色々鑑賞録
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リトル・ミス・サンシャイン1
美人コンテストに出場する少女と
それを応援する家族を描いたロードムービー。



allcinema
MovieWalker
Wikipedia

<作品データ>
脚本:マイケル・アーント
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
公開:2006年
配給:20世紀フォックス

<出演>
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オリーヴ:アビゲイル・ブレスリン

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リチャード:グレッグ・キニア(父)

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シェリル:トニ・コレット(母)

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フランク:スティーヴ・カレル(叔父)

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ドゥウェイン:ポール・ダノ(兄)

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エドウィン:アラン・アーキン(祖父)

<ストーリー>
誰にだって夢がある。
6歳の少女・オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)の夢は、
ミスコンの女王になることだ。
いつかその日がやって来る。
信じて疑わないオリーヴは、
日々受賞リアクションを研究し、
ダンスの練習を怠らない。
念ずれば叶う。
オリーヴは、夢に賭けるチャレンジャーなのだ。

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オリーヴが目指すのは、6歳から7歳の少女を対象にしたミス・サンシャインだ。
しかし、審査が厳しくて中々チャンスが貰えない。
そんなオリーヴに千載一遇のチャンスがやって来た。
候補者の1人が辞退して繰り上げ当選が決まったのだ。
大喜びのオリーヴだったが、大きな問題が持ち上がった。
幼いオリーヴが会場まで1人行く訳にはいかない。
州を超えた会場まで、家族が付き添う必要がある。
オリーヴ一家は、両親、祖父、叔父、兄の6人家族だ。
オリーヴの夢を叶えるため、
一家は総出で長距離旅行に出掛けることになるのだった。

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一家はマイクロバスを走らせて、一路会場へ向った。
ロングドライブの車中は退屈だ。
オリーヴの祖父・エドウィン(アラン・アーキン)は、
退屈凌ぎに下ネタを連発する豪快な爺ちゃんだ。
オリーヴの兄・ドゥウェイン(ポール・ダノ)相手に、
青少年の道を説いて聞かせた。
「女とやれよ。やりまくれ。大勢とやれ」
当のドゥウェインは構うことなく、
黙って祖父の教えを聞き流した。
ドゥウェインは空軍パイロットになるのが夢で、
実現するまで誰とも話さないと無言の行を貫いているのだ。
必要最小限の会話も筆談で済ませる徹底ぶりだ。

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妙な雰囲気の家族を尻目に、
オリーヴ本人は至って無邪気だ。
ファミレスの朝食では、大好きなアイスクリームを注文した。
さすがに見兼ねた父・リチャード(グレッグ・キニア)が、オリーヴを諌めた。
「ミスコンの女王は皆痩せてるだろ?それは、アイスを食べないからだ」
父に言われてハッとしたオリーヴは、アイスを家族に差し出した。
「誰か、アイス欲しい人いる?」
家族が美味しそうに平らげてゆくと、オリーヴは堪らずアイスを取り返した。
「全部食べないで!」
やっぱり、オリーヴはアイスを食べてしまった。
食べたいものを食べる本能は止まらないのだ。

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長距離旅行は、まだまだ続く。
と行きたいところだが、一家は早々に壁にぶつかった。
バスのクラッチが故障して発車できないのだ。
修理工場に相談すると、部品の取り寄せに何日も掛るという。
待ってたらミスコンに間に合わない。
こうなったらもう……手で押すしかない。
バスを人力で押して時速30キロに加速し、
そこでエンジンを掛けて飛び乗るのだ。
発車の度に、この押して飛び乗るを繰り返さなければならない。
面倒だが、オリーヴの夢を叶えるためだ。
そう簡単に諦める訳にはいかないのだ。

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<その2に続く>

テーマ:洋画 - ジャンル:映画

ニュースの天才3(最終)
※ネタバレ注意

<その3>
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レーン編集長は、事後処理に追われていた。
まずは、グラスの処分だ。
顧問弁護士や同僚記者は誰もがグラスに同情的だ。
若い記者の将来を断つべきじゃない。
2,3ヶ月の停職で十分だ。
もう十分反省している。
そんな意見ばかりだ。
だが、レーン編集長は徹底的に責任を追求すべきというスタンスだ。
今回の事件は偶然のミスではない。
意図的な捏造だ。
プロの記者として、断じて許されるものではない。

