色々鑑賞録
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オープン・ユア・アイズ4(最終)
<その4>
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セサールが閉鎖病棟の生活に戻って数日が経過した。
ある日、セサールは娯楽室でふとテレビを見て驚愕した。
例の男がテレビに出て、あの話をしているのだ。
この男の名前は何だ?
セサールは男の名前を確かめようと、画面下部の字幕を目で追った。
『L.E.社 デュベルノワ社長』

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セサールは、アントニオ医師を呼び出して訴えた。
「インターネットを使いたい。
あんたから許可を取ってくれ」

インターネット閲覧が許可されると、
セサールは早速「L.E」を検索した。
「エリ」とは人名ではなく、「L.E」という会社名だ。
では、「L.E.」とは何の略なのか?
ネットで調べると、すぐに判明した。
「L.E.」とは「Life Extension」の略、即ち「延命」だ。

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セサールは、アントニオ医師に外出許可を取るよう頼んだ。
勿論普通に外出出来る訳はない。
警察官の監視下という条件でだ。
アントニオ医師がどう尽力したかは分からないが、数日後に希望通りの外出許可が降りた。
セサールは、どうしても行って確かめなければならなかった。
あのL.E.社へ。

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L.E.社は、巨大なビルにオフィスを構える立派な会社だった。
受付でデュベルノワ社長との面会を申し込むと、
セサールとアントニオ医師は待合室に通された。
セサールはL.E.社のパンフレットを読んで次第に記憶が戻るのを感じていた。
このL.E.社には、前に来たことがある。
担当者がやって来ると、セサールはL.E.社の事業内容について尋ねた。
L.E.社の事業は、文字通り「延命」だった。
死体を冷凍保存し、来るべき未来に蘇生させる。
医学は日進月歩の進化を遂げている。
いつになるかは分からないが、死体の蘇生が可能な日が来るに違いない。
その日が来るまで肉体を冷凍保存し財産を運用するのが、このL.E.社の事業なのだ。
そこで、セサールは担当者に疑問を投げ掛けてみた。
仮に蘇生する日が来たとしても、その時代に生きていけるのだろうか?
20世紀の人間が30世紀に目覚めたところで、住む世界が余りに違い過ぎる。
すると、担当者はパンフレットの14条「記憶操作」について説明した。
今の時代に不治の病の患者が1人死亡したとする。
死体が冷凍保存され、蘇生可能な未来が来る。
しかし、患者は未来ではなく「今の時代」に生きたいと願っている。
そこで、L.E.社は患者の記憶を操作して、蘇生時に「夢」を見せる。
患者の意識は、病死直前の記憶からその「夢」に飛んでいる。
あたかも、病死することなく「今の時代」を生き続けているかのように。
そこ迄説明を聞いたところで、セサールは部屋を飛び出した。
そして、化粧室に飛び込んで頭を整理した。

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もしかして、俺は一旦死んだのかもしれない。
L.E.社と契約して死体を冷凍保存し、夢を見せられているのかもしれない。
記憶の混乱も怪現象も、L.E.社の夢に何か手違いがあったと考えれば説明が付く。

セサールは、心配して化粧室まで追い掛けて来たアントニオ医師に打ち明けた。
「これは夢に違いない。これは虚構なんだ」
アントニオ医師は、セサールを叩いてその考えを否定した。
「じゃ、私も夢か?そんな訳ないだろ。どうだ、痛いか?これが夢か?」
それでも、セサールは認めようとしなかった。
「僕は誰も殺してない。全部夢だ。ヌリアとソフィアを間違えたり、顔が潰れたり、何もかも夢だ」
頑ななセサールを前に、アントニオ医師は意外な提案を出した。
「じゃ、そのマスクを取ってみろ。本当に顔が潰れているかどうか確かめてみろ」
セサールは促されるままマスクを外した。
そして、鏡に目をやった。
アントニオ医師は、穏やかな口調でセサールに言った。
「どこが醜いと言うんだ?人が羨むハンサムじゃないか」
しかし、鏡に写るセサールの顔は、あの醜く潰れた顔のままだ。
頭を抱えるセサールに、アントニオ医師は説明を続けた。
「君の病気は拒食症と同じだ。醜いと思い込んでいる。
その思い込みで我が身を滅ぼそうとしている」
セサールは、絶叫して化粧室を飛び出した。
「目を覚ましたい!」

