してキッチンに立った。
案の定、蓮見専務はもう待ち切れないと杏子の体に抱き着いて来た。
その瞬間、杏子は持っていた包丁で蓮見専務を刺し殺した。
この男だけは、どうしても生かしておけない。
ボロ雑巾のように捨てられたボロボロの母の姿が、杏子の脳裏に蘇っていた。
殺害後、杏子は室内の指紋を全て拭き取った。
あたしがここに来たことは、誰も知らない。
誰にも見られてない。
その筈だった。

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翌日、杏子の元に見知らぬ男から電話が掛かって来た。
思わず耳を疑う内容だ。
「三橋杏子、新進気鋭の料理研究家。
スポンサーのお偉いさんを咥えこんで、出世したらサヨナラか?
伊豆の別荘。本宮商事の蓮見のことだよ。
取り敢えず500万。後は出世払いでも相談に乗るよ。
こっちには殺しの証拠があってね。
断ればもっと高く付くことになる」
男は、待ち合わせ場所と時刻を指定すると一方的に電話を切った。
どうして?
何故知ってるの?
この男は一体何者なの?

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杏子は慌ててお金を作った。
そして、指定の喫茶店で男を待った。
あの口調だと、これからもずっとタカられるだろう。
しかし、今の杏子にはどうしようもなかった。
取り敢えず、500万を都合して何とかするしかない。
今の料理研究家の地位を手に入れるまでに、どれだけ苦労したことか。
むざむざ手放す訳にはいかなかった。
1時間経ち、2時間経ち、男は中々現れなかった。
杏子は、相手の顔が分からない。
この男か、それともこの男か。
杏子は、周囲に目を光らせた。
しかし、いつ迄経ってもそれらしき男が現れない。
結局、杏子は閉店時間まで待ち続けたが男は現れず終いだった。

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翌日、杏子の携帯が鳴った。
例の男からだった。
「三橋杏子さんだろ?助けてくれないか?
あんただけが頼りなんだ」
昨日とは打って変わって、妙に弱々しい口調だ。

杏子は、男が待っているという近くの公園に走った。
その男(石黒賢)は、何故か顔に傷を負っていた。
まだ新しい。
訊くと、昨夜チンピラに暴行されて頭を打ったので自分が誰なのか分からないのだという。
ポケットを探ると杏子の名前と電話番号を記したメモが見つかったので、
取り敢えずこうして掛けて来たらしい。
男は、杏子に問掛けた。
「あんた、俺のこと知ってるんだろ?俺の名前、何ていう?」
杏子は、男の所持品を確かめてみた。
持っているのは、鍵と小銭だけだ。
身元に繋がるものは何もない。
鍵は2種類あった。
片方は恐らく自宅、もう片方はコインロッカーらしい。

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取り敢えず、杏子は男を自宅マンションへ連れ帰って説き伏せた。
暫くここで匿ってあげる。
大人しくしているのよ。
そう言って男を安心させると、杏子はロッカーの鍵を手に駅へ走った。
昨夜、あいつが言っていた殺人の証拠。
それがロッカーに隠してあるに違いない。
一刻も早く処分しなければ。
しかし、ロッカーに入っていたのは証拠らしきものではなかった。
男の日用品だけだ。
その中から、男の手帳が見つかった。
高木良介。
それが、この男の名前だ。

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杏子は、早速高木の身元を洗った。
高木はカメラマンだった。
妻・高木理恵(床嶋佳子)とは別居している。
現在はアパートを借りて1人暮しだ。
杏子は、そのアパートに行ってみた。
もう1つの鍵は、やはりこのアパートの鍵だった。
部屋の中には、フィルムと現像器具が散乱していた。
高木の言っていた証拠とは、盗撮写真に違いない。
探せば必ずある筈だ。
プリントに、ネガ。
部屋中を引っ繰り返すと、京子の睨んだ通り盗撮写真が出て来た。
バッチリ撮られている。
外から望遠で、あの別荘を盗撮していたらしい。
杏子は、自分の写っている写真を全て焼き捨てた。
これで大丈夫。
物証は消えた。
後は、高木をどうするかだけだ。
高木が記憶を取り戻す前に、何らかの手を打たねばならない。
別居しているとは言っても、高木には奥さんが居る。
足が付く前に始末しないと。