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その頃、当のグラスはかつての上司ケリー編集長を訪ねていた。
ケリー編集長は、現在別の雑誌社に勤めている。
それでも、グラスを追い返さずに親身に相談に乗ってくれる数少ない人物だ。
グラスは、思いの丈をぶち撒けた。
元々自分はレーン編集長に嫌われていた。
だから、ミスを口実に編集部から追い出そうとしている。
そう泣き付くグラスを、ケリー編集長は厳しく突き放した。
「レーンは私情で動く男じゃない。
彼は正しい。
君の行為は、解雇処分に値する」
そう諭しても、グラスは中々納得しなかった。
「レーン編集長が怒ってるのは、
僕があなたを尊敬していることが許せないからだ」
グラスは、自分の行動や心理を客観的に見ることの出来ない男だった。
自分のした間違いの原因を、他者の心理的要因に持っていってしまう。
言い逃ればかりで同情を乞うグラスに呆れながら、
ケリー編集長は厳しい一言を突付けた。
「この際だから思い切って聞こう。
君は、私の下でも捏造していたのか?」

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グラスの捏造は、今回だけなのか?
そして、どの範囲まで捏造なのか?
誰よりも疑念を持つのは、責任者であるレーン編集長だった。
レーン編集長は、デスクで残務処理に追われるグラスを厳しく問い詰めた。
「シムズ会長は、君の弟だな?
弟に頼んでシムズ役を演じさせたな?
シムズ会長も、会社のウェブサイトも、留守電も、イアン少年も、エージェントも、役人も、
嘘八百だ!」
記事に登場するあらゆる人物が存在しない。
そう追求するレーン編集長に、グラスは最後の最後まで言い逃れを続けた。
「みんな実在する」
これ以上話すのは無駄だ。
そう感じたレーン編集長は、とうとう最後通告を突付けた。
「出て行け。ここの物は全部置いて行け。何も手を触れるな。デスクから離れろ。
従わないと警備を呼ぶ」
レーン編集長は、グラスからセキュリティキーを取り上げて編集部から追い出した。
グラスは最後まで言い訳を止めなかった。
「僕は犯罪者じゃない!
それに……謝ったじゃないか」

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グラスを叩き出した後、レーン編集長は編集部に備え付けの雑誌類を片っ端からチェックした。
グラスは、いつもこの手の雑誌に目を通していた。
何かあるのではないか。
読んでみると案の定だ。
グラスが過去に執筆した記事から編集会議で飛ばしたジョークに至るまで、
何処かで聞いた内容がてんこ盛りだ。
グラスは盗用と捏造の常習者なのだ。
こうなると、グラスのあらゆる過去記事を洗い直す必要がある。

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レーン編集長は、再度謝りに来たグラスに申し渡した。
「君はクビだ」
さすがにショックだったのか、グラスは自殺を仄めかしてポロポロ泣き出した。
それを一瞥して、レーン編集長は冷ややかに言い放った。
「熱演だな」

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余りに薄情ではないか。
グラスを解雇したレーン編集長には、そんな批判もあった。
が、レーン編集長は信念を崩さなかった。
ジャーナリストとして、記事捏造は絶対に見過ごすことが出来ない。
放置すると、雑誌そのものが消えかねない。
ライバル誌の追求も容赦無いだろう。
勿論、レーン編集長自身も責任を痛感していた。
グラスの"フィクション"を"事実"として雑誌に掲載した責任は、
レーン編集長にあるのだ。

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責任感の強いレーン編集長の姿勢は、
次第に周囲の理解を得ていった。
ある朝、レーン編集長が編集会議に出席すると、
記者全員が署名した謝罪記事の草案が用意されていた。
皆分かってくれたのだ。
一同の拍手を受けて、レーン編集長は照れ笑いを浮かべた。
「参ったな。先を越された」

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その頃、グラスは母校に居た。
元担任や後輩達を前に熱弁を振るったグラスは、
拍手喝采されている気になっていた。
しかし、この母校への凱旋は夢物語に過ぎない。
グラスは、無人の教室の中で1人空想に耽る虚しさを噛み締めていた。

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その後、グラスの過去記事は詳細に検証された。
弁護士を伴って検証に参加したグラスは、
異議を唱えようとはしなかった。

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[関係者のその後]
アダム記者は、1998年5月10日にオンライン記事を発表し、
ネットジャーナリズムの到来を世に知らしめた。

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ニュー・リパブリック誌は6月の謝罪記事で、
グラス名義の記事41件中27件に何らかの捏造があったことを認めた。