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ロビーに走ったセサールは、警備員に飛び掛って拳銃を奪い取った。
そしてビルの外に飛び出すと、通行人目掛けて発砲した。
「これは悪夢だ。目を覚ましたい!」
逃げ惑う人々を狙って、セサールは乱射し続けた。
事態に気付いた他の警備員たちが、駆け付けてセサールに銃を構えた。
「銃を捨てろ」
セサールは聞く耳持たず、警備員たちに銃を向けた。
その瞬間、アントニオ医師が間に割って入った。
「止めろ、撃つな」
警備員たちの銃弾は、無情にもアントニオ医師の体を貫いていた。

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数分後、セサールとアントニオ医師は意識を取り戻した。
ビルの前で、2人は何事も無かったかのように立ち上がった。
互いの体には傷一つ無く、周囲には人っ子一人居なかった。
撃たれた筈のアントニオ医師は、激しく混乱していた。
「信じられん。一体どうなってる。そうか、ドッキリカメラに違いない!」
狼狽するアントニオ医師を尻目に、セサールは静かに呟いた。
「誰か居る。ビル屋上に」
何故だか分からないが、セサールにはそれが分かった。

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セサールとアントニオ医師がビル屋上に行ってみると、
そこに待っていたのは例のテレビの男だった。
「自己紹介しよう。L.E.社のデュベルノワだ。君と会ったのは150年前だ。
今起きていること、全てはセサールの想像の産物だ」
セサールは、デュベルノワに尋ねた。
「いつからが夢だ?」

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デュベルノワは、説明した。
セサールがバーへ行った帰りに、道端で酔潰れた夜。
それが、現実の最後の記憶だ。
目覚めた後は、全てL.E.社の見せた夢なのだ。

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現実のセサールはあれ以来ソフィアに会えず、潰れた顔を悲観して人生に絶望した。
そして、L.E.社と未来の蘇生を契約して、服毒自殺していたのだ。
この説明を聞いたセサールは、デュベルノワに怒りをぶつけた。
「俺は何のために大金を払った?ヌリアに会うためか?化け物の顔で苦しむためか?」
一連の悪夢について、デュベルノワは更に説明した。
「君の夢だ。君が作った。社がセットした舞台で、君が地獄を創った」
望めば叶う。
夢の世界にも関わらず、セサールは自ら悪夢を望んでいた。
一体何故?
セサールの心にあった罪の意識がそうさせたのだろうか?
デュベルノワは、セサールの気持ちを見透かして尋ねた。
「どうしたい?もう一度夢を見るかね?金も友達もソフィアもいる夢を」
セサールは首を横に振った。
「もう沢山だ」
デュベルノワは、もう一つの提案を出した。
「別の選択肢もある。君の時代は1997年だが、今は2145年だ。君の顔は治せる。
目を覚ませば、未来で普通に暮せる。どうしたい?」
セサールの望みは1つしかなかった。
「どうすれば目が覚める?」
デュベルノワは、ビル屋上から飛び降りることだと目で教えた。
その前に、1つだけ願いを叶えるという。
セサールは、心の中で念じた。
元の顔に戻って、ソフィアと再会すること。
念じた途端セサールの顔は元に戻り、ソフィアを抱き締めてキスしていた。
やはり夢なのだ。
生前の未練が、セサールに悪夢を見せていたのだ。

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セサールは、ビル屋上の縁に立った。
いつの間にか、ビル屋上にはアントニオ医師にソフィア、それに親友ペラーヨも佇んでいた。
彼らの視線を背に受け、セサールはビル屋上から飛び降りた。

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地面に激突して意識を失った後、セサールは女の声で起こされた。
「大丈夫よ、落ち着いて、目を覚まして」

ペネロペ・クルス:オープン・ユア・アイズ_2006年1月12日_(テレビ大阪)_アナログ

<フェテ・マルティネス:関連作品>

テーマ:洋画 - ジャンル:映画

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