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高木の身元を洗っているうちに、更に詳しい人物像が浮かび上がってきた。
高木は、かつて期待された雑誌カメラマンだった。
数年前、高木はある男の収賄現場を写真に収めた。
一世一代の大スクープであった。
しかし、写真は公表されることなく闇に葬られた。
誰かが、裏から手を回したのだ。
同時に高木は突如として雑誌社を解雇され、不安定なフリーカメラマンに転向した。
その世紀のスクープ写真とは、当時通産官僚だった蓮見慎太郎を抑えた写真だったらしい。。
そう、杏子が殺害したあの蓮見専務だ。
以来高木は蓮見専務を酷く恨んで、今では転落するままの人生だったという。
カメラマンとは名ばかりの、借金取りから逃げ回るその日暮しだ。
アパートの名義も偽名だった。
記憶喪失の原因は、どうやらその借金取りに暴行されたことのようだ。
杏子は、何だか複雑な気分にさせられていた。
高木も、蓮見専務を恨んでいた。
あたしと同じように。

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杏子は、脅迫相手であるにも関わらず何故か高木のことが憎めなかった。
しかし、杏子自身は日に日に追詰められていた。
その日、杏子のマンションに刑事が訪ねて来た。
その刑事・辻警部(益岡徹)は、杏子に警察手帳を見せて質問した。
金曜日の午後何処に居たか?
杏子は、家に居たと惚けた。
金曜日の午後と言えば、蓮見専務の殺害時間だ。
何とか平静を装って答えたが、生きた心地がしない。
すると、辻警部は妙なことを杏子に尋ねた。
「クルミは、どういう料理に使うんですか?」
クルミと言えば、あの日蓮見専務に出そうとした料理だ。
全部持ち帰って処分した筈だ。
どうして、刑事がそんな事を訊くんだろう。
ひょっとして、あの時何処かに落としたのを見落としたのか。
杏子は、震える声でその場を誤魔化した。
「私のレシピに、クルミは使いません」
それを聞くと、辻警部は御協力ありがとうと言って帰って行った。
もう駄目、バレる。
プロの刑事に嗅ぎ付けられるのは時間の問題だ。

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杏子は、高木をドライブに誘い出した。
ハンドルを握りながら、杏子は思案した。
どうやって殺す?
崖にでも連れて行って、そこから突き落とそうか。
中々決断出来ない杏子は、
いつの間にかかつての生家に車を走らせていた。
みすぼらしい長屋だ。
いい思い出なんて1つもない。
母は、蓮見専務に捨てられた後完全に家事を放棄した。
杏子はいつもお腹を空かせて冷蔵庫の野菜を噛っていた。
丸で残飯を漁るカラスのように。
杏子が料理研究家を志したのはそれが理由だ。
ずっと、美味しい家庭料理に憧れていた。

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結局、杏子は決断出来なかった。
仕方なく、その日はホテルで一泊してお茶を濁すことにした。
杏子と高木は、部屋のテレビを付けて驚愕した。
蓮見専務殺害事件の容疑者・高木良介が、指名手配されたというニュースが流れているのだ。
自分の顔がテレビに出ているのを見て、高木は思わず漏らした。
「俺は、人殺しなのか?」
高木は、杏子のバッグを引っ手繰って中身を調べた。
中から蓮見専務の写真が出て来た。
高木は杏子の肩を揺さぶって問い詰めた。
「この写真、何処で見つけた?俺の部屋か?
さっき部屋に来た男、刑事なんだろ?
どうして庇う?何で警察に突き出さなかったんだ?
俺の部屋に連れて行ってくれ」

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杏子は、高木に請われるまま再び車を走らせた。
高木は誤解している。
蓮見専務を殺したのは自分だと勘違いしている。
殺したのは、あたしなのに。

2人の車は高木のアパート前に辿り着いた。
高木は、杏子を残して1人でアパートに入って行った。
もし、刑事が張り込んでいたらすぐ逮捕される。
だから、俺1人で行くと言い残して。