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ケリー編集長はアトランティック・マンスリー誌の編集員を務めたが、
2003年4月にイラク戦争を取材中に事故死した。

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スティーヴン・グラスはジョージタウンロースクールを卒業し、
現在はニューヨークで生活している。
2003年5月、注目を浴びるために捏造を繰り返す
野心的なジャーナリストを主人公にした処女小説を発表した。

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チャック・レーンは、現在ワシントン・ポストのライターとして、
記事を執筆している。

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ヘイデン・クリステンセン:ニュースの天才 (20091219-1900)_KBS京都_アナログ


テーマ:洋画 - ジャンル:映画

ニュースの天才2
<その2>
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『ハッカー天国』は、何故一流誌「ニュー・リパブリック」に掲載されたのか。
チェックが甘かったのか?
そんなことはない。
そのプロセスは、ざっとこうだ。
書き上げた原稿は、まず2人のシニアエディターが別々に目を通す。
担当記者は、その意見を元に書き直す。
次は、細部の事実をチェックする。
あらゆる日付、肩書、固有名詞を調べて裏付けを取る。
続いてコピーエディターが校閲し、弁護士が法律的観点からチェックする。
ペレツ社長も目を通し、二重三重のプロセスが3日間繰り返される。
穴など何処にも見当たらない。
だが、中にはチェック不可能な記事もある。
参照する資料が、記者のノートしかないケースだ。
外部資料を参照することが出来ない内容だと、
記者ノートとの整合性以外に確認の取りようがない。
この大穴を、『ハッカー天国』は擦り抜けてしまったのだ。

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フォーブスからの問い合わせを受けたレーン編集長は、
記事に登場する人物に電話を掛けてみた。
まず、ハッカー少年イアン。
しかし、グラスによると家族と旅行中ということで連絡が取れない。
続いて、ジュークマイクロニクス社のシムズ会長。
電話を掛けると留守電だ。
仕方なく、レーン編集長は「折り返し電話が欲しい」と伝言を残した。

その日の夜、レーン編集長の自宅にシムズ会長を名乗る男から電話が来た。
レーン編集長が「確認したいことがある」と要件を説明すると、
シムズ会長は一方的に捲し立てて電話を切った。
「もう取材には協力出来ない。
グラス記者にもオフレコと釘を刺してある。
もう掛けて来ないでくれ」
記事が話題になって面倒を避けようとしているのだろうか。
それにしても、何か引っ掛る。
シムズ会長の声が妙に若いのだ。

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翌日、ニュー・リパブリック編集部とフォーブス編集部との間で電話会議が開かれた。
表向きは、『ハッカー天国』の後追い記事の方針について話し合うためだ。
ニュー・リパブリック側からは担当記者グラスとその上司レーン編集長、
フォーブス側からはアダム記者を含め3人が出席した。
実は、アダム記者は既に『ハッカー天国』が捏造だということは調べが付いている。
グラスには鋭い舌鋒を次々浴びせた。
これは記事を捏造した記者を試す最終確認だった。

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「記事に登場する人物の誰とも連絡が取れない。
君に教えて貰った番号は全て留守電で、Eメールはアカウントが削除されてる」
「どうしてかな……。僕にはすぐ掛かって来た」

「君が電話を掛けたら、本人が出たのか?」
「いや、メッセージを残したら後から電話が掛かって来た」

「ジュークマイクロニクス社はソフトウェアの大手と書いてるけど、
その根拠は?」
「校閲の誰かが入れたんだ。エディターかも」

「社の重役と初めて会ったのはホテル?イアンの家?」
「家に行ったことはない」

「重役と一緒に行ったという印象を受けたんだけど」
「そういうつもりで書いてない」

「記事に登場するネバダ州役人の電話番号は?」
「605……」
「待った、605はネバダじゃないぞ」
「……」

グラスが「別の人と間違えた」と言い訳すると、
アダム記者は「ジュークマイクロニクス」社のURLを尋ねた。
検索でヒットしないのだ。
グラスは、FAXでURLを送信した。
アダム記者がそれをブラウザに打ち込むと、単色で文字だけのシンプルなサイトが表示された。
ソフトウェアの大手にしては、余りに手を抜いた画面だ。
アダム記者を始めとするフォーブス編集部は、脱力しながら答えた。
「どう見ても詐欺サイトだ。
間に合わせで作ったとしか思えない」

