色々鑑賞録
古い映画やドラマのあらすじを紹介してます
03 | 2017/04 | 05
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

白い巨塔
言わずと知れた山崎豊子の同名小説の映画化。
その後何度もテレビドラマ化されて大反響を巻き起こしたので知らない人の方が珍しいかも。
思い切り単純に言うと、野心家の医師が政治的駆引を駆使して大学教授の地位に上り詰めるが、
その途端に医療ミスの責任を問われて裁判沙汰に巻き込まれるというお話。
当然ながらTV版に比べると物語が簡素化されていて、サイドストーリーはバッサリ切り落とされている。
それでいて抑えるべき点はバッチリ抑えてあるので見ていて物足りなさを感じることはない。
外科手術シーンに登場する臓器なども模型なのか動物のものなのかリアルに作り込まれており、
「ER」のスピード感とは違う独特の緊張感が漲っている。
山本薩夫監督以下大映スタッフの職人芸と、重厚なキャストの名演技を是非とも見て欲しい。
期待を裏切らない一級の社会派ドラマに仕上がっている。

vlcsnap-2013-03-23-18h18m47s168.jpg

allcinema
KINENOTE

<作品データ>
監督:山本薩夫
脚本:橋本忍
配給:大映
公開:1966年(昭和41年)

<出演>
vlcsnap-2013-03-22-18h22m16s228.jpg
財前五郎:田宮二郎

vlcsnap-2013-03-22-18h12m27s252.jpg
東貞蔵:東野英治郎

vlcsnap-2013-03-22-18h14m45s96.jpg
鵜飼雅行:小沢栄太郎

vlcsnap-2013-03-22-18h26m16s99.jpg
財前又一:石山健二郎

vlcsnap-2013-03-22-18h22m29s132.jpg
財前杏子:長谷川待子

vlcsnap-2013-03-22-18h30m40s173.jpg
里見脩二:田村高廣

vlcsnap-2013-03-22-19h39m52s184.jpg
東佐枝子:藤村志保

vlcsnap-2013-03-22-20h28m23s165.jpg
花森ケイ子:小川真由美

vlcsnap-2013-03-22-19h52m32s110.jpg
今津教授:下條正巳

vlcsnap-2013-03-22-20h11m30s34.jpg
菊川昇:船越英二

vlcsnap-2013-03-22-20h08m25s221.jpg
大河内教授:加藤嘉

vlcsnap-2013-03-22-20h08m40s123.jpg
柳原弘:竹村洋介

vlcsnap-2013-03-22-20h53m42s15.jpg
関口仁:鈴木瑞穂

vlcsnap-2013-03-22-20h09m04s47.jpg
佐々木よし江:村田扶実子  

vlcsnap-2013-03-22-21h05m16s37.jpg
船尾厳:滝沢修

<ストーリー>
浪速大学医学部助教授・財前五郎(田宮五郎)は、誰もがその腕を認める名医だった。
その手腕は雑誌にまで取り上げられる程だ。
財前は苦労して医師になった。
幼き日に父を亡くし、母は女手一つで財前を育ててくれた。
苦学して能力を認められた財前は、
やがて産婦人科医を営む財前又一(石山健二郎)の婿養子となった。
又一の強力な後押しを受けた財前は、見る見る出世して今の地位を手に入れた。
今では金も女も不自由しない。
妻・財前杏子(長谷川待子)と豪邸で裕福な生活を送り、
バーのホステス・花森ケイ子(小川真由美)を愛人に囲っていた。
それでも、財前の野望は尽きることがなかった。
母が元気なうちに教授になった姿を見せてやりたい。
何が何でも教授の地位が欲しい。
技術を磨くだけでなく、地位ある人には頭を下げ、
気に入って貰うために心付も怠らなかった。
誰の目にも、財前の心に野望の炎が燃えたぎっているのが見て取れた。
財前の同僚助教授・里見脩二(田村高廣)は、
そんな医師としての本分を見失いかねない財前の姿勢を窘めようと、
