色々鑑賞録
古い映画やドラマのあらすじを紹介してます
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きみに読む物語3(最終)
※ネタバレ注意

<その3>
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デュークの読み聞かせる物語は、いよいよ佳境だ。
聞き入っていた老婦人は、溜息を漏らした。
「美しいわ。美しいお話」
続きが気になるところだが、そろそろ日が落ちる。
2人は屋外のベンチを引き払って、室内に場所を移した。

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老婦人の部屋には、キャンドルと2人分の食事が用意されていた。
デュークが予め手配したものだ。
老婦人はデュークと食事を摂りながら、物語の続きをせがんだ。
「それでどうなるの、物語は?」
ノアとロン、
2人の男性を愛したアリーは一体どちらを選ぶのか?
デュークは、その問掛けには答えず結論だけを伝えた。
「……そして、幸せに暮した」
老婦人は訳が分からず再度尋ねた。
「誰が?誰がよ?」
デュークは何も答えなかった。
ただ、静かに老婦人を見つめるだけだ。
そう、言わなくても老婦人は知っている。
この物語がどうなるのか。
老婦人は、懸命に頭を働かせた。
すると、霞んでいた記憶の輪郭が蘇って来た。
「そう……そうよ。
ハッキリ思い出した。
その物語は……私達ね。私達よ!」

あの時、アリーが選んだのはノアだった。
アリーはカバン2つ抱えてノアの胸に飛び込んだ。
ロンを捨て、家を捨て、自分の愛を貫いた。

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この物語を読んで聞かせるデュークという男性こそが、
あの時アリーが選んだノアなのだ。
デュークと老婦人は泣きながら抱き合った。
「ノア、あたしどうしたの?」
「別に。ちょっと遠くへ行っていただけだ」
「どの位持つの?」
「分からない。この間は5分と持たなかった」
時間が無い。
2人はレコードを聞きながら、思い出のダンスを踊った。
初めてデートした夜に、路上で踊ったあの時のように。
時が流れても、2人の愛は確かだった。
デュークことノアは、認知症を患った妻の記憶を取り戻そうと、
自分達の物語を読んで聞かせていた。
物語を綴ったのはアリー本人だ。
アリーの記憶は長く持たない。
またすぐに途切れる。

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人の命は有限だ。
長い年月の間に老婦人の記憶が衰えたように、
デュークの肉体もまた残酷に衰えていた。
心臓を患うデュークは、
毎日大量の薬を服用してやっと命を繋ぎ止めている状態だった。
それも、そろそろ終りだ。
老婦人が一時的に記憶を取り戻した翌日、
デュークは発作を起こして病院に担ぎ込まれた。

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デュークと引き離された老婦人は、
他の入所者との相部屋で恐怖に襲われていた。
また、いつ記憶が遠のくかもしれない。
デュークと会えなくなるかもしれない。

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また、不安の夜が来た。
老婦人は1人ベッドで横になっていた。
そこへ、忍び足のデュークがやって来た。
病院を抜け出して、妻に会いに来たのだ。
1秒でも一緒に居たい。
そんなデュークの思いを察してか、
当直看護師は、少しだけナースセンターの席を外していた。

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デュークは、老婦人に語り掛けた。
「物語を読んでやれなくて悪かったね」
「とても怖かったわ。戻って来ないかと思った」
「君を1人にはしない」
「どうなるのかしら。何も思い出せなくなる日が来たら。
あなたどうする?」
「こうして側に居る。決して離れない」
「あなたは、私達の愛が奇跡を起こすと思う?」
「勿論だとも。だからこそ、今までも君は時々戻って来ただろう」
「なら私達、一緒に死ねるかしら」
「私達が望むことは、何でも叶う」

デュークは、老婦人の隣に寝転んだ。
初めてデートした夜、路上で寝転んだあの時のように。
2人は手を握り合って目を閉じた。
「お休み」
「お休み、また会おう」
The Notebook (6/6) Movie CLIP - I'll Be Seeing You (2004) HD

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翌朝、看護師は老婦人のベッドを確認して、
冷たくなったデュークと老婦人を発見した。
2人は手を握り合い、安らかに天国へ旅立った。
最期に見たのは、共に渡り鳥の夢だった。

ジェームズ・ガーナー:「きみに読む物語」 [サンテレビ] 2013年05月16日 19時30時00秒(木曜日)

<ジェームズ・ガーナー:関連作品>

テーマ:洋画 - ジャンル:映画

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