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同席していたレーン編集長も、大汗をかくグラスに尋ねた。
「ネバダ州役人の番号は?」
グラスは、何も答えられなかった。
もう誤魔化せない。
それを知ると、グラスは途端に言い訳を始めた。
「認めるよ。僕はハッカー達に騙されてたんだ」
誰よりも空気を読み、変わり身が早い。
グラスらしい身の守り方だった。

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アダム記者の質問に答えるグラスは、終始しどろもどろだった。
どう見ても詭弁だ。
レーン編集長は、これ迄にもグラスは何処かおかしいと感じてはいた。
が、一方で部下を信じたい、信じないといけないという気持ちもあった。
ここへ来て、レーン編集長はそれが誤りだと悟った。
上司の立場にある人間は、ただ部下を信じるだけでは駄目なのだ。
時には、不愉快に思われても疑惑の目を向けねばならない。
例え、その疑惑が上司と部下の信頼関係を崩すものであってもだ。

電話会議の後、レーン編集長はグラスを追求した。
"人"が駄目なら、記事に登場する"場所"を全て確認したいと。
グラスは「意味が無い」と渋ったが、レーン編集長は譲らなかった。
仕方なく、グラスはレーン編集長と共に記事の場所へ車を走らせた。

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まずは、ハッカー少年イアンと会社重役が契約を交わしたホテルだ。
このホテルのカフェで交渉したことになっている。
カフェに入ると、グラスは「この椅子にイアンと両親」「その正面に弁護士と重役」と説明を始めた。
この契約後、200人のハッカー集団がロビーでイアンを祝ったことになっている。
そのロビーにも行ってみると、レーン編集長は思わず絶句した。
200人のハッカー集団が集まったにしては余りに狭すぎる。
レーン編集長は、受付に尋ねた。
2週間前の日曜日にここでハッカー集会が開かれたかどうか。
受付は即座に否定した。
「ここは日曜日は閉めてます」

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またグラスが下手な言い訳を始めると、レーン編集長は聞く耳持たずに問い詰めた。
「集会後はハッカー仲間と食事をしたんだな?
そのレストランは何処だ?」
レーン編集長はそこも確かめた。
ホテルの向かいにレストラン自体は存在した。
だが、営業時間が合わない。
夕食を摂った筈なのに、日曜は午後3時までだ。
もはや言い逃れは不可能な状態だが、それでもグラスは言い訳を止めなかった。
とうとう、レーン編集長はグラスと路上で怒鳴り合いになった。

「フォーブスの記者は全部調べるぞ。ビルの利用者リストも防犯カメラの映像も」
「僕は嘘なんか付いてない」
「その言葉は聞き飽きた!過ちを認めろ」
「僕を苛めて楽しんでるんだろ?
編集長は記者を庇うものなのに、あっちばっかり信用して。
ちゃんと僕を守れよ!」

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帰り道、レーン編集長はグラスが冷静になるのを待って再度質問した。

「集会には出たのか?」
「いや、複数の情報提供者が同じことを言うから確実だと思った。
又聞きより、自分で見たことにした方が面白いと思って」
「フォーブスに言ったことは全部嘘か?」
「本当にごめんなさい。読者に謝罪するよ。君がそうしろというなら」
「俺は真実を話して欲しいだけだ。出来るか?」

やっとのことでグラスは捏造を認めた。
レーン編集長は、内心頭を抱えていた。
これからやることが山程ある。

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<その3に続く>

<ニュースの天才:関連作品>

テーマ:洋画 - ジャンル:映画

ニュースの天才1
ジャーナリストは何故記事を捏造をするのか。

実際の事件を元に厳しく問掛ける社会派映画。
捏造が如何に突き崩されてゆくかが緻密に描写されており、
それを巡る人間心理も考えさせられる作品。
興行は惨敗だったようだが、映画の完成度は高い。



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映画批評

<作品データ>
脚本・監督:ビリー・レイ
公開:2003年
日本配給:ギャガ

<出演>
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スティーヴン・グラス:ヘイデン・クリステンセン