アパートに入った高木は、放置されていたカメラを手に取った。
その瞬間、高木の頭の中で欠落していたピースが次々組み上がっていた。
カメラ、スクープ、蓮見専務……
かつて敏腕カメラマンだった俺が、こんなに迄落ちぶれた理由。
蓮見専務の収賄写真を抑えた直後、
自宅に押し入った男たちが妻を暴行して、写真もネガも根こそぎ持ち去ってしまった。
あれが切っ掛けだ。
以来夫婦仲も暮しも崩壊し、俺は蓮見専務を恨むだけの人生に落ちていた。
そして、俺はあの日蓮見専務の別荘へ行って……

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杏子は、車中で高木を待った。
中々帰って来ない。
痺れを切らした杏子は、アパートに入ってみた。
高木は、放心状態でその場に立ち尽くしていた。
「思い出した?」
杏子が尋ねると、高木は力無く首を振った。
高木は杏子に振り返って、何故か妙なことを言い出した。
「海が見たいな。あんたと海が見たい」

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杏子の車は、高木の注文通り見晴らしのいい海辺に辿り着いた。
もう、夜が明けていた。
切り立った崖のある、お誂えの場所だ。
高木は、車を降りて自分から崖に歩いて行った。
背中はガラ空きだ。
警戒している様子はない。
杏子は高木の後ろを歩きながら、今か今かとタイミングを見計らっていた。
高木を殺したら、あたしは助かる。
警察は、高木の死を自殺として処理する。
杏子の震える手が、そろそろと高木の背中に伸びていった。
もう少しというところで、杏子の手が止まった。
出来ない。
杏子は、涙声で高木に告白した。
「 あなたじゃない、蓮見を殺したのは。
あなたは、あたしを脅迫しただけ」
すると、高木は静かに杏子に振り返った。
「俺は、蓮見が死ぬのを黙って見てた。
助けを呼ぼうともしないで、奴を見殺しにした」
高木の目を見た杏子は、全てを悟った。
「記憶が戻ってたのね?」

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杏子と高木は、再び車を走らせた。
ハンドルを握るのは、記憶の戻った高木であった。
高木は、車中で杏子に尋ねた。
「どうして背中を押さなかった?
俺は蓮見を恨んでいた。
いつか、蓮見に復讐したかった。だが、何も出来ない。
女としけ込むところを盗み撮りして、恨みを晴らすことしか思い付かない。
そんな男だ。
挙句に、蓮見の財布を盗んであんたからも金を強請ろうとした。
記憶が戻ったらこのザマだ。生きる価値もない。
あんたになら殺されてもいい。そう思ってた」
杏子は、重い口を開いた。
「蓮見は、母の愛人だった。
蓮見は、あたしの体を触りながら……あたしは、母と同じだって。
あんな母と一緒にされた」
杏子は、母のことが嫌いだった。
ずっと憎んできた。
男にだらし無く、挙句の果ては娘に食事を作ることですら放棄したあの母が。
「あたしは、母を憎むことで強くなった。
母が死んだ時だって、涙も出なかったわよ!
あの日、あたしが殺したのは蓮見だけじゃない。母のことだって……」
涙ながらの杏子の告白を、高木は静かに否定した。
「違う。あんた、母親が好きだった。好きでいたかった。
愛されたかったんだ。
ご飯よって呼んで欲しかったんだろ。
笑って欲しかった。
温かい飯、2人で食いたかった。そうだろ?」
高木は、杏子の手を取った。
「この手、マニキュアも付けないで頑張って来たんだろ?
それは嘘じゃない。
料理は……あんたの作る料理は、あんたそのものなんだ」
高木は、杏子にこのままテレビの収録に出るよう勧めた。
高木自身は、警察に出頭するという。
「俺達は、共犯なんだ」

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杏子は、高木を車から降ろした。
そして、1人になると車中から携帯を掛けた。
そのまま、杏子の車は警察署に走り去って行った。

高島礼子、石黒賢:共犯 [テレビ大阪] 2014年01月08日 13時00分00秒(水曜日)

<高島礼子:関連作品>


テーマ:日本テレビ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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