顔を合わせる度に忠告を繰り返していた。
勿論、財前の野心の炎がそれで消える筈もなかった。
こんな財前を誰よりも快く思っていないのが、師匠にあたる教授・東貞蔵(東野英治郎)だった。
東の定年退官の日は刻一刻と近付いていた。
道義的にも実力的にも地位を継承するのが財前なのは明らかだった。
だが、東はこれを嫌って教授会を根回しして、後継者を全国公募するよう段取りを整えた。
忽ち、医大関係者による壮絶な選挙戦が始まることになった。
財前の対抗馬として立てられたのは外部の大学教授・菊川昇(船越英二)だった。
大学内では、財前派と菊川派に分かれて激しい鍔迫り合いが繰り広げられることになった。
それに第三極が祭り上げた医大教授・葛西博司も加わり、事態は混沌としてゆくのだった。
財前派は票を固めるためならあらゆる手を使った。
曖昧な態度を取る人間は現金を積んで買収し、教授就任後のポストと予算を約束した。
対抗馬切崩しのためなら相手陣営に脅しも掛けた。
中にはそれに反発する人間もいたが、財前派の工作活動は着々と進行していった。
選挙直前までギリギリの攻防が繰り広げられた挙句、
財前派は葛西派を取り込んで辛くも選挙戦を制すのだった。
こうして財前は漸くにして念願のポストを手に入れた。
ところが、そんな安堵感に浸るのも束の間、
財前は医療ミスを起こしたとして患者の遺族に裁判を起こされるのだった。
訴えたのは会社社長・佐々木庸平(南方伸夫)の妻・佐々木よし江(村田扶実子)だった。
財前は佐々木を噴門癌と診断して、その切除手術を執刀した。
この手術そのものには何のミスもなかった。
ところが、その後佐々木は肺に転移した病巣の処置が遅れて合併症を起こして死亡していた。
財前は里見から何度も肺の状態を確認するよう言われていた。
しかし、教授選が忙しかったことと、保険適用のX線写真が2枚しかなかったことが判断を狂わせた。
さしもの名医・財前も病巣を見落としてしまっていたのだ。
やがて、裁判が始まった。
漸くにして手に入れた教授の地位をそう簡単に捨てる訳にはいかなかった。
財前は選挙戦で駆使した人脈金脈を総動員して裁判に臨んだ。
難解な医療判断を巡り、様々な医師が様々な思惑と立場の元証言台に立った。
中でも真っ向から財前の診断ミスを断罪したのが里見だった。
財前に恨みがある訳ではないが、里見には医師としての信念があった。
だが、財前は助手である柳原弘(竹村洋介)に偽証させてそんな里見を翻弄した。
そして、最後に証言台に立ったのが佐々木の病理解剖を担当した医学教授・船尾厳(滝沢修)であった。
船尾は教授選を巡って財前とは激しく対立した人物だ。
船尾は財前が執刀した切除手術そのものには何の落ち度もなかったこと、
更に2枚のX線写真で病巣転移を診断する困難さに理解を示した。
それを踏まえた上で、仮に病巣転移に気付いたとしても現在の医療技術では治療に限界があり、
佐々木を救うことは不可能であったろうと見解を述べた。
船尾は、医師としての財前の姿勢には苦言を呈しつつも、医療ミスそのものは全否定して証言を締め括った。
やがて裁判は結審した。
判決は無罪と出た。
やはり、最後の船尾教授の証言が響いた。
財前は支持者たちとこの勝訴を喜び合った。
一方、裁判で財前に不利な証言をした里見は、
地方大学の教授就任という事実上の厄介払いを命じられて大学を後にするのだった。

田宮二郎:白い巨塔

原作:山崎豊子


白い巨塔:関連作品


コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://rps1979y.blog.fc2.com/tb.php/8-df8aa266
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

rps1979y

Author:rps1979y
※映画・ドラマの粗筋紹介は、
オチまで記してあるので御注意下さい。
管理人への連絡先はこちら

最新記事

カテゴリ

リンク

このブログをリンクに追加する

Amazon検索

楽天検索

楽天で探す
楽天市場

買物履歴

ブログランキング