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チャック・レーン:ピーター・サースガード

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ケイトリン:クロエ・セヴィニー

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アダム:スティーヴ・ザーン

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アンディ:ロザリオ・ドーソン

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エイミー:メラニー・リンスキー

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ケリー編集長:ハンク・アザリア

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ペレツ社長:テッド・コッチェフ

<ストーリー>
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高校に英雄が帰還した。
その日、1人の卒業生が母校に帰って来た。
彼の名はスティーブン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)という。
現在、雑誌記者として華々しく活躍する男だ。
グラスは、如何にして成功したのか。
元・担任教師は、その経験談を語って貰おうとグラスに講演を頼んだ。
かつての学舎に帰って来たグラスは、後輩達を前に熱く語り始めた。

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グラスが勤めるのは「ニュー・リパブリック」という名門誌だ。
雑誌業界は競争が激しい。
雑誌同士の競争もあれば、記者同士の競争もある。
スクープを取るか取られるか。
超の付く競争社会だ。
隙があれば他者を出し抜こうと、誰もが躍起になっている。
そんな世界で、グラスは史上最年少で名門誌に登用された
それは、グラスが気配りの出来る男だったからだ。
同僚の趣向を常に把握し、会話ではジョークを飛ばして場を和ませる。
それでいて、書く記事はユーモアと鋭い視点を兼ね備えている。
誰からも愛され、一目置かれる。
グラスは、そんな男だった。

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雑誌の世界は華やかに見える。
が、記者のやることは地味そのものだ。
まずは取材する。
あらゆる人に会って、徹底的に話を聞く。
身分を偽ってはならない。
不法行為も厳禁。
見聞きしたことは、何から何までノートにメモする。
この大量の取材ノートを元に、記事を執筆する。
そのチェックも厳しい。
読んで面白いかという感性の問題から、
単語や文章に間違いがないかという国語上のミス、
更に記事内容の裏付けという根本的問題に至るまで、
多数のチェックが入る。
指摘されるとその度に書き直し、それでも直し切れないと不採用になる。
精神的に追い詰められる仕事だ。

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グラスの直属上司は、ケリー編集長(ハンク・アザリア)という男だ。
記者仲間は、誰もが尊敬し慕っている。
上層部が記者に意地悪な要求をすると、率先して抗議する。
部下がミスをすると、身を盾にして守る。
人望の高い、頼りがいある人物だ。
だが、それはあくまで下から見た人物評だ。
下を庇って何かと上に楯突く。
上からすれば、これ程面白くない男はいなかった。
特にケリー編集長を嫌っているのが、
会社のトップであるペレツ社長(テッド・コッチェフ)だ。
2人の仲が険悪なのは、社内中の噂だ。
そんな噂が、とうとう最悪の形で爆発する日が来た。
ペレツ社長が、ケリー編集長を解雇してしまったのだ。

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記者達は誰もが反発した。
だが、決定が覆ることはない。
後任に抜擢されたのは、レーン(ピーター・サースガード)という平の記者だ。
誠実だが、面白みのない堅物で通っている。
グラスは、ケリー編集長の解雇には誰よりも反発した。
だが、一旦後任が決まると取り入るのも早かった。
誰よりも空気を読み、瞬時に機転を利かせる。
それが、グラスの世渡りだ。

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レーン編集長が就任して間もなく、グラスは早速スクープをモノにした。
『ハッカー天国』と題されたその記事は、
10代のハッカー少年イアンが、
大企業ジュークマイクロニクス社のサイトに侵入したという内容だ。
社はイアンを訴えるより味方にすべきと考え、
コンサルタント契約を交わしたという。
無名の少年が巨万の富を得た大スクープだ。
『ハッカー天国』は、業界中の話題になった。
特に歯噛みしたのは、ライバル誌フォーブスの編集部だ。
何故こんな大スクープを素っ破抜かれたのか。
フォーブスの記者・アダム(スティーヴ・ザーン)は、
早速記事内容の検証を始めた。

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『ハッカー天国』は、驚くべきものだった。
内容がではない。
記事そのものがだ。
検証が進むと、この記事は1から10までおかしかった。
まず、「ジュークマイクロニクス」という会社が存在しない。
ハッカー仲間が集会を開いて祝ったと記述されているが、
どのハッカーに聞いてもイアンという少年を知らない。
そもそも、このイアンという少年自体が存在しない。
イアンだけでなく、記事に登場するあらゆる人物が存在しない。
何から何まで架空の内容だ。
裏が取れたのは、せいぜいアメリカ合衆国にネバダ州が存在すること位だ。
調べ上げたアダムは、しめたとほくそ笑んだ。
こんな馬鹿げた誤報を一流誌が報道したこと自体が、巨大スクープになるからだ。

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<その2に続く>

テーマ:洋画 - ジャンル:映画

きみに読む物語3(最終)
※ネタバレ注意

<その3>
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デュークの読み聞かせる物語は、いよいよ佳境だ。
聞き入っていた老婦人は、溜息を漏らした。
「美しいわ。美しいお話」
続きが気になるところだが、そろそろ日が落ちる。
2人は屋外のベンチを引き払って、室内に場所を移した。

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老婦人の部屋には、キャンドルと2人分の食事が用意されていた。
デュークが予め手配したものだ。
老婦人はデュークと食事を摂りながら、物語の続きをせがんだ。
「それでどうなるの、物語は?」
ノアとロン、
2人の男性を愛したアリーは一体どちらを選ぶのか?
デュークは、その問掛けには答えず結論だけを伝えた。
「……そして、幸せに暮した」
老婦人は訳が分からず再度尋ねた。
「誰が?誰がよ?」
デュークは何も答えなかった。
ただ、静かに老婦人を見つめるだけだ。
そう、言わなくても老婦人は知っている。
この物語がどうなるのか。
老婦人は、懸命に頭を働かせた。
すると、霞んでいた記憶の輪郭が蘇って来た。
「そう……そうよ。
ハッキリ思い出した。
その物語は……私達ね。私達よ!」

あの時、アリーが選んだのはノアだった。
アリーはカバン2つ抱えてノアの胸に飛び込んだ。
ロンを捨て、家を捨て、自分の愛を貫いた。

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この物語を読んで聞かせるデュークという男性こそが、
あの時アリーが選んだノアなのだ。
デュークと老婦人は泣きながら抱き合った。
「ノア、あたしどうしたの?」
「別に。ちょっと遠くへ行っていただけだ」
「どの位持つの?」
「分からない。この間は5分と持たなかった」
時間が無い。
2人はレコードを聞きながら、思い出のダンスを踊った。
初めてデートした夜に、路上で踊ったあの時のように。
時が流れても、2人の愛は確かだった。
デュークことノアは、認知症を患った妻の記憶を取り戻そうと、
自分達の物語を読んで聞かせていた。
物語を綴ったのはアリー本人だ。
アリーの記憶は長く持たない。
またすぐに途切れる。

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人の命は有限だ。
長い年月の間に老婦人の記憶が衰えたように、
デュークの肉体もまた残酷に衰えていた。
心臓を患うデュークは、
毎日大量の薬を服用してやっと命を繋ぎ止めている状態だった。
それも、そろそろ終りだ。
老婦人が一時的に記憶を取り戻した翌日、
デュークは発作を起こして病院に担ぎ込まれた。

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デュークと引き離された老婦人は、
他の入所者との相部屋で恐怖に襲われていた。
また、いつ記憶が遠のくかもしれない。
デュークと会えなくなるかもしれない。

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また、不安の夜が来た。
老婦人は1人ベッドで横になっていた。
そこへ、忍び足のデュークがやって来た。
病院を抜け出して、妻に会いに来たのだ。
1秒でも一緒に居たい。
そんなデュークの思いを察してか、
当直看護師は、少しだけナースセンターの席を外していた。

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デュークは、老婦人に語り掛けた。
「物語を読んでやれなくて悪かったね」
「とても怖かったわ。戻って来ないかと思った」
「君を1人にはしない」
「どうなるのかしら。何も思い出せなくなる日が来たら。
あなたどうする?」
「こうして側に居る。決して離れない」
「あなたは、私達の愛が奇跡を起こすと思う?」
「勿論だとも。だからこそ、今までも君は時々戻って来ただろう」
「なら私達、一緒に死ねるかしら」
「私達が望むことは、何でも叶う」

デュークは、老婦人の隣に寝転んだ。
初めてデートした夜、路上で寝転んだあの時のように。
2人は手を握り合って目を閉じた。
「お休み」
「お休み、また会おう」
The Notebook (6/6) Movie CLIP - I'll Be Seeing You (2004) HD

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翌朝、看護師は老婦人のベッドを確認して、
冷たくなったデュークと老婦人を発見した。
2人は手を握り合い、安らかに天国へ旅立った。
最期に見たのは、共に渡り鳥の夢だった。

ジェームズ・ガーナー:「きみに読む物語」 [サンテレビ] 2013年05月16日 19時30時00秒(木曜日)

<ジェームズ・ガーナー:関連作品>

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